大企業の人事部長が社員を異動させる時に必ず確認していたこと、信頼されるリーダーの本質がわかる

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リーダーとしてチームを率いて結果を出していく上では、メンバーに信頼してもらうことが重要です。しかし、信頼を得るのは簡単なことではありません。信頼されるリーダーと信頼されないリーダー、どんなところに違いがあるのでしょうか。(小宮コンサルタンツ代表 小宮一慶)
リーダーにとって大事なのは
愛想の良さより誠実さ
「信頼されるリーダーとは、どんな人ですか?」
このような質問を受けることがよくあります。私の答えはシンプルです。

小宮一慶 小宮コンサルタンツ代表
「有言実行で、実績を出している人」。リーダーとは、組織の方向性を決め、目標達成の責任を負う存在です。成果なしに信頼を集めるのは難しいのです。
しかし、ただ成果を出せばいいわけではありません。
例えば、部下を犠牲にして数字を作ったり、部下の手柄を奪ったりして自分の成果にしてしまえば、部下の目には「手柄を横取りする上司」と映ります。これでは信頼を得るどころか、むしろ反感を買います。
だからこそ、大事なのは「部下の力を生かしながら、結果を出す」ことなのです。部下の力を引き出し、一緒に成果を生み出していく。そんなリーダーには、自然と人がついてきます。
もう一つ、信頼に欠かせないのが「言ったことを守るかどうか」です。
信用の「信」という字が示すように、「人の言葉」を守れるかどうかが信用や信頼を築く上での分岐点になります。発言と行動が一致しない人は、どれほど明るく振る舞っても、いくら頭の回転が速くても、なかなか信用されません。
リーダーにとって大事なのは、愛想の良さより誠実さです。派手なパフォーマンスよりも、地に足のついた行動を積み重ねているか。言葉に責任を持っているか。そうした日々の姿勢が大きな信頼につながっていくのです。
大企業の人事部長が
社員の異動時に必ず確認していたこと

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その上で、信頼されるリーダーは「相手の立場に立つ」ことを心がけています。これは、「部下の望みを全て叶える」ということではありません。
望みを理解していても、叶えられないこともあるでしょう。ただし、それを無視するのか、きちんと受け止めるのかで、部下との関係性は全く変わります。
大切なのは、「上司は分かってくれている」と思ってもらえるか。そうでなければ、部下はリーダーに利用されていると感じてしまうでしょう。
コミュニケーションは「意味」と「意識」の共有です。仕事の話だけでなく、ときにはプライベートの場でも交流することで、関係性は深まります。
社員旅行や飲み会など、業務外の場面で普段見せない顔を少しだけ見せてみる。そうした時間が、実は信頼の土台になっているのです。
もちろん、全てをさらけ出す必要はありません。ただ、家族や個人的な事情について少し触れるだけでも、意識の共有は深まります。
気配りも信頼の源です。例えば、部下の家族に介護の必要があるなら、状況に応じて仕事の負担を調整し、配慮を示します。
私の友人で大企業の人事部長をしていた人が以前、こんなことを言っていました。「人事異動の際は、必ず家族構成を確認する。子どもの転校が必要なら、それも考慮する」と。何万人もの社員がいる中で、それを実践していたのです。
中小企業なら、もっと目が届くはずです。部下のことを知り、配慮する。それができるリーダーに、人はついていきます。
いざという時に
リーダーの本質が問われる
そして最後に、真の信頼は「ピンチの時」に問われます。
トラブルが起きた際、責任を回避しようとする上司は少なくありません。でも、そんな時こそリーダーの本質が問われます。
部下を守るために、先頭に立って動けるか。責任を引き受ける覚悟があるか。その姿勢を一度でも見せることができれば、強い結束が生まれます。逆にそれができなければ、「この人にはついていけない」と思われてしまうでしょう。
中間管理職のように、上と下の板挟みになるポジションでは特に「逃げない姿勢」を見せることが重要です。板挟みになっても、間に立って調整できるかどうか。日頃の信頼関係がものを言うのです。
信頼というのは、結局のところ人間関係です。リーダーと部下である前に、同じ人間同士として付き合えているかどうかが問われているのです。