「暑くてコンロの前に立ちたくない」夏におすすめレンチン麺料理
毎日あまりに暑く、料理をするのがしんどい、と感じている人も多いでしょう。そんな時は、思い切ってコンロから離れてしまいましょう。「○○だけ」で作れるレシピ「だけメシ」をSNSで発信している料理研究家・ちはるさんに、「電子レンジだけ」で作れる麺料理を教えてもらいました。
ちはるさんは20年以上にわたって飲食業界に身を置き、自身の店も経営していました。ずっと料理が大好きでしたが、2019年に出産してからは、自分のペースで料理ができないしんどさから、料理を嫌いになりかけたこともあったといいます。以来、料理に苦手意識をもつ人や、料理に疲れてしまった人たちに向けて、無理なく作れる「だけメシ」を発信してきました。
料理が苦手な人がさらに料理を嫌いになりそうな暑い時期は、ちはるさんも炒め物を避けるなど、「できるだけコンロの前に立たないようにしている」といいます。とはいえ、キッチンには他にも様々な熱源があって、暑くなりがち。調理の手順を単純化したり、洗い物を減らしたりと、「しなくてはいけないこと」をできるだけ減らしてキッチンに立つ時間を少なくすることも、暑さ対策には効果的です。
そんな視点から、ちはるさんが提案してくれたのが麺料理。ご飯だと炊く手間がかかるうえ、別におかずを作らねばなりませんが、麺料理なら一品でも満足できます。野菜たっぷりの「塩ちゃんぽん風」は、食べる直前に電子レンジで加熱して仕上げるので、夏休みに家で留守番をしている子どものための弁当として作り置きしておくのにもぴったりです。

塩ちゃんぽん風
■材料(1人分) 中華麺(蒸し・焼きそば用) 1玉(150g) 長ネギ 1/2本(50g) 小松菜 1株(50g) マイタケ 40g ソーセージ 3本 【A】鶏がらスープのもと( 顆粒(かりゅう) )小さじ2/めんつゆ(2倍濃縮)大さじ1/水150㎖
■作り方 〈1〉電子レンジ可の大きめの蓋付き保存容器(約700㎖)に、中華麺をほぐしながら入れる。 〈2〉調理バサミで、長ネギを斜め細切り、小松菜を長さ5㎝に切って麺にのせる。【A】を加え、手でほぐしたマイタケ、調理バサミで斜めに2~3等分に切ったソーセージをのせて、蓋をする。冷蔵庫に入れておく。 〈3〉食べる直前に麺がぎりぎりつかる程度まで水を加え、蓋をずらしてのせ、電子レンジ(600W)で4分加熱する。
包丁とまな板の代わりに調理バサミで食材を切れば簡単で、洗い物も減らせます。「包丁で切っても、ハサミで切っても、見た目は変わりません。楽なやり方を採り入れましょう」
もう一品、同様に包丁いらず、レンチンでできる「ペペロンチーノ風パスタ」も教えてもらいました。

ペペロンチーノ風パスタ
■材料(1人分) スパゲティ(7分ゆで) 100g マイタケ 40g 小松菜 40g サラダチキン(スライス) 40g 赤トウガラシ(小口切り) 少々 オリーブ油(仕上げ用) 小さじ1 粉チーズ 適量 黒コショウ(粗びき) 少々 【A】熱湯250㎖/塩小さじ1/2/オリーブ油小さじ1/ニンニク(薄切り)3枚
■作り方

半分に折ったスパゲティを交差させて入れる
〈1〉電子レンジ可の大きめの蓋付き保存容器(約1100㎖)に、【A】を入れ、塩をよく溶かす。半分に折ったスパゲティを交差させて入れ、蓋をずらしてのせ、電子レンジ(600W)で約5分加熱する。 〈2〉マイタケは手でほぐし、小松菜は調理バサミで長さ3~4㎝に切る。 〈3〉〈1〉を箸でほぐし、余分な水分があれば、蓋を押さえながら容器を傾けて水をきる。 〈4〉〈3〉に赤トウガラシと〈2〉、サラダチキンを順に加え、再び蓋をずらしてのせ、電子レンジで約2分加熱する。 〈5〉電子レンジから取り出し、仕上げ用のオリーブ油を加えてよく混ぜ、粉チーズ、黒コショウをふる。
どちらの麺料理も皿に移さず、調理に使った保存容器からそのまま食べれば、洗い物が増えません。ちはるさんは「しなくていいことはしない。心が軽くなるような料理をして、食べることを楽しみましょう」と勧めています。(読売新聞メディア局 宮木優美)

プロフィルちはる料理研究家。飲食業歴20年以上。出産を機に経営していた居酒屋を売却し、料理研究家としての活動をスタート。インスタグラムで「だけメシ」を発信。雑誌やウェブメディアなどで活躍中。近著に「食材2品だけ! 魅惑の『だけメシ』食堂」(宝島社)など。