【甘えたい娘&子離れしたい母?】コアラの世界も子育て大変!ベテランママ「インディコ」の奮闘 国内最多22頭が暮らす「鹿児島市平川動物公園」の夏を乗り切る『ひんやり対策』とは

 母親コアラに“おんぶ”してもらいカメラに顔をのぞかせているのは、1才になったばかりの娘コアラ。「2人の表情がサイコーです」「ママ偉いね~」「重くなってきたね」などとSNSでも話題を集めています。

 国内最多となる22頭のコアラを飼育する「鹿児島市平川動物公園」のベテランママ「インディコ」と娘の「コスモ」。微笑ましい姿が人気ですが、担当者に聞くとコアラには短い子育て期間ならではの“親子の駆け引き”があるそうです。

 まもなく迎える夏に向け、コアラの暑さ対策についても取材しました。

子育て期間は約1年!甘えたい子どもと拒絶したい母親 

母親「インディコ」と娘「コスモ」

 母親のインディコは名古屋市東山動植物園生まれの6才。今回が3頭目の子育てで、母性愛にあふれるベテランママです。子どものコスモは2025年5月15日生まれで、1才を迎えたばかり。母親ゆずりの大きな女の子になりそうだということです。

 同園は投稿した動画に「#子育ては約1年」というハッシュタグをつけています。

 コアラの子育て期間は約1年程度と短く、母親に次の発情期が来ると、子どもへの関心が薄れていきます。しかし、いまでも本能的に甘えたい子どもと、それを拒絶したい母親との間で「親子の駆け引き」が行われるというのです。

 愛情あふれる親子の姿ですが…いまはまさにその駆け引きの時期。母親がしかたなく子どもを抱いたり、授乳したりする様子は、子どもが1才3か月頃になるまで見ることができるということです。

 なお、インディゴとコスモを別居させるかどうかや、させる場合のタイミングについて、現時点では未定だということです。

コアラは暑さに弱い!どんな対策をしている?

体温より低い木に体を密着させて涼むコアラ

 コアラは夏の蒸し暑さにはあまり耐性がありません。体温より低い木に体を密着させて涼む習性があります。これから夏を迎えるにあたり、平川動物公園では、飼育エリアにエアコンなどの空調設備を整え、コアラが快適に暮らせる環境を維持しています。

 

 園の特徴である「ウォークスルーエリア」では、来園者がコアラと同じ空間に入って観察することができます。このエリアも空調が効いているため、暑い夏の日や雨の日であっても、快適にコアラの様子を観察できる環境が整えられています。

暑さに弱いコアラが快適に暮らせる環境を維持

 屋外に展示する場合には、ミストなどを使用して、気温の上昇に対応していくということです。

 「しかたなく抱っこや授乳をする」母・インディコの様子に、思わず共感してしまう子育て世代の方も多いのではないでしょうか。これから本格的な夏を迎えますが、涼しい環境で元気に甘え、そして自立へと向かって成長していくコスモの姿を、温かく見守っていきたいですね。