【オルカンvsS&P500】積立投資で選ぶならどっち?2026年最新の運用実績と設定来リターンの差
2026年4月の最新データで紐解く投資のリアル

【オルカンvsS&P500】積立投資で選ぶならどっち?2026年最新の運用実績と設定来リターンの差
NISAなどで積立投資を始めるとき、多くの人が迷いやすいのが「オルカン」と「S&P500」のどちらを選ぶかです。
どちらも人気の高い投資信託ですが、世界中に分散投資するオルカンと、米国株に集中投資するS&P500では、投資先や値動きの特徴が異なります。
この記事では、それぞれの基本的な仕組みや過去の運用実績を比較しながら、自分に合った選び方を考えていきます。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
「オルカン」と「S&P500」とは?まずは基本を整理
NISAの積立投資でよく候補に挙がるのが、「オルカン」と「S&P500」です。
どちらもインデックスファンドとして高い人気がありますが、投資対象や値動きの特徴は大きく異なります。
なかには「名前は聞いたことがあるものの、違いまではよく分からない」という人も多いのではないでしょうか。
まずは、それぞれがどのような市場に投資する商品なのか、基本的な特徴から整理していきましょう。
オルカン(全世界株式)の特徴
「オルカン(オールカントリーの略)」は、全世界の株式に分散投資するファンドを指します。
日本、米国、欧州に加え、新興国も含めた数千銘柄に分散投資されており、1本で世界経済全体の成長を取り込める点が特徴といえます。
最大のメリットは、国際分散が自動的に行われることです。
特定の国や地域の景気に左右されにくく、どこかの市場が不調でも、別の地域が補う構造になっています。
また、世界経済の構造変化に応じて、ファンド内の構成比率が調整されるため、「どの国が今後成長するか」を個人で判断する必要がありません。
このように、オルカンは特定の国への集中リスクを避け、幅広い分散効果を重視しながら、長期で着実な成長を狙いたい人に向いた投資対象といえるでしょう。
S&P500の特徴
S&P500は、米国を代表する約500社で構成される株価指数です。
アップルやマイクロソフト、エヌビディアなど、世界的な影響力を持つ企業が多く含まれており、米国経済の成長をダイレクトに反映する点が特徴です。
過去の運用実績を見ると、S&P500は長期的に高いリターンを上げてきました。
特にIT企業を中心とした成長が株価を押し上げており、「資産を大きく増やしたい」と考える投資家から高い支持を集めています。
一方で注意したいのは、投資先が米国に集中している点です。
米国経済が好調な局面では大きな成果が期待できますが、景気後退や株式市場の調整局面では、資産の変動幅が大きくなる可能性もあります。
成長性の高さと引き換えに、値動きの大きさを受け入れられるかどうかが、選択のポイントになるでしょう。
「オルカン」vs「S&P500」過去の運用成果を比較
「オルカン」や「S&P500」をベンチマークとするファンドは複数ありますが、今回は三菱UFJアセットマネジメントが設定している下記2本の運用実績を比較してみましょう。
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の運用実績
三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、米国を中心としつつも、欧州・日本・新興国など世界中の株式市場に分散投資しています。
米国株が好調な局面ではS&P500にやや劣るものの、米国市場が不調な局面では他の地域が下支えとなることが期待でき、一国への集中リスクを抑えられる点が特徴です。
三菱UFJアセットマネジメントが公表している月次レポートを見ると、以下のような騰落率になっています。
【2026年4月28日現在】
・直近1カ月リターン:+11.28%
・直近3カ月リターン:+7.34%
・直近6カ月リターン:+11.76%
・直近1年リターン:+46.82%
・直近3年リターン:+105.94%
・直近5年リターン:+142.51%
・設定来リターン:+259.86%

騰落率
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の運用実績
これに対して「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、米国を代表する約500社に集中投資するファンドです。
米国企業は成長力が高く、特にIT・ハイテク分野の拡大を背景に、長期的に高いリターンを上げてきました。
こちらも同じく三菱UFJアセットマネジメントが公表している月次レポートを見ると、以下のような騰落率になっています。
【2026年4月28日現在】
・直近1カ月リターン:+12.38%
・直近3カ月リターン:+7.83%
・直近6カ月リターン:+9.66%
・直近1年リターン:+45.66%
・直近3年リターン:+113.43%
・直近5年リターン:+166.26%
・設定来リターン:+319.81%
・設定日:2018年7月3日

騰落率
2018年に設定されてからほぼ右肩上がりに上昇しており、設定来リターンは+319.81%にまで達しています。
幅広い国や地域の株式に分散投資するオルカンに比べると、これまでの実績におけるリターンの大きさは米国市場に集中投資するS&P500に軍配が上がります。
とはいえ、米国市場の動向によっては大きく値下がりするリスクもあるため、どちらが良いとは一概には言えません。
自身のリスク許容度や投資目的に合わせた選択を
「オルカン」は全世界に分散投資し、特定の国への集中リスクを避けながら長期的な成長を狙う商品です。
一方、「S&P500」は米国株に集中投資することで、高い成長性とリターンを期待できる反面、値動きは大きくなりやすい特徴があります。
実際の運用実績では、これまでのところS&P500のほうが高いリターンを示していますが、その背景には米国市場の好調があり、将来も同様の結果になるとは限りません。
どちらを選ぶかは、「世界全体への分散を重視するか」「米国市場の成長性を重視するか」という考え方の違いによります。
自身のリスク許容度や投資目的に合わせて、納得できる選択をしていきましょう。
参考資料
・三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」
・三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」
関連記事
【国民健康保険料の仕組み】収入ゼロでも「住民税の申告」が必要? 均等割の「7割・5割・2割軽減」が適用される条件と正しい手続き
次回【2026年6月15日支給】年金生活者支援給付金は「どんな人が・いくら」もらえる?年金に上乗せ支給されるシニア向け公的給付
【新NISA vs 銀行預金】どっちを選ぶ?「月3万円・10年間」積み立てたらどれくらい差がつくのか|メリットとデメリットも解説!