ANA、中期経営戦略を発表! 国際線拡大・国内線小型化鮮明に…777F運航はNCAが担当へ

羽田空港 2026年1月18日撮影 JA990A ボーイング787-10 全日空
ANAホールディングスは2026年1月30日、2026~2028年度を対象とするANAグループ中期経営戦略を発表しました。2029年に予定される成田空港の発着容量拡張を見据え、国際線事業の拡大を図るほか、国内線事業では新機材導入によりフリートの小型化を進めます。貨物事業ではNCA統合に伴う事業再編を行い、ボーイング777Fの運航をNCAに移管します。
ANAは、国際線事業における事業規模(座席キロ)を、2030年度までに現在の約1.3倍へ拡大する計画を掲げています。このうち成田空港を巡っては、将来的な国際線の拡大を見据え、既存のB滑走路を2,500メートルから3,500メートルへ延伸する工事が進められているほか、全長3,500メートルのC滑走路の新設工事も進んでいます。これらは2029年ごろの供用開始が見込まれており、発着枠の拡大にあわせてANAは成田空港発着路線の増強を行う方針です。
一方で、それまでの期間については、羽田空港発着路線の拡充を優先するとしています。また、2026年8月に受領するボーイング787-9から、全クラスに新シートを導入し、国際線の快適性向上を図ります。

© ANAANA、新型ビジネスクラス「THE Room FX」発表!斜め上から
国内旅客事業では、収益性の低下を現在の課題として認識。一部の路線で需要と供給のアンマッチが生じているとして、機材の小型化による収益性改善を目指します。具体的には、2028年度以降に導入予定のエンブラエルE190-E2を活用し、路線に応じた機材の小型化を進めます。また、空港ハンドリング分野では日本航空との協業を進めるとしています。

© EmbraerANA E190-E2 イメージ
LCC事業では、ピーチ・アビエーションの事業規模(座席キロ)を1.3倍へ拡大します。関西空港を拠点に国際線の運航比率を高め、訪日客やレジャー需要の取り込みを進めるほか、ANAが未就航の路線を開拓することで、グループ全体のネットワーク拡充を図るとしています。
また、2028年ごろからは新たにエアバスA321XLRの導入を開始し、中距離国際線へ就航します。

© AIRBUSピーチが導入するA321XLR イメージ
貨物事業では、事業規模(有効トンキロ)を1.3 倍へ拡大。ANAとNCAの統合によるシナジー効果300億円の創出を目指して事業再編を行います。中型貨物機ボーイング767-300Fを運航するANAの強みと、大型・長距離を得意とする747-8Fを運航するNCAの強みを組み合わせ、さらなる需要の取り込みを狙います。また、大型貨物機ボーイング777F型機の運航をNCAに移管します。

© FlyTeam ニュースANAグループへ日本貨物航空(NCA)
これら計画達成のため、グループ全体の保有機数を、2030年までにコロナ禍前の303機を上回る約330機体制へ拡大します。前述のエンブラエルE190-E2型機、エアバスA321XLRをはじめ、ボーイング737-8型機(737MAX)、ボーイング777-9型機(777X)の導入を進め、省燃費機材の比率を高めます。
なお、国際線では長距離機材の割合を約40%から60%に増強。国内線では、中小型機・リージョナル機・プロップ機の割合を85%から90%に拡大する計画です。

© ANA ホールディングスANAグループ フリート戦略 概要
ZIPAIR、787-8にリブレット形状塗膜を初施工 国際線で運航開始
AIR DO、5月19日搭乗分から運賃をリニューアル ANA・ソラシド・SFJも
UPS、MD-11F全機退役を正式発表… 墜落事故後に運航再開せず