ダイハツ「ムーヴ」11年ぶり全面刷新 認証不正問題発覚後、初の新車投入「再スタート」

ダイハツ(DAIHATSU)が発表した7代目となる新型ムーヴ=5日午後、東京都千代田区(松井英幸撮影)

ダイハツ工業は5日、11年ぶりに全面刷新した主力の軽乗用車「ムーヴ」の販売を始めたと発表した。2023年に発覚した認証不正問題で開発などにも影響がおよび、新車投入は約3年ぶり。1995年の販売開始から7代目となる新型車では、乗り降りがしやすくニーズが高まっているスライドドアを初めて採用。燃費も大きく改善した。人気車種の新車で再スタートに弾みをつけたい考えだ。

7代目となる新型ムーヴ報道発表会で代表あいさつするダイハツ(DAIHATSU)の井上雅宏社長 =5日午前、東京都千代田区(松井英幸撮影)

「ダイハツ再スタートの第一歩だ」。5日午前、東京都内で行われた発表会で井上雅宏社長はそう意気込みを語った。

ダイハツでは23年4月以降、車両の安全性を確認する試験で不正が相次いで発覚。23年12月には国内全ての完成車工場が稼働停止に追い込まれるなどした。

再発防止策を策定し、24年2月から工場の稼働は順次再開。ただ、問題の余波は大きく、23年度は軽乗用車の新車販売台数でライバルのスズキに逆転され、05年度以来18年ぶりに首位を明け渡した。24年度も2位のままだった。

ダイハツ(DAIHATSU)が発表した7代目となる新型ムーヴ =5日午後、東京都千代田区(松井英幸撮影)

軽乗用車の市場をめぐっては中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)が26年にも日本市場に軽EVを投入を予定。今後、勢力図が大きく変わる可能性もある。ただ、軽EVの開発を問われた井上氏は「重要な選択肢の1つ」と述べるに留めた。

井上氏は新車投入をきっかけに「明るくて、元気で、おもろいダイハツにして復活していけたらいい」とも語った。新車がユーザーの支持を得られるかが、同社の復活をはかるバロメーターにもなりそうだ。(永田岳彦)

ダイハツ(DAIHATSU)が発表した7代目となる新型ムーヴ =5日午前、東京都千代田区(松井英幸撮影)