渡辺有子さんの究極シンプルパスタトマトベース&オイルベース 2種の絶品レシピ

渡辺有子さんの究極シンプルパスタトマトベース&オイルベース 2種の絶品レシピ

素材の滋味をシンプルに引き出すレシピに定評がある渡辺有子さん。

パスタはそんな「おいしい」を味わうのに最適な料理です。

教えてくれたのは・・・

料理家

渡辺有子さん

テーブルにまつわる商品を扱うギャラリーであり、キッチンアトリエ兼料理教室でもある「FOOD FOR THOUGHT」ディレクター。雑誌、広告、書籍などで幅広く活躍中。

※パスタは撮影で使用した種類や太さを記しています。ゆで汁には普通の塩、調味関係には味わいがまろやかな粗塩を使用しています。どれもご自分の好みのものをお使いください。

パスタ料理はタイミングが命!

適当に作ってもなんとなく完成してしまうパスタ料理。

「でもだからこそ、小さなコツを丁寧に積み重ねて作ると、おいしさが各段にアップしますよ」と有子さん。

なにより大切なのは段取り。麺のゆで上がり時間を逆算して、ソースや具材を同時進行で作ります。

調理中に慌てることがないように、事前に材料や道具をすべて用意し、お皿はきちんと温めておく。

いちばんおいしいタイミングで熱々のうちに食べる着地点までを想定し、進めていきます。

もうひとつのポイントは、具やソースの旨味をしっかりと麺に吸わせること。

「おいしいスープがあるとお米を入れて雑炊にしたくなりませんか?

同じように野菜や肉、魚介から出た旨味をしっかり麺に吸わせるイメージを持つと、仕上がりがぐっと格上げされます。

ゆで時間の1分前に麺を上げたり、水分と油分をよく混ぜて乳化させたりするのも、それが狙い。このイメージをつかんで操れるようになればしめたもの。

自分好みに自由に素材を組み合わせて、パスタ料理の楽しみが無限に広がると思います」

有子さんの定番レシピ

究極のシンプルパスタ

具材をあれこれ準備する必要がなく、ソースやチーズなどを絡めるだけ。

シンプルだからこそ飽きがこず、何年も作り続けているパスタです。

トマトのシンプルパスタ

トマトの旨味を凝縮したソースが絶品

トマトは水煮とフレッシュの両方を使うことで、どこか軽やかな味わいに。

トマト味の奥に、爽やかなしょうがが香ります。

材料〈 2人分〉

ミニトマト…6 個

にんにく…1片

しょうが…1/2片

トマト水煮(裏ごし)…280mL

オリーブオイル…大さじ2 +適量

粗塩…適量

塩…大さじ1と1/2

ロングパスタ(1. 8mm)…160g

作り方

1. ミニトマトはヘタを取る。にんにく、しょうがは軽くつぶす。

2. 鍋にオリーブオイル、にんにく、しょうがを入れて中火にかける。香りが立ったらミニトマト、トマトの水煮を入れ、粗塩小さじ1/2を加える。ふたをして弱火で20 分ほど煮る。

3. 別の鍋にたっぷりの湯(1.5L ほど)を沸かして塩を入れ、パスタを表示より1分少なめにゆでる。器は温めておく。

4. トングなどでパスタをつかみ、ゆで汁をきりすぎないように、そのまま2の鍋に加える。鍋を回すようにパスタとトマトソースをからめ、粗塩で味を調える。

5. 器に4を盛り、オリーブオイル適量を回しかける。

包丁の腹で繊維をつぶすことで、オイルにしっかり香りを移せる。

20分ほど煮込むと酸味の角が取れ、コクのあるまろやかな味わいに。

ゆで汁とソースのオイルをしっかり混ぜ、乳化させることで麺とよくからむ。

パルミジャーノと黒こしょうのパスタ

材料最小限のミニマルパスタ 卓上で好みの味に調整を

シンプルで潔い! 最短で「おいしい」が手に入るパスタ。

チーズやオイルは好みで追加し、できたてをどうぞ。

材料〈 2人分〉

パルミジャーノ・レッジャーノ(塊)…30g

塩…大さじ1と1/2

オリーブオイル…大さじ2

黒こしょう…適量

粗塩…ふたつまみ

ロングパスタ(1. 6 mm)…160g

作り方

1. 鍋にたっぷりの湯(1.5L ほど)を沸かして塩を入れ、パスタをゆでる。器は温めておく。

2. パルミジャーノを削り、器に半量を敷く。オリーブオイル、黒こしょうのそれぞれ半量も、器に回しかける。

3. トングなどでゆで上がったパスタをつかみ、ゆで汁をきりすぎないようにそのまま2の器に盛り、残り半量のパルミジャーノ、オリーブオイル、黒こしょうと、粗塩を上にかける。熱いうちに混ぜながらいただく。

ゆで汁の一部を活用して器を温めておく。

冷たいとおいしさも半減。

チーズなどの半量を事前に器に入れることで、短時間で麺とからむ。

パスタを入れて混ぜる。

オイルと湯がしっかり乳化し、麺に味が行き渡る。

photograph: Aya Sunahara styling: Kyoko Komai text: Noriko Tanaka

大人のおしゃれ手帖2026年4月号より抜粋

※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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