なぜ、こんな夜中に飛行機が東京都心に?住民の目を覚まさせた騒音は「やむを得ず…」〈ニュースあなた発〉

「真夜中に飛行機の音で目が覚めた」

東京都中野区の読者から23日朝、東京新聞「ニュースあなた発」に、こんな情報提供があった。夜間に東京都心を航空機が飛ぶことは通常ありえない。半信半疑ながら取材してみると…。(デジタル編集部・中沢誠)

◆夜間に緊急着陸

国土交通省東京航空事務所に問い合わせると、都心上空を航空機が飛んだことを認めた。

「夜間に羽田空港に緊急着陸があった」

着陸したのは、24日午前3時40分ごろ。香港発ホノルル行きユナイテッド航空3921便の貨物便で、搭乗員4人にけがはなかった。羽田空港のダイヤにも影響はないという。

市街地の上空を低空で降下する旅客機=2025年1月7日、東京都品川区で(資料写真)

東京航空事務所の担当者は、貨物便が緊急着陸した理由を説明する。「飛行中に左エンジンのトラブルが発生した」

羽田空港から10キロほど離れた中野区の住民でも目が覚めるほどの音が聞こえたという。そうであれば、貨物便は都心上空を通っていたのではないか。

◆夜間は使えないはずの新ルート

すると、やっぱり。東京航空事務所によると、管制官が羽田空港への緊急着陸にあたって、都心上空を低空飛行する「羽田新ルート」を案内したからだと明かした。

しかし、その新ルートは、夜間や午前中は使えないはずだ。

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羽田新飛行ルート 発着回数を増やして羽田空港の国際競争力を高めようと、2020年3月から運用を始めた飛行ルート。このうち、南風の際の午後3~7時に運用されるルートは、着陸機が埼玉県のほか新宿、渋谷、港、品川各区など都心の上空を南下する。このため住宅密集地での騒音などが指摘されており、ルートに当たる住民らは撤回を求めている。

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東京航空事務所の担当者は、この理由も説明した。「海上から着陸できる滑走路がメンテナンス中で、新ルートで着陸する滑走路しか使えなかったためです。緊急着陸ということもあり、やむをえず新ルートを案内しました」

東京航空事務所は、新ルートを使って緊急着陸したことについて、関係自治体に通知したという。

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 「ニュースあなた発」は、読者の皆さんの投稿や情報提供をもとに、本紙記者が取材し、記事にする企画です。身の回りのモヤモヤや疑問から不正の告発まで、広く情報をお待ちしています。東京新聞ホームページの専用フォームや無料通信アプリLINE(ライン)から調査依頼を受け付けています。秘密は厳守します。

南風時の午後3~7時に運用される新ルート。青い矢印が着陸時=国土交通省のホームページより(スクリーンショット)

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