「息子を一人で残せなかった」11歳の息子を絞殺した66歳の父親は「身勝手で情状酌量の余地なし」

6月1日に送検された吉伊敏彦容疑者

「父親の勝手な都合で息子を殺害」

現場となった容疑者の自宅は成田警察署から車で10分のところにある。玄関前には、息子の小学校の送り迎えに使っていた自転車が置かれたままになっていた。

5月31日、自宅で11歳の息子の首を絞めて殺害したとして父親の吉伊敏彦容疑者(66)が逮捕された。

「5月29日、大聖君が通う小学校の校長が『登校してこない』と警察に通報。警察官が自宅に駆けつけると、2人は布団の上で倒れていた。吉伊容疑者は意識が朦朧(もうろう)としており、大聖君はすでに息絶えていたそうです。死後数日が経過していたそうです」(全国紙社会部記者)

大聖君には軽度の障害があり、特別支援学級に通っていたという。

「吉伊容疑者が大聖君を自転車で送り迎えする姿を近隣住民が目撃していました。捜査関係者によると、このアパートに引っ越してきたのは1〜2年前。母親は約10年前に亡くなっています。吉伊容疑者は『おカネがなく将来を悲観していた。息子を1人で残すわけにはいかなかった』と供述しています」(前出・記者)

無理心中を試みたということなのだろうが、犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は「本当に考え尽くしたのか?」と憤る。

「生活保護を受けていなかったという話もあります。役所に相談すれば、何かしらのサポートを提案してくれたはずです。警察も相談されれば話を聞いてくれますし、“このまま放置すると危険だ”と判断すれば、児童相談所に通報して大聖君を保護したかもしれません。

『息子の将来を悲観する』ことと『殺害すること』はまったく関係ありません。“父親の勝手な都合で息子を殺害した”という殺人事件であり、情状酌量の余地はまったくない」

今後の取り調べで、哀しい事件の詳細が明らかになる──。

報道陣に視線を向けることなく護送車に乗り込んだ

無職だということだが、身体は屈強そうに見えた

殺害現場となった父子の自宅。学校に送り迎えしていた自転車が置かれたままだった