選手悩ます“泥”すらネリー・コルダの味方? 6打差“一人旅”を同組・西郷真央はどう見た

世界ランク2位のネリー・コルダが今季メジャー初戦で独走態勢を築いて週末へ
◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 2日目(24日)◇メモリアルパークGC(テキサス州)◇6811yd(パー72)
世界ランキング2位のネリー・コルダが記録的な独走で今季メジャー初戦を折り返した。8バーディ、1ボギーで連日の「65」として通算14アンダー。メジャーの予選ラウンドで「65」以下を並べた選手は4人しかおらず、直近では古江彩佳が2024年「エビアン選手権」で達成(65、65)して優勝した。36ホール時点での後続と6打差も1990年「全米女子オープン」のパティ・シーハン、2022年「KPMG全米女子プロ選手権」のチョン・インジ(韓国)と並ぶメジャーレコードだった(いずれも1980年以降)。
未勝利だった昨季から一転、54ホール短縮競技となった2月の開幕戦を制して最高のスタートを切った。その後も出場3試合連続で2位フィニッシュと高い次元での安定感を取り戻しつつある。「本当に調子がいい。狙った場所にボールを打てているし、ミスしても保険をかけていた場所に外せている」。9番(パー3)では右奥ピンに6番アイアンのコントロールショットで果敢にアタックしてバーディ。左に外せば土手下まで落とされる15番(パー3)では無理をせず、手堅くパーで切り抜けた。「マオ(同組の西郷真央)が打った場所よりも、もう少しアグレッシブに攻めることができたかもしれないけど、リスクにしか思えなかった」。砲台グリーンの左右に振られたピンに対し、攻めと守りのバランスが絶妙だった。

ディフェンディングチャンピオンの西郷真央も「見ていて楽しかった」
昨季途中、パッティングコーチのフィル・ケニオン氏からクロスハンドスタイルを順手に戻すよう助言を受けた。その後、ケニオン氏の紹介で現在師事するデビッド・アンジェロッティ氏とコンビを組むことになった。「あいまいな部分がなく、白か黒かはっきりしている。確信と落ち着きをもたらしてくれる」。泣きどころだったグリーン上もさえているからこその好成績連発といえる。
前年覇者として予選ラウンドを同組で回った西郷は、ことしから会場となったメモリアルパークGC、そのウェットなコースコンディションも相まってより強みが際立っているとみる。「フェアウェイが転がらなくても、そもそも飛ぶので、(自分より)15~20yd前にいる。(ティショットがキャリーする場所が他選手より遠く)そんなにぬかるんでないので泥もあんまりついてなくて、また別次元のゴルフだなと思います。セカンドショット以降もすごく調子が良さそうで、見ていてすごく楽しかったです」

過去3年の大会覇者がそろったペアリングで別次元のプレー
日本勢も海外勢もプリファードライが採用されないことに疑問を呈する選手が続出するほど開幕前の雨の影響は顕著で、しっかりフェアウェイに打ったはずのボールに泥がついて2打目以降の大きなミスにつながるシーンも散見される。コルダもこの日の1番でボールに泥がついて「50ydのフックを狙うような打ち方になった」と振り返ったが、ラウンドを通してみればキャリーで距離を稼げるロングヒッターの恩恵は小さくない。2024年に続く大会2勝目、メジャー通算3勝目へ突き進む。(テキサス州ヒューストン/亀山泰宏)