月、いくらもらってる?【年金一覧表】60歳代・70歳代・80歳代が受け取っている「厚生年金&国民年金」の平均月額は?年金の受給開始は原則65歳だが「繰上げ・繰下げ」も選択可能!
- 公的年金は「国民年金と厚生年金」の2階建て構造
- 1階部分:国民年金の概要をチェック
- 2階部分:厚生年金の概要をチェック
- 【2025年度】年金額は前年度から1.9%増額!6月から改訂分が反映
- 【2025年度】国民年金と厚生年金の年金額例はいくら?
- 【5つのケースで比較】働き方で「年金額」にこんな違いがあるの!?
- パターン①:男性・厚生年金期間中心のケース
- パターン②:男性・国民年金(第1号被保険者)期間中心のケース
- パターン③:女性・厚生年金期間中心のケース
- パターン④:女性・国民年金(第1号被保険者)期間中心のケース
- パターン⑤:女性・国民年金(第3号被保険者)期間中心のケース
- 【2025年】公的年金は2カ月に1回支給!年金支給日カレンダーをチェック
- 【年金一覧表】60歳代が受け取っている「厚生年金&国民年金」の平均月額は?
- 【厚生年金一覧表】60歳代の平均月額はいくら?
- 【国民年金一覧表】60歳代の平均月額はいくら?
- 【年金一覧表】70歳代が受け取っている「厚生年金&国民年金」の平均月額は?
- 【厚生年金一覧表】70歳代の平均月額はいくら?
- 【国民年金一覧表】70歳代の平均月額はいくら?
- 【年金一覧表】80歳代が受け取っている「厚生年金&国民年金」の平均月額は?
- 【厚生年金一覧表】80歳代の平均月額はいくら?
- 【国民年金一覧表】80歳代の平均月額はいくら?
- 年金の受給開始は原則65歳だが「繰上げ・繰下げ」も選択可能!
- 年金は「繰上げ」「繰下げ」で受給開始時期を調整できるって本当?
- 繰上げ受給のメリット・デメリット
- 繰下げ受給のメリット・デメリット
- 自分の「老後」を考えてみよう!
【5つのケースで比較】働き方で「年金額」にこんな違いがあるの!?

月、いくらもらってる?【年金一覧表】60歳代・70歳代・80歳代が受け取っている「厚生年金&国民年金」の平均月額は?年金の受給開始は原則65歳だが「繰上げ・繰下げ」も選択可能!
厚生労働省が毎年発表する「厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、令和5年度末現在の老齢年金の平均月額は、国民年金が5万7584円、厚生年金(国民年金を含む)が14万6429円でした。
なお、年金額は3年度連続で増額改定されており、2025年度は前年度から1.9%引き上げとなっているので、この平均額も次回更新時には少し上がるかもしれません。
そもそもいまのシニア世代は老齢年金「厚生年金&国民年金」を月額どのくらい受給しているのでしょうか。本記事でそれぞれ確認していきます。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
公的年金は「国民年金と厚生年金」の2階建て構造
日本の公的年金制度は「2階建て構造」として構成されています。
土台となる1階部分が「国民年金(基礎年金)」で、その上に積み重なる2階部分が「厚生年金」です。

1階部分:国民年金の概要をチェック
・加入対象者はどんな人?:原則として日本に住む20歳から60歳未満の全員(職業や国籍は問わない)
・年金保険料はいくら?:全員一律、ただし年度ごとに改定あり(※1)
・老後の受給額はどう決まる?:保険料を全期間(480カ月)納付すれば満額の老齢基礎年金を受給できる(※2)
※1 国民年金保険料:2025年度月額は1万7510円
※2 国民年金(老齢基礎年金)の満額:2025年度月額は6万9308円
2階部分:厚生年金の概要をチェック
・加入対象者はどんな人?:会社員や公務員、またパートで特定適用事業所(※3)に働き一定要件を満たした方
・年金保険料はいくら?:収入に応じて(上限あり)変わる(※4)
・老後の受給額はどう決まる?:加入期間や納めた保険料により個人差が大きく出やすい
※3 特定事業所:1年のうち6カ月間以上、適用事業所の厚生年金保険の被保険者(短時間労働者は含まない、共済組合員を含む)の総数が51人以上となることが見込まれる企業など
※4 厚生年金の保険料額:標準報酬月額(上限65万円)、標準賞与額(上限150万円)に保険料率をかけて計算されます。
国民年金と厚生年金は、加入できる人の範囲や保険料の計算方法、将来受け取る年金額にそれぞれ違いがあります。
これらの特徴をしっかりと把握し、自身の年金受給額の目安を知ることで、老後の生活設計や資金計画に役立てることが重要です。
続いて、2025年度に1.9%引き上げられた年金額について詳しく見ていきましょう。
【2025年度】年金額は前年度から1.9%増額!6月から改訂分が反映
厚生労働省は、2025年度(令和7年度)の年金額を公表し、年金額は前年度より1.9%引き上げとなりました。

2025年度の年金額の例
【2025年度】国民年金と厚生年金の年金額例はいくら?
・国民年金(老齢基礎年金(満額):1人分):6万9308円(+1308円)
・厚生年金:23万2784円(夫婦2人分)(+4412円)
※昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月額6万9108円(対前年度比+1300円)
※厚生年金は「男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)」で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
年金額の引き上げは一見プラスのように感じられますが、物価の上昇ペースが年金額の増加を上回ると、受け取る金額が増えても、実質的な購買力は低下してしまいます。
結果として、手に入る商品やサービスの質・量が減る「実質目減り」となり、年金生活者にとっては厳しい状況になりかねません。
今回の年金改定では、具体的な年金額例とともに、夫婦の就労状況ごとに異なる年金受給パターンも示されているため、次章で詳しく見ていきましょう。
【5つのケースで比較】働き方で「年金額」にこんな違いがあるの!?
厚生年金の受給額は、現役時代の収入水準や就業形態によって大きく変動します。
ここでは、厚生労働省が公表しているデータをもとに、さまざまな働き方やライフスタイルに応じた年金受給額の一例を紹介します。
多様なライフコースに応じた年金額

出所:厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
パターン①:男性・厚生年金期間中心のケース
年金月額:17万3457円
・平均厚生年金期間:39.8年
・平均収入:50万9000円※賞与含む月額換算。以下同じ。
・基礎年金:6万8671円
・厚生年金:10万4786円
パターン②:男性・国民年金(第1号被保険者)期間中心のケース
年金月額:6万2344円
・平均厚生年金期間:7.6年
・平均収入:36万4000円
・基礎年金:4万8008円
・厚生年金:1万4335円
パターン③:女性・厚生年金期間中心のケース
年金月額:13万2117円
・平均厚生年金期間:33.4年
・平均収入:35万6000円
・基礎年金:7万566円
・厚生年金:6万1551円
パターン④:女性・国民年金(第1号被保険者)期間中心のケース
年金月額:6万636円
・平均厚生年金期間:6.5年
・平均収入:25万1000円
・基礎年金:5万2151円
・厚生年金:8485円
パターン⑤:女性・国民年金(第3号被保険者)期間中心のケース
年金月額:7万6810円
・平均厚生年金期間:6.7年
・平均収入:26万3000円
・基礎年金:6万7754円
・厚生年金:9056円
今回示された年金額の改定が実際に反映されるのはいつからなのか、支給スケジュールを確認しておきましょう。
【2025年】公的年金は2カ月に1回支給!年金支給日カレンダーをチェック
公的年金は偶数月ごとに2カ月分まとめて振り込まれる仕組みとなっており、基本的にはその月の15日が支給日と定められています。
そのため、2025年4月分から適用される増額後の年金額は、実際には6月の支給日から受け取ることになります。

【2025年】年金支給日カレンダー
支給日:支給対象月
・2025年2月14日(金):12月・1月分
・2025年4月15日(火) :2月・3月分
・2025年6月13日(金) :4月・5月分
・2025年8月15日(金) :6月・7月分
・2025年10月15日(水) :8月・9月分
・2025年12月15日(月) :10月・11月分
次章では、現代シニアがどの程度年金を受け取っているかについて、厚生労働省の資料をもとに見てみましょう。
【年金一覧表】60歳代が受け取っている「厚生年金&国民年金」の平均月額は?
まずは、60歳代が受け取っている厚生年金と国民年金の平均月額を確認していきます。※記事内で紹介する厚生年金には、国民年金の月額部分が含まれています。
【厚生年金一覧表】60歳代の平均月額はいくら?

【厚生年金一覧表】60歳代の平均年金月額
・60歳:厚生年金9万6492円
・61歳:厚生年金10万317円
・62歳:厚生年金6万3244円
・63歳:厚生年金6万5313円
・64歳:厚生年金8万1700円
・65歳:厚生年金14万5876円
・66歳:厚生年金14万8285円
・67歳:厚生年金14万9205円
・68歳:厚生年金14万7862円
・69歳:厚生年金14万5960円
【国民年金一覧表】60歳代の平均月額はいくら?

【国民年金一覧表】60歳代の平均年金月額
・60歳:国民年金4万3638円
・61歳:国民年金4万4663円
・62歳:国民年金4万3477円
・63歳:国民年金4万5035円
・64歳:国民年金4万6053円
・65歳:国民年金5万9599円
・66歳:国民年金5万9510円
・67歳:国民年金5万9475円
・68歳:国民年金5万9194円
・69歳:国民年金5万8972円
現在、年金の基本的な受給開始年齢は65歳と定められており、厚生年金の1か月あたりの平均受給額はおよそ14万円、国民年金の場合はおよそ5万円となっています。
なお、年金の繰上げ受給を選択して早めに受給を開始したり、64歳までに特別支給の老齢厚生年金(報酬比例部分のみ)を受け取ったりする場合、65歳以降に本来受け取る年金額に比べて受給額が少なくなります。
【年金一覧表】70歳代が受け取っている「厚生年金&国民年金」の平均月額は?
続いて、70歳代が受け取っている平均年金月額についても見ていきます。
【厚生年金一覧表】70歳代の平均月額はいくら?

【厚生年金一覧表】70歳代の平均年金月額
・70歳:厚生年金14万4773円
・71歳:厚生年金14万3521円
・72歳:厚生年金14万2248円
・73歳:厚生年金14万4251円
・74歳:厚生年金14万7684円
・75歳:厚生年金14万7455円
・76歳:厚生年金14万7152円
・77歳:厚生年金14万7070円
・78歳:厚生年金14万9232円
・79歳:厚生年金14万9883円
【国民年金一覧表】70歳代の平均月額はいくら?

【国民年金一覧表】70歳代の平均年金月額
・70歳:国民年金5万8956円
・71歳:国民年金5万8569円
・72歳:国民年金5万8429円
・73歳:国民年金5万8220円
・74歳:国民年金5万8070円
・75歳:国民年金5万7973円
・76歳:国民年金5万7774円
・77歳:国民年金5万7561円
・78歳:国民年金5万7119円
・79歳:国民年金5万7078円
70歳代の平均年金月額は、厚生年金で14万円台、国民年金で5万7000~8000円台となっています。
【年金一覧表】80歳代が受け取っている「厚生年金&国民年金」の平均月額は?
最後に、80歳代が受け取っている平均年金月額を見てみましょう。
【厚生年金一覧表】80歳代の平均月額はいくら?

【厚生年金一覧表】80歳代の平均年金月額
・80歳:厚生年金15万1580円
・81歳:厚生年金15万3834円
・82歳:厚生年金15万6103円
・83歳:厚生年金15万8631円
・84歳:厚生年金16万59円
・85歳:厚生年金16万1684円
・86歳:厚生年金16万1870円
・87歳:厚生年金16万2514円
・88歳:厚生年金16万3198円
・89歳:厚生年金16万2841円
【国民年金一覧表】80歳代の平均月額はいくら?

【国民年金一覧表】80歳代の平均年金月額
・80歳:国民年金5万6736円
・81歳:国民年金5万6487円
・82歳:国民年金5万6351円
・83歳:国民年金5万8112円
・84歳:国民年金5万7879円
・85歳:国民年金5万7693円
・86歳:国民年金5万7685円
・87歳:国民年金5万7244円
・88歳:国民年金5万7076円
・89歳:国民年金5万6796円
80歳代の年金受給額は、厚生年金で月15万~16万円台、国民年金で月5万6000円~8000円台が平均とされています。
また、年代ごとの平均額に大きな差は見られず、おおむね横ばいの傾向にあります。
ただし、実際に受け取る年金の金額は一人ひとり異なります。
加入期間の長さや、現役時代の職種、収入水準などが影響するため、平均額通りとは限りません。
これらの要素が複雑に絡み合い、個人ごとに年金額の差が生じるのです。
自分が将来どの程度の年金を受け取れるのかを把握するには、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を活用する方法がおすすめです。
年金の受給開始は原則65歳だが「繰上げ・繰下げ」も選択可能!
老齢年金の受給開始年齢は基本的に65歳ですが、実は「繰上げ受給」や「繰下げ受給」を選ぶことも可能です。
今回は、これから年金を受け取る若い世代に向けて、おさえておきたい年金の基本ポイントをわかりやすく解説します。
年金は「繰上げ」「繰下げ」で受給開始時期を調整できるって本当?
老齢年金の受給開始は基本的に65歳からですが、受給時期を「繰上げ」や「繰下げ」によって調整することも可能です。
繰上げ受給は、65歳より前に年金の受け取りを開始する仕組みで、その分受給額は開始時期が早いほど減額されます。

繰上げ受給
一方、繰下げ受給は65歳を過ぎてから年金の受給開始を遅らせることで、受け取る年金額を増やせる制度です。

繰下げ受給
「繰上げ」「繰下げ」のどちらにもメリットとデメリットがあるため、確認しておきましょう。
繰上げ受給のメリット・デメリット
繰上げ受給のメリットは、生活費の補助や早期リタイア後の収入源として、年金をより多く受け取れる点にあります。
一方でデメリットとしては、繰上げ受給の場合、受給開始を早めた分だけ年金額が減額され、その減額は一生続くため、長期間で考えると受け取る年金の総額が少なくなる恐れがある点が挙げられます。
繰下げ受給のメリット・デメリット
繰下げ受給のメリットは、長寿の可能性を考慮し、老後の生活資金をできるだけ増やしたい方に適している点です。
一方でデメリットとしては、受給開始が遅れるため、その期間は年金を受け取れません。
その間の生活費をどう賄うか、貯蓄や他の収入源を含めてしっかり計画を立てる必要があります。
年金の受給開始時期は、ご自身の健康状態や家計状況などを踏まえて、慎重に判断することが重要です。
自分の「老後」を考えてみよう!
公的年金のみでは老後生活が厳しいと感じた人は、独自で備えることが大切です。
実際に筆者がファイナンシャルアドバイザーとして勤務している中で「老後資金の準備について考えたい」という相談をよく受けます。
その人それぞれのリスク許容度によって貯金のみで貯める方法から資産運用を活用して貯める方法様々です。
また、ひとつの選択肢を取るのではなく、複数組み合わせて準備していく方法も有効です。
自身の老後設計を考える中で、どのような方法で準備するのが良いか、自分に合う方法を調べてみてはいかがでしょうか。
参考資料
・日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
・厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
・日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
・厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
・日本年金機構「年金の繰上げ受給」
・日本年金機構「年金の繰下げ受給」