[兵庫県西宮市]早朝からお菓子作りをスタート! 当日焼き上げたお菓子でとびきりのおやつ時間が楽しめる「ENTIM(アンティム)」

「ENTIM(アンティム)」の焼き菓子いろいろ。

 阪神本線西宮駅から、北へ徒歩5分ほど。「ENTIM」は「Baking Studio Pastry」、焼き菓子の小さなお店です。国道171号沿いの歩道に漂ってくる、甘く香ばしい匂いが目印ならぬ鼻印(笑)。

 開店の10時に店内に入ると、ガラスの衝立越しに、焼き菓子がぎっしり並んでいます。

10時の開店に合わせて「朝焼きフィナンシェ」が並び、カウンターは焼き菓子でいっぱいに。

 2024年2月にオープンしたお店は、「当日焼きたてのお菓子がおいしい」と話題になりました。中でも人気なのが「朝焼きフィナンシェ」。フィナンシェは、濃い焼き色をしており、キリッとエッジが立っていて見た目も美しい。ひと口食べると、焦がしバターとナッツのプードル(粉)の風味が口いっぱいに広がり、一度で虜になるおいしさ。プレーンとノアゼット、ショコラで、プードルの配合を変えるというこだわりよう。

左より「朝焼きフィナンシェ」320円、「朝焼きフィナンシェ ノアゼット」330円、「朝焼きフィナンシェ ショコラ」330円。

 スコーンも、焼きたてと時間を置いてからでおいしさが変わります。もちろん、こちらも朝焼きたて。「大きいけれど、飲み物なしで1個食べられるよう配合や混ぜ方、焼き方を工夫しました」と店主・村瀬義明さん。

朝早くからお菓子作りをする店主・村瀬義明さん。

 3種類の粉をブレンドしたプレーンを食べると、サクッとした食感の後、ほろっとほどけて粉の風味が広がります。アールグレイ紅茶の香りが広がる「紅茶×ホワイトチョコ」も、コーヒーの苦みがきいた「コーヒー×プラリネ」も、後口がスッキリで、もう1個食べたくなります。

スコーンは、大きい1個丸ごとでも食べやすい。プレーンの他は気まぐれで。左より、プレーン350円、「紅茶×ホワイトチョコ」360円、「コーヒー×プラリネ」380円。

パイやタルト、フランスの伝統菓子も

サクサク軽い生地のパイ4種。左より「いちごもちパイ」450円、「マロンパイ」420円、「アップルパイ」370円、「スイートポテトパイ」380円。

 パイは、4種類ありました。ていねいにコンポートしたりんごをパイの器にたっぷりのせた「アップルパイ」、渋皮栗をマロンクリームとアーモンドクリームで包んで焼いた「マロンパイ」は、ピュアでシンプル。どこか懐かしさを感じる味わいです。軽やかな食感のパイ生地で、白餡とクリームチーズを隠し味にした「スイートポテトパイ」、いちご大福を思わせる求肥を使った「いちごもちパイ」といった独自のアレンジもあって、日本茶にも合いそう。

フランスの伝統菓子も、こだわりたっぷり。左上より時計回りに「ガトーバスク」420円、「ガトーバスク グリオット」440円、「カヌレ」320円、「ファーブルトン」320円。

 いろいろな焼き菓子が並ぶ中に、フランスの地方菓子も見つかります。

 ボルドー地方のお菓子として、すっかりおなじみになった「カヌレ」ですが、ここのものはサイズが大きくて、まさに「カヌレ・ド・ボルドー」。外側はカリッ、内側はモチッ。ワインと一緒にじっくり味わいたい。

 フランス南西部バスク地方の郷土菓子「ガトーバスク」は、サクサクしたクッキー生地に、カスタードクリームやジャムをサンドして焼き上げたもの。バターの風味豊かで、素朴なおいしさです。

 「ファーブルトン」は、フランス北西部ブルターニュ地方の伝統菓子。もっちりした食感で、ミルクの優しいホッとするような味わいです。

タルトいろいろ。左より「プルーン×ピスタチオ×ショコラ」520円、「りんご」500円、「フランボワーズ×ショコラ」520円、「ブルーベリー×カシス」480円、「バナナ×プラリネ×ショコラ」520円。

 「自分が食べたいと思うフランス菓子を作っています」と言う村瀬さん。常温でお店に並ぶお菓子は、通常20種類ほど。不定期に行われるタルトの日にはさらに10種類以上増えて「店に置けなくなるほど」と苦笑い。

早朝からお菓子作りをする

チョコレート菓子6種。左上より時計回りに「ザッハトルテ」550円、「モワールショコラガナッシュ」580円、「ケイクガナッシュ」420円、「生チョコタルト」550円、「グランショコラ」580円、「ガトーショコラ」420円。

 取材時には、チョコレートのお菓子が6種類、タルトが5種類。カカオ豆収穫から60日以内に仕立てたチョコレートを使用した「ガトーショコラ」、ブラウニー生地にフランボワーズのガナッシュを合わせた「モワールショコラガナッシュ」、3種類のチョコを使用したなめらかな「生チョコタルト」、様々なフルーツを使った華やかなタルト……。どれを買って帰ろうか、迷ってしまいます。

開店直前に「朝焼きフィナンシェ」を焼き上げる村瀬義明さん。

 「フランスの焼き菓子、それも当日に焼き上げたおいしさを楽しんでもらいたい」。そのために早朝からお菓子作りをしていると村瀬さんは言います。

エッジがキリッと立った焼きたてのフィナンシェ。少し冷ましてからお店に並べます。

 こだわりの「朝焼きフィナンシェ」は、開店の10時に焼き上がるよう、直前に粉と砂糖、焦がしバターを合わせて生地を作り、金型に流してオーブンへ。

 「高温で一気に焼き上げます。朝焼きたての、カリッとしたクラストと中のジューシーさを、その日のうちに楽しんでほしい」。一度に焼くのは、プレーン26個と、ノアゼットやショコラなどが合わせて26個。朝の焼きたては、早い者勝ちです。

愛らしい猫形のサブレも!

クッキー、サブレも人気。左上より時計回りに「アメリカンクッキー」220円、「発酵バターサブレ」1袋240円、「黒猫のショコラノワール」1袋240円、「茶トラのメイプルサブレ」1袋240円。

 サブレやクッキーも種類豊富。その中で、ぜひ食べてみたいのは、発酵バターを贅沢に使用した「発酵バターサブレ」。サクサク噛んでいるとすうっと消えるように溶けて口の中にバターの風味が広がります。

 「うちの看板商品です」と村瀬さんが言うのが、クーベルチュールチョコレートを生地に混ぜ込んだ「黒猫のショコラノワール」と、メイプルシュガーをたっぷりと使った「茶トラのメイプルサブレ」。どちらもカリカリと軽い食感で、大人のおやつにぴったり。紅茶やコーヒーとよく合います。

サブレやクッキーが並ぶコーナー。

 他にも、チョコとナッツが入ってザクッと食べごたえのある「アメリカンクッキー」、濃厚なチョコレート生地にへーゼルナッツを合わせ、ゲランドの塩でアクセントをつけた「塩チョコクッキー」、バニラをたっぷりと使用した「サブレバニーユ」などなど、味も食感も多彩。ギフトボックスに詰めてお菓子好きへの手土産にしたい。

棚には「ガレットブルトンヌ」や「ブールドネージュ」も。いろいろなサイズのギフトボックスや「猫缶」3,600円も。

 お菓子作りが大好きな村瀬さんは「素材選びから焼き加減、生地の混ぜ方まで、すべてに心を配っています。小さな焼き菓子が毎日の小さな幸せになりますように」と微笑みます。心を満たしてくれる小さな焼き菓子のお店です。

ENTIM(アンティム)

外観。国道171号線沿いにある小さなお店。

所在地 兵庫県西宮市平松町1-25 フォーラム西宮1F

電話番号 0798-61-7848

営業時間 10:00~19:00、土曜10:00~17:00

定休日 日・月曜

Instagram @entim_pastry

https://entim-pastry223.stores.jp/