広島で養殖のカキに異変…“歴史的不漁”で「死活問題」 都内飲食店にも影響
広島で養殖のカキに異変が起きています。養殖のカキの生産量日本一を誇る広島県で起きている歴史的な不漁で、都内の飲食店にも影響がでています。
■広島県産の生カキに異変…「ここまでのひどい(状況は)初めて」

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大粒で身がしっかりつまったサックサクの「牡蠣フライ」や、自家製の合わせ味噌がアクセントの「かき鍋」。
毎年11月からの期間限定で、広島県産のカキを使った料理を提供する「瀬戸内料理 雑草庵」では、火を通しても身が小さくなりづらいことから、例年、広島県産の生カキを仕入れているといいます。しかし、今年は異変が。
瀬戸内料理 雑草庵・松原直人店長
「カキがないので、カキ鍋も生のカキを本来なら使ってるけど、今のところ冷凍、広島産」
同じ広島県産でも、今年2月にとれた“冷凍カキ”を使用していました。
瀬戸内料理 雑草庵・松原直人店長
「ここまでのひどい(状況は)初めて」
■“歴史的不漁” 「生きてるカキを探す方がしんどい」

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いま、養殖カキの生産量日本一・広島県で起きている“歴史的不漁”。
先月、養殖されたカキが水揚げされた際には、殻を開けると、中身が入っていないカキが目立ちます。中には、口が開いた状態の“死んだカキ”も。
島村水産・島村広司さん
「生きてるカキを探す方がしんどい。ほとんど死んでいます、8割くらいは死んでいる。死活問題」
広島県の水産海洋技術センターによると、国内有数のカキの産地・呉市や東広島市、さらに県東部の福山市の海域では、7月以降、海水温と塩分濃度が高い状況が長く続いたことにより、カキが衰弱。各地で“死んだカキ”が水揚げされているといいます。
このため、呉市では生カキを返礼品とする、ふるさと納税の寄付募集の受け付けを一時停止しました。
都内でカキ料理を提供する先ほどの店では、広島県産の殻付きの生ガキが仕入れられず、さっぱりとした味わいが特徴の香川県産で代用していました。
瀬戸内料理 雑草庵・松原直人店長
「お客さんも広島のカキを食べにきてくれるので、それがないってがっかりされるのはしんどい」
■政府 状況次第で政務三役が現地入りするとの考え示す

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これまでに経験のないほどの“歴史的不漁”を受け、政府は状況次第で政務三役が現地入りするとの考えを示しました。
鈴木農水相
「我々としても技術的な支援も含めて、しっかりとやらせていただきたい」
広島・呉市で50年以上にわたりカキの養殖・販売を行う会社でも、すでに売り上げが6割ほど減っているといいます。
中野水産・中野仁貴さん
「大切に育ててきたカキが死んでいるのを目の当たりにしてがく然として、僕らの力だけではどうにもできない。本当に出荷数が激減して、毎日作業してるけど人件費払ったら赤字の状況」
そこに手を差し伸べたのが、水産物や農作物の産直通販サイト。被害を受けた生産者の商品を購入すると、支援として300円が寄付されます。
中野水産・中野仁貴さん
「いま乗り切ることに集中して、ちゃんと乗り切れたときに何かお返しができたら」
広島県は、被害の実態把握と詳細な原因分析を進め、必要な対策を検討するとしています。