“定年まで”が最後の貯めどき。余裕ある老後のための年間貯金額とは:FPが診断
教育資金から解放されたら、次にやってくる悩みの種は”自分たちの老後資金”。物価高時代の今、バランスよくお金を貯めるためには、家計表の見直しが肝となります。今回は、子どもの独立後に、自家用車を改造して車中泊の旅を楽しむリアル読者の家計表を紹介。ファイナンシャルプランナーの畠中さんが診断してくれました。

子どもが独立してからの老後に向けた貯蓄はどうする?
【写真】カッパままさん家のリアルな家計表
一時的な出費は特別支出に振り分けを
今回紹介するのはカッパままさん(40代)の家計。長女は結婚して家を出たので、現在は夫と22歳の長男との3人暮らし。会社員の長男が毎月、家に入れる2万5000円を月貯蓄に回しています。

カッパままさん夫婦は子どもたちの独立後、車中泊の旅を楽しむようになりました。始めたばかりなので、ポータブル電源など、必要な装備品をそろえるための出費がかさみ、家計の負担になっているそう。
「毎月ではなく、イレギュラーに発生して出ていくお金を月の家計費に組み込むのはNGです」と話すのは、ファイナンシャルプランナーの畠中さん。
突発的な出費は、普段の家計費とは別に、特別支出として管理するのが、貯まる家計の基本。
「ボーナスから予算立てをしてもいいし、特別支出用に毎月少しずつ積み立てをして備えるのもおすすめのやり方。家計に負担をかけずにレジャーを楽しんで」(畠中さん、以下同)
子どもが独立しているなら、年間貯蓄額は引き上げを
子どもが独立して手離れしていたら、定年退職までが最後の貯めどきとなります。
カッパままさんの場合、年貯蓄70万円のうちの30万円は、長男が家に入れている分になるので、夫婦が貯めているのは40万円とやや少なめです。
「夫の定年まであと8年あります。年貯蓄を100万円に引き上げれば、定年までにさらに800万円貯まることになり、老後生活により余裕が生まれると思います」
レジャー費は収入の7~8%程度に収める努力を

車中泊用のクルマ
子どもが独立した家庭のレジャー費の目安は5%。カッパままさん家の場合、住宅ローンは完済している様子。教育費も終了し、浮いたお金がそのままレジャー費に流れている可能性が。
「趣味を楽しむのはいいことですが、回数を減らすなど、予算内に収める意識をしてみましょう」
特別支出はリスト化し、支出傾向の可視化を

特別支出は、月の家計とは別管理を。
「なにをいくらで買ったかを一覧表にすると、本当に必要なものやもっと安く買えたもの、買わずにすんだものなどが見えてきます」
リストアップするとお金を使いすぎているところがわかるので、削りどころを見つけて、余分な支出を抑えましょう。