料理家・中川たまさんの「食べられる庭」と過ごす日々。園芸初心者におすすめの育てやすいハーブ、ローズマリーやローリエ、ミントは一年中大活躍!

数種類の柑橘にベリー、ハーブ、野菜、自生の植物。庭の贈りものが、暮らしに膨らみを与えてくれます。料理家・中川たまさんの庭で育つ、ローズマリーやローリエ、ミントなどのハーブは、暮らしの中で一年を通して活躍。料理に添えるだけで香りが広がり、季節を感じさせてくれます。今回は、そんな“食べられる庭”で楽しむハーブの魅力を伺います。

(『天然生活』2025年5月号掲載)

一年中活躍してくれるハーブ

ローズマリーとローリエは万能。ミントも通年で楽しめます。

「ハーブは脇役かもしれませんが、庭で採ったハーブを添えるだけで香りが加わり、お皿全体が生き生きとして、季節がよりはっきりするように思います」

常緑で、料理にも使いやすいハーブといえばローズマリーとローリエ。

夏の暑さや冬の寒さをものともせず、虫もつきにくいので、園芸初心者にもおすすめです。

ローズマリーとローリエは一年中活躍してくれると中川さん。

ローズマリーやローリエは料理やお菓子に使うだけでなく、スワッグにして友人にプレゼントしたり、車の芳香剤にしたりと重宝している

ローズマリーは庭の3カ所ですくすくと育っている

ローリエはそれほど日が当たらない場所に植えたが、同様に元気

「ローズマリーはお菓子やジャムに使うと、森の香りが甘さを引き締めてくれます。ローリエはホットミルクにも合いますよ」

ミルクとの相性がよく、ローリエを1枚浮かべた牛乳を温めるだけでほっとする香りが漂う

フレッシュなローリエは、市販のドライのものとは異なる甘くスパイシーな香りが魅力

ミントは繁殖力旺盛。アップルミントやモヒートミントなど3種類ほど植えたものが交雑し、元気に育っています。

シードルに、庭で摘んだミントとレモンバームを添えて。いつでも手軽にできるフレーバードリンクでお客さまにも好評

しそは自生していて、夏はたっぷり茂る葉を、秋は穂じそを楽しみます。

ほかにもバジル、レモングラス、ディル、フェンネル、パセリとさまざま。

「このごろは1年草と多年草の区別もつき、それぞれのハーブが好む場所もわかってきて、ハーブのある暮らしが板についてきた感じがします」

<撮影/山川修一、取材・文/増本幸恵>

中川たま(なかがわ・たま)

神奈川県逗子市在住。季節の野菜やハーブ、フルーツを使ったシンプルな料理、センスのよいスタイリングが人気。月に数回、自宅のアトリエで料理教室を開催。著書に『たまさんと魚料理』『ジャムと料理とお菓子』(ともに文化出版局)、『せいろで日々ごはん』(家の光協会)など。

※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです