三國シェフが教える日本の家庭料理「汁物3つ」

三國シェフが考案した家庭料理のレシピから、寒い冬に食べたい「汁物」3つをご紹介します(画像:『ザ・シェフ三國の究極家庭おかず』より)

正月三が日も過ぎ、そろそろ日常が戻ってくるころ。おせちやごちそうには少し飽きてきたけれど、何を作ろう? となった時は、温かい「汁物」はいかがでしょう。日本を代表するフランス料理シェフ・三國清三氏が、70代となって初めて考案した「日本の家庭料理」のレシピから「汁物」の作り方をご紹介します(本記事は、三國氏の著書『ザ・シェフ三國の究極家庭おかず』から一部を抜粋したものです)。
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自家製ポン酢で食べる「鶏の水炊き」

手羽元に焼き色をつけてから煮込み、香ばしさを引き出します。だしが出るので、ぜひ骨つきの鶏肉を使ってください。爽やかな酸味の自家製ポン酢を添えて召し上がれ。

【写真】「見るからにおいしそう…」三國シェフが考案した家庭料理「汁物」3つ

[材料]2人分
●鶏手羽元8本
●【A】水800㎖、昆布4g
●しょうが(薄切り)10g
●【B】白菜(ざく切り)100g、長ねぎ(斜め切り)1本、絹ごし豆腐(ひと口大に切る)150g
●レタス(食べやすくちぎる)1/2玉
●ポン酢しょうゆ適量(材料・作り方は以下参照)

三國 清三(みくに・きよみ)/ フランス料理シェフ。1954年北海道増毛町生まれ。15歳で料理人を志し、札幌グランドホテル、帝国ホテルにて修業後、1974年駐スイス日本国大使館料理長に就任。その後、三つ星レストラン数店で修業を重ね帰国。 1985年東京四ツ谷にオテル・ドゥ・ミクニ開店。2015年日本人料理人として初めてフランスのレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ受章。2022年オテル・ドゥ・ミクニ閉店。2025年9月「三國」オープン。2025年黄綬褒章受章。食育活動やスローフードの普及活動にも力を注ぐ(撮影:梅谷秀司)

<ポン酢しょうゆの作り方>
鍋やあえ物、焼き魚に。基本のポン酢の作り方です。
[材料](作りやすい分量):
【C】日本酒40㎖、みりん60㎖
【D】レモンのしぼり汁40㎖、しょうゆ40㎖、にんにく1かけ(5g)
[作り方]
1:小鍋に【C】を入れて中火にかけ、沸騰したら火を止める。
2:清潔な保存容器に移し、【D】を加えて冷蔵室でひと晩おく
*強火だとアルコールに引火することがあるため、火加減に注意する。保存する場合は冷蔵室で1週間を目安に使い切る。

(画像:『ザ・シェフ三國の究極家庭おかず』より)

[準備]

・容器に【A】を入れて冷蔵室で30分~ひと晩おき、「昆布水」を作る。

・ポン酢しょうゆは前日に作っておく(市販品でもOK)。

[作り方]

1:鍋を中火で熱し、手羽元を焼きつける。こんがりと色づいたら返す。

*焼くことで鶏肉のくさみをとり、香ばしさを引き出す。

2:昆布水、しょうがを加えて強火にする。沸騰したら弱火にして、蓋をして1~2時間煮込む。

*アクが気になる場合はとる。昆布水はひと晩つけた場合は水分だけでもいいが、昆布ごと煮込むとよくだしが出る。

3:【B】を加え、30分煮込む。レタスをしゃぶしゃぶしながら、ポン酢で食べる。

ミクニ流Point:時間をかけて食材の滋味をしっかり引き出す

簡単!ピリ辛みそバターラーメン

炒めたひき肉から味が出るので、本格的なスープを作らなくてOK!豆板醬を入れず、普通のみそラーメンにしてもおいしいレシピです。

(画像:『ザ・シェフ三國の究極家庭おかず』より)

[材料]2人分
中華めん(生)2玉
ごま油大さじ1
【A】にんにく(みじん切り)3g、しょうが(みじん切り)5g、長ねぎ(みじん切り)10㎝
豚ひき肉120g
玉ねぎ(みじん切り)90g
熱湯450㎖
【B】みそ大さじ2、コンソメ〔無添加〕小さじ2、豆板醬〔好みで〕小さじ1/2~1、すり白ごま大さじ3
【具材】コーン・もやし(ゆでる)・ゆで卵・メンマ・チャーシュー〔各好みで〕各適量、バター〔食塩不使用〕(半分に切る)20g
*豆板醬はメーカーによって辛さが違うので、味をみて加減すること。
*コンソメは無添加タイプを使用。
*具材は好みのものでOK。

[作り方]

1:鍋にたっぷりの湯を沸かし、めんをややかためにゆでてざるに上げる。器を湯で温めておく。

2:フライパンにごま油を入れて中火で熱し、Aを炒める。香りが立ったらひき肉を加えて強火で炒め、しっかり色づいたら玉ねぎを加え、しんなりするまで炒める。

3:熱湯、混ぜ合わせたBを加え、2分煮込む。温めておいた器に1のめんを入れ、スープを注ぎ、具材とバターをのせる。

ミクニ流Point:めんはかためにゆでる。ひき肉のうまみとコンソメで作れる手軽さが魅力

香ばしさがアクセントの「鮭汁」

鮭といえば石狩汁が有名ですが、焼いた鮭を使った香ばしい汁を紹介します。酒粕を入れたので、体の芯からポカポカと温まります。

(画像:『ザ・シェフ三國の究極家庭おかず』より)

[材料]2人分
甘塩鮭1切れ
【A】水400㎖、昆布4㎝角1枚、干ししいたけ1個
【B】大根(短冊切り)70g、にんじん(短冊切り)30g、しめじ(ほぐす)40g

【C】みそ大さじ1、酒粕40g、

青ねぎ(小口切り)4㎝

[準備]

容器にAを入れ、冷蔵室でひと晩おいてだしをとる。昆布、しいたけをとり出して細切りにする。

[作り方]

1:鮭はキッチンペーパーで水けをふきとり、半分に切り、予熱した魚焼きグリル(またはオーブンなど)で香ばしく焼く。

2:鍋にだし、切った昆布としいたけ、Bを入れて火にかけ、沸騰したら蓋をして中火で10~15分煮る。Cを溶き入れ、ひと煮立ちしたら火を止める。器に注ぎ、1をのせてねぎを散らす。

ミクニ流Point:鮭は香ばしく焼き目をつけて