オープンハウスは新卒40万円、ユニクロも10%以上引き上げ。2026年の春闘が始動。初任給、賃上げ動向【3月4日更新】

撮影:横山耕太郎、画像:Shutterstock

物価高や人材不足などの影響から、昨年に引き続き、企業による賃上げの動きが徐々に見えてきている。1月27日には、経団連と連合のトップが会談し、2026年の春闘が事実上スタートした。

経団連の調査では、2025年春闘の賃上げ率は5.39%で、2024年は5.58%と2年連続で5%を超えており、2026年も5%超の賃上げ実現を目指す方針だ。

「ユニクロ」や「GU」を展開するファーストリテイリングは、2025年12月に2026年3月以降に入社する新入社員の給与改定を発表している。いわゆる総合職にあたるグローバルリーダー候補では、新卒初任給は33万円から12%増の37万円に。エリアを限定した地域正社員でも、25万5000円から約10%増の28万円となる。

2025年秋以降に各企業が発表したプレスリリースや報道をもとに、新卒の初任給を含めた2026年春の賃上げ状況を業界ごとにまとめていく(随時更新)。

◆金融

・明治安田生命

日経新聞によると、2026年度から営業職員の賃金を平均6%引き上げる。対象となるのは約3万7000人で、賃上げは5年連続となる。内勤職員約1万3000人については、平均5%超の賃上げを実施する予定だ。新卒の初任給は、2025年度の27万円(固定残業代を含めると33万1660円)から据え置き。

・第一生命HD

日経新聞によると、2026年度から国内社員5万人の賃金を平均で約7%引き上げる。新卒社員の総合職の初任給は、33万5560円から35万4000円(固定残業代を含む)になる。5%以上の賃上げは4年連続での実施となる。

・日本生命

日経新聞によると、保険販売を担う営業職員の賃金を6%超上げる方針を示している。最終決定はまだだが、実現すれば6%超の賃上げは4年連続となる。

・大和証券

2026年度に平均5%の賃上げを目指し、基本給の引き上げと定期昇給に加え、社員への自社株支給を検討する。初任給は総合職で1万円引き上げ、31万円とする方針だ。賃上げと初任給引き上げは5年連続。春季労使交渉を経て正式決定する。

◆食品

・モスフードサービス

2026年4月分から新卒を含めた全社員の給与を引き上げる。ベアは平均で3%、定期昇給分2%と合わせて、平均5%の賃上げを実施する。ベアは3年連続での実施となる。

・キユーピー

日経新聞によると、基本給を一律1万円ベースアップする。対象は一般職1700人。賃上げ幅は定期昇給を合わせると平均6%で、3年連続となる。大卒初任給については検討中。

◆建設・不動産

撮影:竹下 郁子

・オープンハウス

2025年度入社の新卒初任給を3万円増の36万円にしていたオープンハウスだが、2027年4月入社の新卒営業職の初任給を40万円に引き上げる。同社では、一人暮らしを開始する新卒入社社員を対象に、入社支度金として30万円を支給するなどの福利厚生も実施する。

・大東建託

2026年4月から、全社員8000人を対象に、定期昇給を含め平均5.1%程度の賃上げを実施する。今回の賃上げで3年連続となる。

◆小売

・ファーストリテイリング

2026年3月から入社する日本の新卒社員の初任給を、33万円から37万円に引き上げる。また、地域正社員は25万5000円から、10%増の28万円になる。

・ノジマ

家電量販大手ノジマは、4月入社の新卒社員の初任給を最高40万円まで引き上げる。改定前の初任給は、31万7000円。学生時代などにノジマでのアルバイト経験が1年以上あり「卓越した成果と提案力を持つ学生」に対して、各種手当を含めて最高40万円を支給する。また、2026年4月度給与より、1000〜5000円のベースアップも実施する

・イオンリテール

日本経済新聞によると、イオンリテールはパート従業員の時給を8.38%(平均101.8円)引き上げる。時給の上げ幅が7%を超えるのは4年連続。また、正社員についても平均5.89%(1万9637円)の賃上げで合意した。

◆エンタメ・IP

・SEGA

2026年4月から、全社員の基本給を10%引き上げる。これにより、新卒の初任給は30万円から、33万円となる。また、報酬体系も役割に応じた弾力的な制度に改定する。

◆メーカー

・エーザイ

2026年4月入社の大卒初任給を30万円から5万円引き上げ、35万円となる。大卒の初任給を上げるのは3年ぶり。

・アシックス

日経新聞によると、2026年4月に入社する大卒新入社員の月額初任給を現行の30万円から33万円に引き上げる。大学院卒は32万円から35万円とする。

・日本ガイシ

日経新聞によると、日本ガイシは過去最高となる平均月2万6600円の引き上げを発表した。賃上げ率は6.88%。労働組合の要求に6年連続で満額回答し、例年より回答を前倒した。また、大卒総合職の初任給も2万円引き上げ30万5000円とした。

画像:Shutterstock/ChameleonsEye

◆自動車

・マツダ

日経新聞によると、マツダは過去最高となる1万9000円の賃上げを発表した。ボーナス(年間一時金)についても、要求通りとなる5.1カ月分(前年は5.4カ月)となった。

・三菱自動車

三菱自動車は、正社員については、5.1%増となる要求通りの月額1万8000円の引き上げを発表。ボーナス(年間一時金)についても組合要求通り5カ月分とした。組合要求に対して会社設立以来、最も早い回答となった。

◆資源・エネルギー

・東北電力

2026年4月に入社する新卒の初任給を引き上げる。大学・大学院(修士)卒はそれぞれ1万1000円増の25万3000円、27万6000円。最も引き上げ額が大きいのは高卒で、1万8000円増だった。初任給の賃上げは3年連続となる。

・日揮ホールディングス

日経新聞によると、2026年7月から、管理職を含む正社員の賃金を平均5%引き上げる。

◆飲食

撮影:横山耕太郎

・物語コーポレーション

焼肉きんぐ、丸源ラーメンなどを展開する飲食グループの物語コーポレーションでは、2025年10月分から正社員計1588名を対象に2000〜1万円のベースアップを実施。大卒初任給も、手当を含めて25万7000円から25万9000円に引き上げた。

・松屋フーズ

松屋フーズは、2026年4月入社の大卒初任給を26万5000円から27万円に引き上げる。また同時に、正社員約2000人を対象に、定期昇給分で6.13%のベースアップを実施することも発表した。

・すかいらーくHD

ガストやバーミヤン、しゃぶ葉などを運営する飲食チェーン大手のすかいらーくHDは、ベースアップと定期昇給を合わせた平均5.35%(2万173円)の賃上げを発表。4年連続で満額での回答となった。また、2025年度の好業績を反映し、春季賞与に0.3カ月分の「特別業績一時金」を上乗せする。

・コロワイド

日経新聞によると、甘太郎、かっぱ寿司、大戸屋などを展開するコロワイドは、正社員約4700人に対して3年連続となる平均6%の賃上げ(月2万1000円)の実施を発表した。また、4月に外食事業会社に入社する大卒初任給も前年から1万800円引き上げ、29万1700円とする。

※企業の賃上げが公表され次第、随時更新していきます。

最終更新:2026年3月4日 14:30