「中道」衆院壊滅で「参院の主役」蓮舫・辻元清美両氏は、どうするの?

野田佳彦氏「万死に値する」 辞任表明へ, 浮上する泉健太・小川淳也両氏の「覚悟」, 蓮舫・辻元両氏の「参院からの反攻」は?, 「中道の種火」を継ぐのは誰か

記者会見する中道改革連合の(左から)野田佳彦、斉藤鉄夫両共同代表=9日午前、東京都千代田区

衆院選の投開票から一夜明けた9日、中道改革連合の野田佳彦共同代表(68)が惨敗の責任を取り、辞任する意向を表明する。公示前の167議席から49議席へと激減した未曾有の事態に、結党からわずか20日足らずの新党は存亡の機に立たされている。

次期リーダーも衆院側の旧公明党出身者と旧立憲民主党出身者からそれぞれ共同代表が選ばれる可能性があるが、旧立民で選挙区から勝ち上がったのはわずか7人。このうち泉健太氏(51)や小川淳也氏(54)の名が挙がるが、党の再生を担う上で無視できないのが、与党に対して優位を保っている参議院に踏みとどまる旧立憲民主党出身の有力者、蓮舫氏(58)と辻元清美氏(65)の動向だ。

野田佳彦氏「万死に値する」 辞任表明へ, 浮上する泉健太・小川淳也両氏の「覚悟」, 蓮舫・辻元両氏の「参院からの反攻」は?, 「中道の種火」を継ぐのは誰か

泉健太氏

野田佳彦氏「万死に値する」 辞任表明へ

野田佳彦氏「万死に値する」 辞任表明へ, 浮上する泉健太・小川淳也両氏の「覚悟」, 蓮舫・辻元両氏の「参院からの反攻」は?, 「中道の種火」を継ぐのは誰か

小川淳也氏

野田氏は9日午前の記者会見で、「大敗を喫した責任は大きい。万死に値する責任だ」と述べ、厳しい表情を見せた。同日午後の党執行役員会で正式に辞任を表明する見通しだ。

今回の敗北の背景には、衆院解散のわずか5日前に結党したという極端な準備不足がある。新党名や政策が国民に浸透しきらないまま16日間の短期決戦に突入し、安住淳氏(64)、枝野幸男氏(61)、岡田克也氏(72)といった重鎮が相次いで議席を失う結果となった。野田氏は18日に招集予定の特別国会までに、後任へバトンをつなぐ考えだ。

野田佳彦氏「万死に値する」 辞任表明へ, 浮上する泉健太・小川淳也両氏の「覚悟」, 蓮舫・辻元両氏の「参院からの反攻」は?, 「中道の種火」を継ぐのは誰か

蓮舫氏

浮上する泉健太・小川淳也両氏の「覚悟」

崩壊した党の立て直しに向け、いち早く意欲を見せたのは若手・中堅世代だ。

泉氏は9日朝、京都市内でマスコミの取材に応じ、「現体制が一定の責任を取るのは致し方ない。新しい体制を作り、その中で役割を果たしていく」と、新執行部入りへの意欲を隠さなかった。また、小川氏も高松市内で「先頭に立つ覚悟だ」と明言。衆院の勢力が激減するなか、この二人がポスト野田の有力候補として浮上している。

蓮舫・辻元両氏の「参院からの反攻」は?

衆院が壊滅的な打撃を受けた一方で、参議院では蓮舫氏と辻元清美氏が健在だ。SNSでの発信からは、党の苦境を冷静に見据えつつも、次なる戦いに向けた決意が透けて見える。

蓮舫氏は9日朝のX(旧ツイッター)で、「総選挙の結果を真摯に受け止めている。これだけ厳しい結果の中で言い訳はできない」と投稿。「下を見ず、前に。がんばります」と、引き続き参議院の立場から政府と向き合う姿勢を強調した。

一方、辻元氏は選挙戦終盤のXやFacebookの投稿で、自民党大物議員から「高市総理は独断で何でも決めてもいいと思う危険性がある」との電話があったことを明かし、独走する高市政権への強い危機感を示していた。結党時の立役者の一人として「いま高市総理をとめられるのは中道改革連合だ」と訴え続けてきただけに、今後の党再建における発言力は維持されるとみられる。

「中道の種火」を継ぐのは誰か

野田氏は8日のラジオ番組で「中道の種火は付けた。それを育てていける人は誰なのか」と語った。衆院の足腰が弱まるなか、知名度と発信力を兼ね備えた参院の「女性コンビ」が、新代表選出や党運営にどう関与していくのか。崩壊からの再生に向けた針路は極めて険しい。

(zakⅡ編集部)