左打ちまで考えての救済措置も実らず…申ジエは永久シードの30勝に一歩及ばず

最終18番ホールで競技委員と救済措置について話し合う申ジエ

◇国内女子◇アクサレディスゴルフトーナメントinMIYAZAKI 最終日(29日)◇UMKCC(宮崎)◇6539yd(パー72)◇晴れ(観衆3909人)

申ジエと競技委員2人があれこれ話し合うこと約10分間。一見、奇妙な光景が土壇場の最終18番(パー5)で展開された。永峰咲希を1打差で追う申の2打目が左サイドにあるカート道のさらに左で止まった。永久シードの通算30勝へ。バーディがマストな3打目だが、ライは極端なつま先下がりどころか、急斜面過ぎて足元が滑ってスタンスがまともに取れない―。そこで“左打ち”なら足場がフラットになると構えてみると、両足がカート道にかかる。

右打ちを諦めて左打ちを選べば、両足がカート道にかかって

申は「自分でできる救済措置ですが、競技委員に見てもらった方がいい」と、首を傾げて見守るギャラリーへの“説明”の意味も込めて、確認を要請。結果として定めたニアレストポイントは当初と同じカート道左斜面だったが、傾斜が少し緩やかでスイングがよりスムーズにできそうなライになった。

田辺裕子競技委員長は、申が実際にスタンスをとろうとして足が滑る場面を確認したうえで「(処置の過程を)見ている皆さんは“何やってるの?”と思ったかもしれませんが」と、処置に問題がなかったと説明する。以上のやり取りが約10分間の内幕だ。

救済措置後の3打目でグリーンをとらえたが

申の勝負の3打目はピン前7mをとらえたが、永峰がほぼ同じ場所からのバーディパットを沈め、パーで終わった申の2打差2位が決まった。

再び永久シードへの挑戦が始まる

14番終了時には後続に2打差の単独首位に立ちながら、永久シード確定を逃した。同組で競り負けた永峰については「最後のバーディパットも打った瞬間入りそうって見えた。私が見た今年の中で(永峰が)一番いいプレーをしたし、最後まで集中していた。目の前で見てうれしかったです」とたたえた。自分のプレーについては「ずっと言われますけど(永久シードが決まる)30勝じゃなくて、目の前の1勝が早くしたい部分もあったんです。でも、自分の日ではなかっただけ。頑張ったし、ミスもなかったので」と気持ちを切り替えていた。(宮崎市/加藤裕一)