【園遊会】批判覚悟で腹をくくった?小野田大臣の「真っ赤なドレス」にファッション専門家が示した「同情」と「改善点」

 4月17日、東京・赤坂御苑では天皇、皇后両陛下による春の園遊会が催された。約1800人の参列者たちは、モーニングや訪問着など思い思いの一張羅を身にまとい、晴れの舞台に会した。なかでも存在感を放ったのは、真っ赤なドレスと、同色の大ぶりなカクテルハットで現れた小野田紀美・経済安全保障担当相だ。普段のパンツスーツ姿とは打って変わった華やかな姿に、SNSでは「素敵」と好意的な声も上がった一方、「自己主張強すぎ」「佳子様のドレスとほぼ同じ」といった批判も相次いだ。小野田氏の“園遊会コーデ”をファッションの専門家はどう見るのか。

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 園遊会2日後の19日。小野田氏は当日の服装について言及されることにうんざりしたようで、Xにこう投稿した。

〈当日の女性ドレスコードは「デイドレス」…。身体に合う服探して買いに行く時間があるわけもなく、昔イギリスで買ったHobbsの服一式を引っ張り出して着たんですよ…ああいう帽子は服とセットで普通に売ってます。何着ても晒されて文句言われるの誠にダルいのでスーツ以外本当に着たくないんですけどね〉

 本人の予想に反して物議を醸した赤のドレスは、「英国発のハイクオリティカジュアルブランド」として知られるHOBBSのものだという。ネットで調べてみると、同一商品とみられるドレスが三越伊勢丹オンラインストアで見つかった。商品説明には〈無地ながら華やかな装いを実現。ふんわり広がるスリーブが手首を華奢に見せてくれるのも嬉しいところです〉とあり、セール価格の27,566円(税込み)で販売されていた。

■マナーは守っているのに、なぜ違和感?

 ファッション分析に定評のあるスタイリストの角佑宇子(すみ・ゆうこ)さんは、小野田氏の“園遊会コーデ”について「ドレスコードには違反していない」と一定の理解を寄せる。

「デイドレスとは、日中のフォーマルな行事で着用する上品なワンピースやセットアップのこと。夜のパーティーで着るイブニングドレスとちがって肌の露出は控えるべきですが、色の指定は特にありません。小野田大臣のドレスはケープを羽織ったような5分袖とひざ下丈で、何の問題もないと思います」

 ただ、マナーはきちんと守っていても、見る人によって違和感を抱く事態を招いたのは、園遊会という特殊な場だったせいもあるだろう。日本庭園で皇室の方々と相まみえる状況下では、「洋装であったとしても真っ赤なドレスよりは柔らかい色味のスーツのほうが場の雰囲気にマッチするのは確かです」と角さんは指摘する。

 頭に乗せた真っ赤なカクテルハットも、派手さを助長したといえる。本来、フォーマルな場では帽子を着用するのが洋装文化における礼儀だ。だが日本では女性のカクテルハットは浸透しておらず、園遊会参列者のなかで浮いてしまう恐れがある。さらに、赤のドレスに赤のハットの組み合わせは、秋篠宮家の次女・佳子さまの装いとバッティングするという結果にもなった。せめて帽子は外して、“丸かぶり”感を抑えるという手もあっただろう。だが、角さんは「赤いワンピース単体だとあまりにカジュアルな印象になるので、批判覚悟で腹をくくるしかなかったのでは?」と、小野田氏の不運に同情を寄せた。

■目立たず水面下で仕事を進めたいのに…

 同氏は、冒頭で紹介したXポストの直後、〈目立たず水面下で仕事を進めたいのに、大臣になってから前にも増して何呟いても記事にされることに辟易…(中略)…大臣辞められる日までほぼ(Xは)更新しないと思います〉というぼやきも投稿していた。一挙手一投足が注目される政治家として、バッシングや炎上が巻き起こるSNS社会に思うところもあるのだろう。

 そんな小野田氏に、角さんは「勝手ながら……」と前置きしつつ、ファッションについてこんな提案をする。

「何を着ても批判されるなら、最低限のTPOはわきまえたうえで、派手なドレスでも、普段のパンツスーツでも、好きなものをお召しになるのが良いのではないでしょうか。サバサバとした芯の強さがある小野田大臣には、潔く自分らしさを貫く姿こそがお似合いかと思います」

(AERA編集部・大谷百合絵)

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