日本の「富裕層」の割合は何パーセント? 「富裕層」は資産がいくらあれば対象? 日本で増え続ける「富裕層」の割合と推移

日本の「富裕層」の割合は何パーセント?「富裕層」は資産がいくらあれば対象?日本で増え続ける「富裕層」の割合と推移
物価上昇が家計に影響をあたえる状況が続いていますが、その一方で、日本国内では富裕層の数が増加傾向にあるといわれています。
「富裕層」とは、一体どれくらいの資産を持つ人々を指すのでしょうか。また、なぜその数が増え続けているのでしょうか。
この記事では、野村総合研究所の調査データを基に、日本の富裕層の定義や割合、増加の背景にある要因、そして彼らに共通する特徴について詳しく解説していきます。
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日本の富裕層の割合は?資産いくらからが対象になるのか定義を解説
株式会社野村総合研究所が公表した「野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計」によれば、純金融資産保有額が1億円以上5億円未満の世帯を「富裕層」、5億円以上の世帯を「超富裕層」と定義しています。
この定義に基づくと、日本には純金融資産1億円以上の世帯が合計で165万3000世帯存在することになります。資産階層ごとの世帯数と総資産額は以下の通りです。

富裕層の割合
・超富裕層(5億円以上):11万8000世帯/135兆円
・富裕層(1億円以上5億円未満):153万5000世帯/334兆円
・準富裕層(5000万円以上1億円未満):403万9000世帯/333兆円
・アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):576万5000世帯/282兆円
・マス層(3000万円未満):4424万7000世帯/711兆円
※ここでいう純金融資産とは、預貯金や株式といった金融資産の合計から、住宅ローンなどの負債を差し引いた金額を指します。
純金融資産1億円以上を持つ富裕層と超富裕層を合わせると、その数は年々増加傾向にあります。これらの世帯が日本の全世帯に占める割合は、約3%です。
では、なぜ富裕層は増え続けているのでしょうか。その背景にある要因を探っていきます。
日本で富裕層が増加している背景とは?推移をデータで確認
株式会社野村総合研究所の「野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計」を参考にすると、2005年から2023年にかけて富裕層の世帯数が着実に増えていることがわかります。

富裕層の推移
また、富裕層と超富裕層が保有する純金融資産の総額も、年々増加の一途をたどっています。
・2015年:272兆円
・2017年:299兆円
・2019年:333兆円
・2021年:364兆円
・2023年:469兆円
日本において富裕層が増加している背景には、いくつかの要因が関係していると考えられます。
次の章では、考えられる具体的な要因を詳しく見ていきましょう。
日本で富裕層が増加していると考えられる主な要因
近年、富裕層が増加している背景には、主に以下のような要因が挙げられます。
・経済成長による資産形成機会の増加
・資産運用を後押しする金融政策と低金利
・株式市場の好調な推移
・相続・贈与による資産承継
それぞれ詳しくみていきましょう。
経済成長にともなう資産形成機会の拡大
2005年以降、日本の経済は比較的安定した成長を続けてきました。
こうした経済的な環境が資産を形成する機会を増やし、一部の人々が富裕層へと移行する一因になったと考えられます。
資産形成を後押しする金融緩和と低金利環境
日本では長期間にわたり金融緩和政策がとられ、低金利の状態が続いています。
この環境は資産形成や投資活動を促し、特に投資家にとっては収益を拡大させる好機となりました。
株式市場の安定的な成長による資産増加
2005年以降、日本の株式市場は回復基調となり、安定した成長を見せています。
株式投資による利益や、企業の業績向上にともなう資産価値の上昇が、多くの世帯の資産を増やし、富裕層の仲間入りを後押ししたと考えられます。
相続や贈与による資産の承継
富裕層の中には、親などから相続や贈与によって資産を引き継いだ人々もいます。
近年は少子高齢化の進行により、一世帯あたりの子どもの数が減少しているため、一人あたりが相続する資産額が増加する傾向にあります。
そのため、一般の家庭でも親や祖父母からまとまった遺産を受け継ぎ、結果として富裕層の基準を満たすケースも考えられます。
このような背景を見ると、富裕層になることは簡単ではないように思えるかもしれません。しかし、富裕層といわれる人々には、いくつかの共通した特徴が見られます。
次の章で、その共通点について掘り下げていきます。
富裕層にみられる3つの共通点
富裕層と呼ばれる人々には、いくつかの共通した特徴があるといわれています。
ここでは、その中でも特に代表的な3つのポイントを紹介します。
多分野への探求心と情報収集力
真の富裕層は、特定の分野にとどまらず、幅広い事柄に深い関心を寄せています。
仕事はもちろん、プライベートにおいても常にアンテナを高く張り、多様な情報を積極的に吸収しようとします。
新しい情報に触れた際に、それを否定から入るのではなく「それはどういうことだろう?」と探求心を持って学ぼうとする姿勢が特徴です。
こうした姿勢が知識の幅を広げ、ビジネスの成功につながるケースは少なくありません。
将来に対する明確なビジョンと自信
富裕層の多くは、「事業をどう展開していくか」「将来、どのような自分でありたいか」といった、はっきりとしたビジョンを持っています。
そして、そのビジョンを実現できると強く信じ、目標達成のために積極的に行動を起こします。
家族や信頼できるパートナーのサポートが、彼らの成功を後押しする重要な力になることもあります。
長期的な視点での地道な努力の継続
60歳代や70歳代の資産家の中には、20歳代の頃から毎月コツコツと貯蓄を続けてきたという人もいます。
富裕層になる道筋は一つではありません。若いうちから地道に資産を形成する方法もあれば、自身のスキルを高めて収入を増やしたり、起業して経済的な成功を収める方法もあります。
いずれの道を選ぶにしても、時間をかけて着実に努力を積み重ねることが不可欠です。
※当記事は再編集記事です。
参考資料
・株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計」
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