「E3系」を全面改造! 真っ白な日本初“荷物専用新幹線”26年3月23日登場 旅客連結も

全検を終え真っ白な姿となったE3系新幹線 L67編成 イメージ 2025年05月27日撮影

JR東日本は2026年3月23日(月)より、列車荷物輸送サービス「はこビュン」の事業拡大として、日本初となる荷物専用新幹線の運行を開始すると発表しました。使用車両はE3系新幹線1編成(7両)で、運行時はE5系「やまびこ」と連結します。なお、E3系については、2025年5月に全般検査を終えたL67編成が真っ白な姿で登場して話題に。今回の荷物専用新幹線への転用の動きと見られます。

荷物専用新幹線の走行イメージ

©JR東日本

同社は「勇翔2034」で掲げるライフスタイル・トランスフォーメーション(LX)の実現に向け、物流を通じた地域活性化や産業振興を推進。荷物専用新幹線もその取り組みの一環です。車両はE3系1編成を対象に客室の座席をすべて撤去し、カゴ台車をそのまま載せられるよう床面のフラット化・鉄板敷設・滑り止め加工を実施。最大積載量は17.4t(約1,000箱)で、盛岡新幹線車両センターから東京新幹線車両センターまで平日に定期運行する計画です。運行ダイヤは正午前に盛岡を出発し、16時頃に東京へ到着する見込みで、荷物受付は2026年2月9日(月)に開始されます。

車両特徴

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車両センター内の荷物搬送には新たにAGV(無人搬送車)が導入され、120サイズの箱約40個を牽引可能です。スロープや狭いルートにも対応し、作業の自動化と省力化を進めることで、人手不足を考慮した効率的な荷扱い体制を構築します。加えて、車内電源を活用した冷温管理機器により、生鮮食品や医療品など品質管理が求められる商材にも対応します。

AGV による作業イメージ

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車両外観は、地域の魅力を届けるサービスであることを表すため、先頭車に代表的な輸送品、各中間車には北海道・東北・秋田・山形・上越・北陸エリアの地産品を計80種類デザインしたラッピングが施されます。地域ごとの特色を生かしたビジュアルで、利用者に分かりやすく紹介する構成となっています。

車両デザイン

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JR東日本は、物流ネットワーク拡充に向けて他事業者との連携も強化しており、JALグループと連携した国際輸送サービス「JAL de はこビュン」を2026年1月中旬に開始する予定です。また、日本郵政グループとは郵便物輸送に関する協業を進めており、在来線や新幹線を活用した新たな物流のリ・デザインを検討しています。

「はこビュン」はこれまで、鮮魚や農産品、精密機械部品、医療品、血液製剤、引越家財など幅広い輸送実績を重ねてきました。政府備蓄米の輸送や地域イベント支援など社会的課題の解決にも寄与しており、利用者からは速達性や安定した輸送品質への支持が寄せられています。

環境面では、盛岡〜東京間約540kmの輸送をトラックから新幹線へ置き換えた場合、CO₂排出量は年間約593t削減でき、約229世帯分に相当する低減効果が見込まれています。また、トラックドライバーの拘束時間は年間34,310時間削減できる試算で、深刻化するドライバー不足への対策としても期待されています。

荷物専用新幹線の各車両ラッピングデザイン

©JR東日本

荷物専用新幹線の各車両ラッピングデザイン

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