料理のプロ3人に聞いた「簡単に済ませたい日の夜ごはん、何を作りますか?」

料理のプロ3人に聞いた「簡単に済ませたい日の夜ごはん、何を作りますか?」
料理を仕事にしているプロたちは、食へのこだわりや想いは人一倍。だけどもちろん、毎日の炊事が面倒だと感じることはあるといいます。では、自宅で日常的に食べているのはどんなもの? 3人の料理人にはりきらない日のふだんの朝昼晩の食事と、欠かせない食材、それを支える調味料や道具を教えてもらいました。今回は、「簡単に済ませたい時の夜ごはん」をご紹介します。
簡単に済ませたい時もある、そんな夜に
⚫︎教えていただいた3人の料理人
麻生要一郎さん
建設業、飲食業、宿の運営を経て、現在は料理家として活動。弁当のケータリングのほか、雑誌、WEBなどでの執筆も。主な著書に『僕のいたわり飯』『365 僕のたべもの日記』(ともに光文社)がある。新刊『僕が食べてきた思い出、忘れられない味』(オレンジページ)が発売中。
中川たまさん
料理研究家。神奈川県・逗子で、夫と社会人の娘と暮らす。アパレル、自然食料品店勤務、ケータリングユニットを経て、2008年に独立。季節の野菜や果実を使ったシンプルな料理やお菓子のレシピを提案。著書に『たまさんと魚料理 刺身や切り身、柵で手軽に』(文化出版局)など多数。
野村友里さん
料理人。〈eatrip〉を主宰し、料理、イベント、ラジオなど、幅広い活動に従事。表参道で食材店〈eatrip soil〉、祐天寺では〈The Little Shop of Flowers 〉と共同で〈babajiji house〉を運営。著書に『春夏秋冬 おいしい手帖』(マガジンハウス)、『とびきりおいしい おうちごはん』(小学館)など多数。
鉄板料理
のんびりダラダラつまむ最高のリラックスタイム
「最近気に入っているのは、食卓料理。テーブルに1~2人用の小さなホットプレートを出して、膝に愛猫をのせて、好きなドラマや映画を観ながら、肉や魚、野菜を焼いて食べるんです。たれや和えものも全部並べて、途中で席を立たなくてもいいように準備。翌朝の胃に負担がないように、そして栄養をなるべく摂れるように、ということには気をつけています。物足りなかったら、おにぎりを焼くことも」(中川さん)
前日に刺身で食べた鰹の残りを、醤油、みりんを同量ずつ混ぜたたれに漬けておき、ホットプレートで焼く。火が通ったらえごまや青じそ、レタスなどの葉もの野菜に包み、コチュジャンをつけて食べる。薄く切ったかぼちゃなど、そのときにある野菜も一緒に焼く。
黒酢餡肉団子
どこにでもあるような家庭料理もみんなで食べればご馳走
「夜はだいたい誰かがやってくるけれど、メニューはいつもの家庭料理。よく作る黒酢餡の肉団子は、冷蔵庫に余っている半端な肉の活用メニュー。部位や形がバラバラでも、ひき肉にすれば問題なし。鶏でも牛でもOKです」(麻生さん)
豚肉をフードプロセッサーに入れて撹拌し、粗挽きにする。同様にみじん切りにしたセロリ、玉ねぎ(それぞれ肉の半量くらい)と塩を加えて混ぜる。揚げ油を170度に熱し、肉ダネをスプーンで丸めながら入れて揚げ、浮いてきたら取り出す。
フライパンに黒酢と醤油とはちみつと鶏ガラスープを2:1:1:1の割合で混ぜたたれを入れて火にかけ、沸騰したら肉団子を入れる。水溶き片栗粉を加えてとろみがつくまで煮からめる。二つ割りにしてタネとヘタを取ったピーマンを添える。
梅豚しゃぶ鍋
食卓で調理するから熱々! 作る人も食べる人もうれしい鍋
「夫婦2人だけのときは、焼き魚やお刺身丼などの魚料理が、いちばん手軽でご馳走感がありますね。来客時は、わが家にとっての常夜鍋である梅豚しゃぶ鍋を。しゃぶしゃぶ用の豚肉とレタスを買ってきて、鍋ににんにくを入れた湯を沸かし、梅だれを作るだけ。台所にこもることなく、すぐに出せます。想像以上にパンチのある味で、みんな必ず喜んでくれる。この鍋はラーメンで〆るのがおすすめです」(野村さん)
鍋に水を入れ、にんにく1片の薄切りを入れて火にかける。各自の取り皿に梅干しの果肉と煎り酒(だし汁と醤油、みりんを煮切ったものでも代用可)を混ぜたたれを作る。湯が沸いたら、豚肉やレタスをしゃぶしゃぶし、たれにつけて食べる。最後は下ゆでした麺を入れ、醤油やごま油で味を調える。
●情報は、FRaU2024年12月号発売時点のものです。
Photo:Akiko Baba Text:Shiori Fujii Edit:Chizuru Atsuta
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