高市早苗首相「さなえちゃん紅白まんじゅう」は即完売 記念グッズの売れ行きは“人気のバロメーター”?

 6年ぶりに来日したトランプ大統領との首脳会談が28日にある高市早苗首相。発足時の内閣支持率も読売新聞で71%(読売新聞社)、68%(朝日新聞社)と直近2政権を大きく上回る船出となった。そんな高市氏については、自民党総裁就任を祝して発売された「さなえちゃん紅白まんじゅう」などの関連商品が人気らしい。そんな噂を聞きつけて、甘い物好きでメタボ気味の記者が実際に「さなえちゃん紅白まんじゅう」を買いに行き、食べてみた。

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■「せんべい」より「まんじゅう」

 国会内などで売られているというまんじゅう。23日の昼下がりに衆院第1議員会館地下の土産物店「竹山商店」を訪れた。関係者や国会内に用事がないと入れない場所にある「竹山商店」の店先には、からっぽの棚に「『紅白まんじゅう』『瓦せんべい』本日午後入荷となります」という紙が置かれていた。

 瓦せんべいとは、こちらも総裁就任を記念した「さなえちゃん 号外!瓦版煎餅」のことだ。店員は「いずれも売り切れです。『せんべい』より、『まんじゅう』の売れ行きがいい」と話していた。

 しばらくすると、再入荷を待つ団体客がやって来て「並んでもいい?」「あと、どのくらい待つの?」と口々に尋ねていた。

 夕方になり、製造元の「大藤」(本社・東京都荒川区)のスタッフが段ボール箱に入った「まんじゅう」や「せんべい」を店内に搬入するやいなや、客が殺到。「まんじゅう」はあっという間に売り切れてしまった。

 2人組みの女性客は「『まんじゅう』を買えなかった」と落胆した様子だったが、「瓦せんべい」3個を購入し、「今日はめったに来ない議員会館に来たので、珍しいものを買って帰りたかった。『まんじゅう』は売り切れだったけど、『せんべい』が買えてよかった」と話した。 

 記者も「まんじゅう」を買えなかったので、隣の衆院第2議員会館地下の売店「おかめ堂」へ。そこでは入荷したての「紅白まんじゅう」と「瓦せんべい」が山積みにされていた。代表の寺田真三さん(79)は「『まんじゅう』と『せんべい』の両方を5ケース(1ケース24個入り)注文しましたが、あと1ケースしかなくなりました」と話し、こう続けた。

■石破茂前首相の関連商品も辞任表明直後から

「首相指名選挙の翌日は飛ぶように売れましたし、『まんじゅう』は入荷するとすぐに売り切れる状態です。商品の売れ行きは首相の人気のバロメーターなんですよ。一番売れたのは安倍晋三元首相の『まんじゅう』ですね。第二次安倍政権が誕生したときには1日で650個売れました。政権も8年半続いたから、長く売れ続けましたね。高市首相もこれからに期待です」

 石破茂前首相の関連商品も9月7日の辞任表明会見の直後から飛ぶように売れたという。

「次の日から、店内にあるもの全部、ほとんど売れました。判官贔屓じゃないけど、同情もあったんでしょうし、なくなる前に買いたいというプレミア感もあったんでしょう」

 寺田さんの姉が5年ほど議員会館で土産物店を経営してから、後を継いだ。寺田さん自身は来年1月で55年になる。「姉が5年くらいやっていたから、その期間を含めると60周年くらいになります。姉の後を継いで私がやっています」

 店内を見ると、「国会バウムクーヘン」「美味しさ当確ソフトピーナツ」「国会おこし」「総理黒蜜」「そぼろ」「こんぺいとう」といった商品にも、高市氏のイラストのシールが貼られていた。

「もともと売られていた商品にシールだけを貼っただけ。付け焼き刃なんですよ(笑)。せっかく来られたのに、『まんじゅう』もない、『せんべい』もないでは申し訳ないので、問屋さんが作ってくれました」

 店では高市氏にちなんだボールペン、タオル、ライターなども販売。

「高市さんのイラストの入ったタオルも、ボールペンもみんな売れちゃって、無いんです。ボールペンも一人で30本、50本買っていくお客さんがいました。国会見学や会合のついでに議員会館地下の食堂で食事をして、うちの店に立ち寄る感じ。国会議員の方もまんじゅうを買っていきますよ。地方から電話がかかってきて、送ってくださいというご注文もあります」

■需要を喚起した高市首相 

「おかめ堂」で、記者も「さなえちゃん紅白まんじゅう」を購入した。真っ白な箱を開けると白6個、紅6個の計12個のまんじゅうが並んでいる。一口サイズなので、1つ丸ごと頬張った。こしあんで、モチモチした食感と甘みが口の中いっぱいに広がる。あんの部分が大きく、総裁就任を祝するだけあって、重厚な甘みがした。 

 製造した「大藤」の担当者に、「さなえちゃんまんじゅう」について聞くと、「新総裁誕生というおめでたいことなので、今回は紅白まんじゅうにしました」と返ってきた。

 同社が記念まんじゅうをつくりはじめたのは2001年4月、小泉純一郎氏が首相に就任したときだという。

「純ちゃんフィーバーが起きていた。その人気にあやかろうと『総理大臣まんじゅう』を発売しました。現在は少しでも政治に興味を持っていただけるよう工夫を凝らして作っております」

 同社によると、「さなえちゃん紅白まんじゅう」や「瓦せんべい」は、ほかには参議院会館地下のセブンイレブン、自民党本部地下の売店、横浜ランドマークの「ヨコハマメモリーズ」などでも購入できるという。

 発売されたのは10月初旬。高市氏が女性初の首相になったのは21日なので、冠されているのは「総理」ではなく、「新総裁」という言葉だ。

「新総裁シリーズは間もなく販売終了。新総理シリーズは議員会館先行販売で11月10日を予定しています」

 関連商品の需要を喚起した高市氏。国内外の需要を掘り起こし、日本経済を復活に導けるのだろうか。

(AERA編集部・上田耕司)