【消えゆく国鉄型機関車】“運用終了”後も活躍?減少する“交直流機の完成形”「EF81」のいま

EF81形 2025年04月18日撮影

1968年に登場したEF81形。直流・交流50Hz・交流60Hzの3電源に対応し、交流・直流区間を直通する運用に投入可能な「交直流機関車の完成形」として開発され、現在もJR東日本とJR貨物に在籍しています。しかし、2025年3月をもってJR貨物では定期運用を終了。JR東日本でも廃車が進み、その数を減らしつつあります。今回は、ダイヤ改正からおよそ2か月が経過した、各社のEF81の現状をご紹介します。

【JR貨物】

2025年3月をもって定期運用を終了した、JR貨物のEF81。2025年4月時点では、8機が門司機関区に在籍しています。定期運用は終了しましたが、門司区のEF81はその後も定期貨物列車の代走などを担当。特に「銀釜」の愛称で親しまれている「EF81 303」が、その人気を受けてか複数回投入。「銀釜」は4月18日にも、北海道新幹線用「150mレール」輸送列車の初便を担当するなどの活躍を見せています。その一方で「銀釜」以外の在籍車両である400番台・450番台の7両に関しては、3月30日に「EF81 451」が、5月10日と11日に「EF81 455」が使用された以外には、一切運用されていません。「銀釜」の活躍とは対照的に、稼働する機会が少ないことから廃車が開始される可能性もあり、今後の動向が注目されます。

定期運用終了後の2025年04月14日に代走として登板した、EF81 303「銀釜」

©レイルラボ SATSUMANIA777さん

【JR東日本】

JR東日本には、2025年4月時点で尾久車両センターと新潟車両センターにそれぞれ4機の合計8機が在籍。甲種輸送や廃車回送のほか、撮影会の被写体としても活躍。また、尾久区に関しては団体臨時列車「カシオペア紀行」の牽引も担当。お召し塗装に復刻された「EF81 81」や、往年のジョイフルトレイン「スーパーエクスプレスレインボー」に合わせた塗装を保つ「EF81 95」、側面にシルバーの流星マークが入った北斗星牽引機仕様の「EF81 80」などがカシオペアの先頭で活躍しています。現在は定期的に稼働していますが、2025年5月には甲種輸送などで活躍した新潟車両センター所属の「EF81 97」「EF81 141」が秋田へ廃車回送。また3月以降には、カシオペア紀行が6月をもって引退するとの報道も。カシオペア紀行の運用終了に合わせ、尾久・新潟を問わずEF81の廃車が急速に進む可能性もあり、今後に注視する必要がありそうです。

2025年04月26日実施 尾久車両センター機関車撮影会「EF81会」の様子

©レイルラボ こやじじいさん

側面にシルバーの流星マークが入った北斗星牽引機仕様の「EF81 80」2024年05月05日撮影

©レイルラボ ダクソさん

EF81形 2024年06月15日撮影

©レイルラボ かいり@京急民さん

ジョイフルトレイン「スーパーエクスプレスレインボー」の塗装をまとうEF81 95

©レイルラボ ダクソさん

以上、JR東日本・貨物で活躍するEF81の現状をご紹介しました。一部ではまだまだ稼働しているものの、現状の活躍が長くは続かないことは残念ながら確実。これをきっかけに、改めて現在運用中のEF81に注目し、撮影してみてはいかがでしょうか。また、廃車が進むにつれて気になるのは、今後新たに保存・展示される車両の登場。EF81は京都鉄道博物館など様々な場所に展示車がありますが、ファンの多い「銀釜」や「お召し機」の保存といった動きに期待がかかります。