デフレの中国、高コスパ日本食チェーン人気 中国に鳥貴族進出、連日大行列!

中国上海市の鳥貴族中国大陸1号店に並ぶ客ら=2025年3月(共同)

 中国で回転ずしや洋食レストランなどの日系外食チェーンが人気を集めている。景気低迷で財布のひもが固くなる中、日本のデフレ時代を勝ち抜いた安くておいしい“高コスパ”飲食店が支持された形。2025年2月末に中国大陸1号店がオープンした焼き鳥チェーン「鳥貴族」の運営会社(大阪市)は「デフレこそチャンス」と店舗の拡大を狙う。(共同通信上海支局=柴田智也)

 「開店直後は約200人の2時間半待ち。日本の店舗に行ったことがある人も多い」。上海市にある鳥貴族中国大陸1号店の女性責任者は行列を前に笑顔を見せる。

 焼き鳥やビールなど全品18元(約360円)と日本同様の均一価格。「値段を気にせず選べるため人気」だという。

 恋人と訪れた女性会社員(28)は「上海は物価が高くて焼き鳥は1串12元はするけど、ここは2串18元でお得」と話す。月1回の外食が唯一のぜいたくという男子大学院生(25)は「1食100元ほどで日本食が味わえてうれしい」と笑顔を見せる。

 中国では失業増や不動産価格の下落などで消費が落ち込んでいる。消費者物価指数(CPI)の上昇率は2023年、24年とも前年比0.2%と政府目標の3%前後を大きく下回った。

 ただ鳥貴族の運営会社役員は「景気が低迷する今の中国でこそ価格や品質を支持してもらえる」と進出の狙いを話す。将来的に日本と同程度の約650店を目指すという。

 2021年に中国大陸に1号店を開業した回転ずし「スシロー」も、2024年8月の北京1号店の開店初日に10時間以上の待ち時間となり話題を呼んだ。大陸の店舗は2025年3月末時点で51店まで拡大している。

 2003年に中国大陸に進出し400店舗以上を展開するイタリア料理「サイゼリヤ」は、営業利益(2024年8月期)の148億円のうち83億円を中国で稼ぎ出す。将来的に中国で7千~1万店の大規模出店も検討している。

 製造業を中心に日系企業の中国からの撤退や事業縮小が相次ぐ一方、日系飲食店の存在感は高まっている。

中国・上海、北京

鳥貴族の中国大陸1号店で焼き鳥を楽しむ女性会社員(右)ら=2025年3月、中国上海市(共同)

中国上海市にあるサイゼリヤの店舗前で、行列をつくる順番待ちの客=2025年4月(共同)

中国上海市にあるサイゼリヤの店舗前で、行列を作る順番待ちの客=2025年4月(共同)

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