「世界最強の米空母なのに」中国のドローン、空からミサイルの標的座標を指定 [ミリタリープラス]

「世界最強の米空母なのに」…中国のドローン、空からミサイルの標的座標を指定 [ミリタリープラス]

空の目となった中国のドローン, ドローン母艦から群ドローンまで, 米空母打撃群の防御負担が増大, 「江南タイムズ」で最も閲覧された記事

引用:X(旧Twitter)

米海軍戦力の象徴である空母が、中国の高高度偵察ドローンとミサイル標的ネットワークの前では、もはや安心して行動できなくなっているとの分析が出ている。中国が高高度で長時間海上を監視するドローンと対艦ミサイルを結び付けることで、米空母打撃群の従来の作戦方式も揺らぐ可能性があるという評価だ。

米軍事専門メディア19FortyFiveは22日(現地時間)、中国が産業規模のドローン・センサーネットワークを構築しており、このシステムは米軍がこれまで対峙してきた脅威とは性格が異なると報じた。核心はドローンの保有数そのものではない。偵察ドローンが空母打撃群の動きを探知し、中国軍がその情報を対艦ミサイル攻撃の座標として利用できる点にある。

同メディアは、中国のWZ-7「翔龍」高高度長時間滞空無人機が海上監視任務を遂行し、空母打撃群追跡に投入される可能性があると説明した。WZ-7は広大な海域を長時間監視しながら、DF-21DやDF-26といった中国の対艦ミサイルに標的情報を提供できる。これらのミサイルは西側では一般的に「空母キラー」と呼ばれている。

空の目となった中国のドローン

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引用:中国官営メディア

中国は高度な偵察ドローン戦力も急速に拡大している。19FortyFiveは、中国ドローンが高度6万フィート、約1万8000m上空から米空母を捕捉し、ミサイル攻撃に必要な座標へ結び付けられると分析した。WZ-8「ハイパーソニック・ゴースト」はロケット推進方式によりマッハ3級の速度を出し、さらに高高度で偵察任務を遂行できるプラットフォームとして紹介された。

こうした高高度偵察資産は迎撃を困難にし、広い海域を素早く捜索するのに有利だ。特定機種が直接ミサイルを発射する構造ではない。中国が偵察ドローン、海上監視網、ミサイル戦力を一つの標的システムとして統合しようとしている点が核心だ。

このシステムが機能すれば、米空母打撃群は太平洋の広大な海に身を隠しながら接近するという従来の方式だけでは安全を確保しにくくなる。これまで米海軍は、空母が広大な海域で位置を隠しながら航空戦力を投射する方式を強みとしてきた。しかし長時間滞空ドローンが海面を監視し、探知情報をミサイル部隊と結び付ければ、空母の機動の自由度はその分制限される。

ドローン母艦から群ドローンまで

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引用:X(旧Twitter)

19FortyFiveは、中国が「九天」SS-UAVと呼ばれるドローン母艦構想も開発していると紹介した。九天は翼幅約25mの大型無人機で、内部に100〜150機規模の小型ドローンを搭載し、飛行中に空中で放出する構想だ。

小型ドローン同士は通信しながら群れを形成し、偵察・妨害・攻撃任務を分担して遂行できる。衛星通信が遮断されても、ドローン間のデータ共有ネットワークが維持されれば、作戦継続性は高まる。同メディアはこれを事実上の「空飛ぶ空母」に例えた。

中国は地上発射型のドローン群体システムも開発している。トラック搭載型発射台から短時間で多数のドローンを発射し、各ドローンが人工知能(AI)で地形を認識したり飛行経路を調整したりする方式だ。ウクライナ戦争や紅海、マラッカ海峡などでドローンの戦場価値が確認される中、中国はこれを大規模産業基盤と結び付けている。

米空母打撃群の防御負担が増大

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引用:米海軍

問題は防御コストと持続性だ。米海軍のイージス駆逐艦はSM-2、SM-6、トマホークなど各種ミサイルを垂直発射装置に搭載しているが、搭載数には限界がある。19FortyFiveは、アーレイ・バーク級駆逐艦が約90〜96基の垂直発射セルを保有しているものの、戦闘中に海上で再装填するのは困難だと指摘した。

中国が大量のドローンを先行投入して防空網を消耗させた後、対艦ミサイルや航空戦力を動員すれば、米空母打撃群ははるかに複雑な防御戦を強いられる。米国側にとっては、安価なドローンを高価な迎撃ミサイルで防ぎ続けなければならない非対称構図も負担となる。中国が民間産業基盤やバッテリー、炭素繊維などの製造能力を背景にドローンを大量生産できる点も脅威を高めている。

インド太平洋の地理も中国に有利に働く。台湾海峡は中国本土に近く、中国軍は本土基地や沿岸施設、民間船舶などを活用してドローンを投入できる。一方、米国はグアムや沖縄のような固定基地と長距離補給網に依存せざるを得ない。中国はこれらの基地もドローン偵察やミサイル攻撃の標的にできる。

結局、中国ドローン戦力の脅威とは、「ドローン数機が空母を撃沈する」という単純な問題ではない。監視ドローンが標的を発見し、AIが情報を処理し、ミサイルが攻撃を行うという構造が形成されつつある点にある。世界最強の戦力とされる米空母打撃群も、このような監視・打撃ネットワークの前では、以前のように自由に行動することは難しくなるとの警告が強まっている。

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