「この株、今すぐ買うべき?」「下落を待つべき?」→迷った時に役立つ“3つのルール”【人気投資系YouTuberが解説】

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チャンネル登録者数65万人、金融資産6000万円突破!人気急上昇中のマネー系YouTuber・節約オタクふゆこさんの著書『お金はこれで増やせます 失敗したくない人のための投資の教科書』(アスコム)から、重要なポイントを抜粋・再編集して特別公開します。今回は、金融商品を買う時の「タイミングの見極め方」について解説します。

米国高配当ETFの

選定ポイントとは?

 わたしたちが、日本の証券会社を使ってインデックスファンドへ投資する際の選択肢はとても多いのですが、米国高配当ETFにはそこまで選択肢がありません。これは、日本の証券会社で扱っているETFの種類が限られているためです。

 例えば、楽天証券で扱っている米国高配当ETFは2025年9月時点で16本です。どれも、そこまで「偏っている」とか、「攻め過ぎ」という商品ではありません。

 強いていえば、信託報酬率には差があります。ただ、低いものは0.06%でかなり有利ですが、高いものでも0.6%であるため、「信託報酬が高いから絶対にやめておこう」というほどの違いではないと思います。

 そこまで大きな差がないなかで、わたしは「SPYD」「HDV」「VYM」というETFを選びました。

 この3つを合わせると、約700銘柄に分散投資している計算になります。

 これらを選んだ理由は主にふたつです。

・信託報酬率が低い…「信託報酬率」で並べたときに率の低いトップ3。

・定番ETFの安心感…投資業界でも「高配当ETFの定番中の定番」とされる。

 この3つのETFに対し、最初はあまり違いを感じませんでしたが、2020年から2025年の5年間にわたって保有して相場を見てきたなかで、それぞれにある個性も強く見えてきました。

・SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)

S&P500構成銘柄から、配当利回り上位80銘柄を四半期ごとに抽出するETFで、高い配当利回りが期待できる。金融セクターの割合が高いだけでなく、不動産セクターも含まれるため景気敏感株が多い。値動きが大きく上昇も下落も激しいが、値下がり時に「買い増し」のタイミングを見定めやすいのはメリット。

・HDV(iシェアーズ コア米国高配当株ETF)

主に消費財、生活必需品、エネルギーなどのインフラといった、ディフェンシブ株を中心に財務健全性の高い81銘柄に投資するETF。ディフェンシブ株なので、SPYDとは対照的に相場変動に強く安定感がある。S&P500が下落しても比較的値崩れしにくい。81銘柄なので分散効果はあまり大きくないが、ボラティリティ(価格変動の度合い)の低さから、投資初心者がまず始めるETFとして向いていると感じる。

・VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)

米国市場の572銘柄の高配当株に投資するETF。特定業界に偏らないので、景気敏感株とディフェンシブ株のバランスに優れている。位置づけをするなら、SPYD(攻め)とHDV(守り)の中間的ポジションといえる。約440銘柄で分散効果が高いため、こちらも投資初心者におすすめ。

 わたしは、この3つのETFを評価額で均等に買うようにしています。

 それぞれのETFで比率の高い業界が違うため、SPYD、HDV、VYMの3つを均等に保有することで、ちょうどいい業界分散を行うことができるからです。

出典:『 お金はこれで増やせます 失敗したくない人のための投資の教科書 』(節約オタクふゆこ 著)

買い時を迷ったときに役立つ

“3つのルール”とは?

『 お金はこれで増やせます 失敗したくない人のための投資の教科書 』(節約オタクふゆこ 著、アスコム、税別1700円)

 日本高配当株と同様に、米国高配当ETFでも「ほしい配当利回りのタイミングで買う」ことが重要です。

 米国高配当ETFも、買ったらほったらかしでもいいのですが、初回の買いと以降の買い増しはとにかくタイミングが大切だと実感しています。

 これから高配当株投資をはじめる人は、「まずは、とにかく買いたい」という心境にあるはずですが、上昇相場にあって、儲からない配当利回りのタイミングで買ったら意味がありません。そこはグッとこらえて、1カ月でも3カ月でも有利なタイミングを待つ必要があります。

 しかし、下がり続けている相場では、「もっと下がるかもしれない」という不安と闘うことになるでしょう。それは誰も答えを教えてくれないので、現在の配当利回りを見て、「自分はこの利回りで買う」と決めるしかありません。

 この「有利なタイミング」を待つことは、高配当株投資における重要なポイントです。あせって下落していないとき(配当利回りが低いとき)に購入すれば、本来期待していた配当利回りが得られず、目的と合った投資ができていないということになりかねません。

 よって、わたしは自分のなかで、このようなルールをつくって購入しています。

・日本高配当株の場合…その銘柄の配当利回りが3%以上で、その銘柄を購入した場合、わたしのポートフォリオ全体の配当利回りが4%以上をキープできること。

・米国高配当株の場合…最高値から5%以上下落していること。

・購入頻度…2週間に1回、または1カ月に1回くらいのペースで、少額ずつ分散して買い増す。

 マイナス5%はわたしの基準なので、もっとシビアな投資家もいるはずです。

 いずれにせよ、自分なりに買うタイミングのルールを決めないと、その場しのぎの状況判断では相場に振り回されて判断が難しいのです。自分のなかで判断基準をしっかり決めていきましょう。

為替の変化を踏まえて

割安・割高を見極める

 米国高配当ETFの価格は、株価だけでなく為替の影響も受けることに注意が必要です。株価が横ばいでも、為替相場が円高になると実質的な株価は割安になり、配当利回りは上昇します。

 ここでの懸念は、ETFの価格表示は米ドル建てであり、現在の為替で円建てにした場合の価格が表示されないことにあります。つまり、一目ではわかりにくいのです。ドル建てでETFの価格が下がって「ここは買いだ」と思っても、ドル円相場が円安に動いていたら、そのぶん損になります。

 そこでわたしは、自分で「円建て」に変換した値動きのグラフを作成し、最高値からの変動もエクセルで表にしています。その表を使い、直近の最高値から5%減、10%減の目安を立てて、買いのタイミングを図っているというわけです。

 こうした円建てのデータを見る投資ツールもあるのですが、わたしにとっては使い勝手が悪く感じたので、エクセルで計算式を使ってツール化しました。やり方は人それぞれですが、ETFを買うときに為替の変化を頭に入れておくと、失敗が少ないはずです。