マクラーレン・レーシング、時価総額6000億円を突破。オーナー企業ムムタカラット&CYVNは株式完全買収へ動く

 Sky Newsによると、イギリス・ウォーキングに拠点を置くマクラーレン・レーシングの時価総額が30億ポンド(約6000億円)を越えたようだ。

 現在マクラーレン・レーシングの大株主を務めるのは、バーレーンの政府系ファンドであるムムタカラットと、アブダビの自動車投資グループで既にマクラーレン・グループを所有するCYVNホールディングス。チームの株式70%を所有する2社は、残り30%の株式獲得に向けて動いており、公式発表がまもなく行なわれると見られている。

 ムムタカラットとCYVNホールディングスが買収を目指す株式30%を現在保有しているのは、マクラーレン・レーシングが時価総額5億6000万ポンド(約1120億円)と評価された2020年時点で当初15%の株式を取得したMSPスポーツキャピタル、アレス・インベストメント・マネジメント、UBSオコナーなどだ。

 マクラーレン・レーシングは今年、F1やインディカー・シリーズ、フォーミュラEに参戦。F1では昨年、1998年以来となるコンストラクターズタイトルを獲得し、2025年はここまで15戦12勝とダブルタイトルが濃厚と見られている。

 ポートフォリオ見直しに伴い、マクラーレン・レーシングはフォーミュラEから2024/25年シーズン限りで撤退するものの、2027年からは世界耐久選手権(WEC)ハイパーカークラスへ参戦を開始。陣営が目指すは世界三大レースであるF1モナコGP、インディ500、ル・マン24時間レースを制す“トリプルクラウン”を再び達成することだ。

「一歩引いてチームを見渡すと、膨大なエネルギー、レーザーのように鋭い集中力、そして成功への並外れた決意が感じられる」

 マクラーレン・レーシングのザク・ブラウンCEOは、F1サマーブレイクを前に公開書簡でそう綴った。

「しかし肝心なのは、我々がF1という非常に競争的な世界で可能な限り最高の存在であり続けるため、努力を続けなければならないということだ」

Lando Norris, McLaren, Oscar Piastri, McLaren, Zak Brown, McLaren

「常に改善の道を模索している。現状に満足した瞬間、どんな競争優位性も瞬く間に消え去ってしまう」

「ライバルを見る時、最も弱い相手でも実に手強いことを忘れてはならない。戦いはミリ秒単位だ。だからこそ我々の成功の秘訣は結束し、決して諦めないことにある」

「個人的に今年これまでで印象深い出来事はふたつある。ひとつ目のハイライトは言うまでもなくモナコGPでの優勝だ。インディ500、ル・マン24時間レースと並ぶトリプルクラウンの一角であり、マクラーレンのDNAの中核を成すレースだ」

「マクラーレン・レーシングは、この栄誉あるトリプルクラウンを達成した数少ないチームだ。2027年にWECへ参戦する際は、再びこの偉業を成し遂げたい」

「ひとつ目のハイライトは、バーレーンGPでの優勝だ。チームにとって非常に特別な瞬間だった。皇太子殿下と長年の株主であるムムタカラットは絶大な支援をしてくれていたが、彼らの母国開催レースで勝利したことは一度もなかった。サクヒールでの勝利はマクラーレン全員にとって非常に重要な意味を持つ」

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