海自TC-90練習機、フィリピン追加供与へ協議 日比防衛相が声明

徳島空港 2008年9月27日撮影 6828 ビーチクラフト TC-90 キングエア (C90) 海上自衛隊
防衛省は2026年5月5日、日本とフィリピンの防衛大臣による「防衛装備・技術協力のさらなる推進に関する声明」について発表しました。この中で、海上自衛隊のTC-90練習機やあぶくま型護衛艦などの防衛装備品の移転について、今後協議を進める方針が盛り込まれました。
今回の声明は、5月4日にジャカルタで開催された小泉防衛大臣とテオドロ国防大臣の会談で話し合われたもの。日本側は防衛装備移転三原則の5類型を撤廃し、殺傷能力のある武器の輸出が原則可能となったことを説明。これに対しフィリピン側は、日本の平和と安定への貢献を支持し、新たな制度の下で防衛協力を強化していくことへの期待を示しました。
今後協議の対象となるのは、現在海上自衛隊が運用し、今後退役が予定されているTC-90練習機とあぶくま型護衛艦の移転。TC-90はビーチクラフト キングエアC90をベースとした練習機で、海自では1974年から運用。初期導入機では退役が始まっており、2017年に2機、2018年に3機の計5機を既にフィリピンへ供与しています。

© FlyTeam katsuura.Dさん徳島空港 2026年3月26日撮影 6836 ビーチクラフト TC-90 キングエア (C90) 海上自衛隊
あぶくま型は1989年に就役した護衛艦で、あぶくま、じんつう、おおよど、せんだい、ちくま、とねの計6隻を運用中。主な武装としては、艦首に搭載する主砲のほか、艦対艦ミサイル、対潜ミサイル、魚雷発射管などを搭載しています。海上自衛隊からは全艦退役する予定です。

© 海上自衛隊ホームページ海上自衛隊 あぶくま型護衛艦
今後は、両国防衛当局の政策・運用・装備部門によるワーキンググループを設置。協議では装備品そのものの移転に加え、教育訓練や維持整備支援、運用面での連携、情報共有、移転後の適切な管理のあり方なども含めて議論するとしています。
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