【偏食克服レシピ:かぼちゃ】子どもの偏食の原因を知って克服! 思わずおかわりしたくなるとっておきレシピ
野菜嫌いの克服をテーマに料理家・越野美樹が、「子どもの偏食が克服できるコツとレシピ」を提案する連載。今回のテーマは、かぼちゃ。チーズとベーコンの塩気が効いた「食パンくりぬきトースト」と、もちもち食感の「かぼちゃのポンデケージョ風」を紹介します。

調理法を工夫して、甘みを抑え、食感を変えるコツを覚えれば、かぼちゃが嫌いな子どももパクパク食べられます。 左下:かぼちゃのポンデケージョ風 右上:食パンくりぬきトースト 写真:越野美樹
野菜の苦手克服をテーマに、料理家・越野美樹が「子どもの野菜嫌いを克服するコツとレシピ」を大公開!
第9回のテーマは、「かぼちゃ」。
かぼちゃの偏食ポイントは、主に次の2点です。
1 「甘み」
2 「食感」
今回は、ふたつの偏食ポイントを克服する、チーズとベーコンの塩気が効いた「食パンくりぬきトースト」と、もちもち食感の「かぼちゃのポンデケージョ風」を紹介します。
かぼちゃの甘みを抑えて偏食を克服!
かぼちゃは栄養豊富な緑黄色野菜ですが、独特の甘みから、苦手な子どもが多い食材です。

かぼちゃは野菜の中でも糖質が多く、自然な甘みが特徴の緑黄色野菜です 写真:越野美樹
β‐カロテン、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維などが豊富に含まれるかぼちゃを食べると、免疫力を高める効果があります。
野菜の中でもかぼちゃは糖質が高めですが、体にゆっくり吸収されるタイプの糖質なので、血糖値の急上昇を抑える効果もあります。
子どもに食べてほしいかぼちゃですが、甘みが苦手なことも。この場合は、塩気やスパイスなどの甘みを抑える食材を加えることで、食べやすくなります。
3つのコツを取り入れて調理すると、かぼちゃの甘みが気にならなくなります。
【子どもの偏食克服ポイント1 かぼちゃの甘みを抑えて偏食を克服】
●スパイスやカレー粉で味をマスキングする
→カレー粉やガラムマサラなどに含まれるターメリック、クミン、コリアンダー、唐辛子などの複数のスパイスを加えることで、かぼちゃの甘みが気にならなくなります。
※スパイスは1歳半ごろから、ターメリックやクミンなどの辛味のないものを少量ずつ試してみましょう。辛味のあるスパイスを与えるのは9歳以降が目安です。
●チーズやベーコンなど塩気のある食材を組み合わせる
→チーズやベーコン、ウインナーなど塩気のある食材を組み合わせることで、かぼちゃの甘みを抑えます。
●濃いめの味つけでかぼちゃの甘みをカバーする
→塩やしょうゆなどで濃いめに味つけすることで、甘さが目立たなくなります。
ひとつめのレシピは、チーズとベーコンの塩気でかぼちゃの甘みを包み込んだ「食パンくりぬきトースト」です。
塩気とスパイスで甘みを抑えて、かぼちゃが嫌いな子どもでも食べやすい味に仕上がります。
「食パンくりぬきトースト」のレシピ

チーズとベーコンの塩気と、子どもが好きなカレー粉を加えた食パントースト。かぼちゃの甘みが気にならず、食がどんどん進みます。 写真:越野美樹
【材料】2人分
かぼちゃ 80g
食パン(6枚切り) 2枚
ベーコン 2枚
卵 1個
シュレッドチーズ 30g
塩 少々
カレー粉 小さじ1/2
オリーブオイル 大さじ2
※お子さんの年齢によってカレー粉をなくしたり、量を少なくしたりして調整してください。
【作り方】
1.かぼちゃは一口大に切る。ベーコンは1cm角に切る。
2.鍋に1のかぼちゃと水100ml(分量外)を入れて中火にかけ、沸騰したらふたをして弱火にし、10分ほど蒸し煮する。中火にして水気を飛ばし、つぶしてペースト状にする。
3.食パンの耳から2~3cmを残して、中央部分を四角く切り取る。
4.ボウルに2と卵、1のベーコン、塩、カレー粉の順に入れて混ぜる。

卵が固まらないよう、かぼちゃの粗熱がとれてから他の材料と混ぜます。 写真:越野美樹
5.フライパンを弱火で熱してオリーブオイルを入れ、3をのせる。4の半量を食パンの中央(切り取った部分)に入れて、パンがきつね色になるまで焼く。
6.裏返してシュレッドチーズの半量をのせ、パンがきつね色になるまで焼く。

写真:越野美樹
切り取った食パンは、一緒にフライパンで焼いて食べられます。
かぼちゃの食感を変えて偏食を克服!
子どもがかぼちゃを嫌いなもう一つの理由は、独特の食感です。
かぼちゃは加熱するとホクホクとした粉質の食感になりますが、口の中でパサつく感じや、水分が少なく飲み込みにくい感じを苦手と感じる子どもも少なくありません。
また、加熱が不十分で硬く残ったり、逆に加熱しすぎて水っぽくなったりすると、食感が気になって箸が進まなくなることもあります。

かぼちゃのホクホクとした食感を変える調理法を取り入れることで、子どもが食べやすくなります。 写真:越野美樹
かぼちゃの食感を変えるコツは、3つあります。
【子どもの偏食克服ポイント2 かぼちゃの食感を変えて偏食を克服】
●マッシュしてなめらかにする
→かぼちゃをマッシュすることでホクホク感がなくなり、なめらかな食感に変わります。他の食材と混ぜると、さらに気にならなくなります。
●もちもち食感に変える
→片栗粉や白玉粉などを混ぜることで、パサつきがなくなり、もちもちとした食感に変わります。子どもが好きな食感で食べやすくなります。
●汁気のある料理にする
→スープやカレー、煮物など、汁気のある料理にすることで、かぼちゃのパサつきが気にならなくなり、飲み込みやすくなります。
ふたつめのレシピは、かぼちゃをたっぷり使った「かぼちゃのポンデケージョ風」です。もちもちの食感が、かぼちゃのホクホク感を包み込み、食感が気にならなくなります。
「かぼちゃのポンデケージョ風」のレシピ

かぼちゃをもちもち食感に変えることで、パサつきを感じさせません。かぼちゃの食感が苦手な子どもも、パクパク食べられます。 写真:越野美樹
【材料】2人分
かぼちゃ 80g
白玉粉 100g
塩 少々
ベーキングパウダー 小さじ1/2
粉チーズ 30g
卵 1個
オリーブオイル 大さじ1
水 大さじ1/2~(生地の調整用)
【作り方】
下準備:オーブンを160℃に予熱しておく。
1.かぼちゃは一口大に切る。
2.鍋に1と水100ml(分量外)を入れて中火にかけ、沸騰したらふたをして弱火にし、10分ほど蒸し煮する。中火にして水気を飛ばし、つぶしてペースト状にする。
3.ボウルに白玉粉、塩、ベーキングパウダー、粉チーズを入れてよく混ぜる。
4.3に卵、オリーブオイル、水を加えて混ぜる。粉っぽい場合は耳たぶの固さになるまで少しずつ水を足してこねる。2を加えてさらにこねる。

白玉粉の粒がなくならない場合は少しずつ水を足し、よくこねると生地がなめらかになります。かぼちゃを加えたあとに生地がまとまらなくなった場合は、さらに水を足してこねてください。 写真:越野美樹
5.手にオリーブオイル(分量外)をつけて16等分にして丸める。
6.160℃のオーブンで25分ほど焼く。

写真:越野美樹
外はカリッと、中はもちもち! かぼちゃのパサつきがもちもちに変身! もっちりしてのどに詰まりやすいので、小さい子には切り分けて食べさせましょう。
かぼちゃの偏食を克服するための工夫
かぼちゃ特有の甘みや食感の特徴を知り、味つけ、調理法、合わせる食材を工夫すると、かぼちゃの偏食が克服できます。
今回ご紹介した料理以外にも、かぼちゃが食べやすくなる料理はたくさんあります。
・かぼちゃのカレー風味フリッター
→一口大に切ったかぼちゃに片栗粉とカレー粉をまぶして揚げ焼きにしたフリッター。スパイシーな香りで甘みが気になりません。
・かぼちゃのカレーポタージュ
→かぼちゃを煮てつぶし、カレー粉と牛乳を加えたポタージュ。かぼちゃの甘みやホクホク感が気にならず、飲みやすい一品です。
・かぼちゃパンケーキ
ホットケーキミックスにマッシュしたかぼちゃを混ぜて焼いたパンケーキ。ふわふわ食感で、メープルシロップやバターと相性抜群です。

かぼちゃのカレーポタージュ 写真:越野美樹
味つけの工夫、食材の組み合わせ、調理法の変化。お子さんが「これなら食べられる」と感じる方法を、6つのコツから見つけてみてください。
原因に合わせた工夫で、かぼちゃはおいしく食べられるようになります!