ロジクールの高級マウス「MX MASTER 4」の実力を試す。6年間愛用した先代モデルから着実に進化

ロジクールの「MX MASTER 4」。
長時間のPC作業を快適にするために、筆者が重要視しているのがマウスだ。
これまで筆者は、ロジクールのフラッグシップモデル「MX MASTER 3」を愛用してきた。2019年発売のモデルなので、約6年もの間、同じ機種を使ってきたことになる。
ロジクールは9月30日、「MX MASTER」シリーズの最新モデルとして「MX MASTER 4」を発表。同シリーズでは2022年に「MX MASTER 3S」が発売されているが、これはMX MASTER 3の静音モデルという位置づけのため、MX MASTER 4は久しぶりのフルモデルチェンジとなる。
今回は、10月30日の発売に先立ってMX MASTER 4を2週間ほど試用。長年使ってきたMX MASTER 3と比較しながら、その実力を確かめた。
- メーカー:ロジクール
- 直販価格:2万1890円(税込)
- 発売時期:2025年10月
アップデートされた本体素材と変わらない操作感

長年使っているMX MASTER 3(左)は素材がベタつき、細かいほこりなどの付着も目立つようになった。
筆者は「MX MASTERシリーズ以外のマウスはもう買わない」と思うほど気に入っているが、表面に樹脂のような素材を用いたMX MASTER 3は、長期間の使用で表面がベタつくのが難点だった。
MX MASTER 4は基本的な形状を先代モデルから踏襲しつつ、素材の使い方などをアップデートした。
左右ボタンには汚れや摩耗を防ぐ透明プレートを採用し、本体表面には細かい加工(マイクロテクスチャー)を施している。さらさらとした手触りが心地いい。
今回は2週間程度の試用なので数年後の劣化具合はわからないが、耐久性の向上は個人的に期待したいポイントだ。

細かい加工(マイクロテクスチャー)が施してある。
MX MASTER 4のボタンは、MX MASTER 3Sから引き続き静音設計となっている。
MX MASTER 3は、ボタンを押すたびにカチカチと音が鳴る。一方で、MX MASTER 4はスッと沈み込むような感触のボタンだ。最初は静かすぎて違和感があったが、慣れると軽い感触が快適に感じる。
MX MASTER 4はマウスとしては比較的大きく、重さ(公称値、電池含む)も150gと重め。だが、この重みが心地よく、マウスカーソルを狙ったところにピタッと止められるので気に入っている。

適度な傾斜がついたデザイン。
本体には、持ったときに手首が自然な角度になるような傾斜がついている。こうしたデザインのおかげで、手が小さい筆者でもボタンやホイールに指が届き、長時間の作業でも疲れにくい。
なお、MX MASTER 4はBluetoothでPCなどのデバイスと接続できる。安定した接続が必要な場合、同梱の「Logi Bolt USB-Cレシーバー」を使って接続することも可能だ。バッテリー持続時間はフル充電で最長70日間となっている。
便利なスクロールホイールは健在

MX MASTERシリーズで特に気に入っているのがスクロールホイールだ。
筆者が6年もの間、マウスを新調せずにMX MASTER 3を使い続けたのは、2つのモードを切り替えられるスクロールホイールが抜群に使いやすいからだ。「MagSpeed電磁気スクロールホイール」と呼ばれるその機構は、MX MASTER 4にも引き継がれている。
「ラチェットモード」は一般的なマウスの使い方に近い。ホイールを回転させると、カチカチとした感触とともに画面が1行ずつスクロールされていく。
一方、「フリースピンモード」は最大で1秒間に1000行の高速スクロールを可能にするモードだ。ウェブページやPDFファイルなど、縦に長いデータの閲覧が快適になる。筆者はこのフリースピンモードを気に入り、基本的にこのモードしか使っていない。

親指のあたりに位置する銀色の「サムホイール」の位置が少し変わった。
親指のあたりには、横スクロール時に使う「サムホイール」を配置。MX MASTER 3と比べてやや上に配置され、個人的には扱いやすさが増した。
また、1回のスクロールでより広い範囲をカバーできるようになっている。横スクロールはそれほど多く使わないが、Excelファイルをチェックするときなどに重宝する。
性能を引き出すために「必須」とも言える専用アプリ

MX MASTER 4のトラッキングセンサーの感度は8000DPI。マウスパッドを敷かずデスク上で快適に利用できている。
マウスとしての完成度が高いMX MASTER 4だが、その性能を最大限引き出すためには専用アプリ「Logi Options+」が必須とも言える。
Logi Options+を使えば、細かなカスタマイズが可能になる。例えば、前出のサムホイールの下部にある3つのボタンなどにショートカット機能を割り当てられる。

専用アプリ「Logi Options+」。
また、注目は新搭載の「触覚フィードバック センスパネル」だ。
親指付近にある「触覚フィードバック センスパネル」を押すことで、リング状のショートカット表示「Actions Ring」が起動し、計8つのショートカットを呼び出せる。OpenAIの「ChatGPT」など、AIツールに瞬時にアクセスできるショートカットも用意されている。
執筆時点では未対応のため試せなかったが、特定の動作やショートカット、通知に応じてパネルが細かく振動する触覚フィードバック機能も備えている。

「Actions Ring」ではショートカットがリング状に表示される。
握りやすさや操作感といったマウスとしての完成度に加え、作業を大幅に効率化できる豊富なショートカット機能もMX MASTER 4の魅力。
2万円を超える価格は安いとは言えないが、その使い心地に慣れると他のマウスが物足りなくなるほど快適。ワンランク上の作業環境を構築したい人におすすめしたい製品だ。