「iPhone17」日本では先代16から5000円値上げも、アメリカでは…Appleの価格設定変更の理由は

 米アップルは9日、スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の新型モデル「17」シリーズと、本体の厚さを5.6ミリと最薄にした新製品「iPhoneエア」など全4機種を発表した。

◆「トランプ関税」と「価格差調整」

 「17」の最も安い端末は、最低データ容量を前年「16」の2倍にあたる256ギガバイトに引き上げられたものの、日本での販売価格は12万9800円となり5000円値上げとなった。一方、米国での価格は前年モデルと比較できるものでほぼ据え置かれた。4機種はいずれも12日に予約の受け付けを始め、19日発売する。

 アップルが日米で価格設定への対応を変えたのは、米国では関税を理由にした価格転嫁にトランプ氏が難色を示すことへの配慮があったとされる。アップルは米国で販売するアイフォーンを、、中国など国外で生産。米国内への製造業回帰を進めるトランプ氏は、アップルに対し、インドなど米国外で生産した場合は「少なくとも25%の関税をかける」と警告していた。

 一方で、日本は国際的に見ても端末価格が安値水準となっているため是正したとみられる。調査会社MM総研によると、「16」の世界39カ国・地域の価格を調査したところ日本は中国、タイに続いて3番目に安い国だった。アップルが日本のスマホ出荷台数に占める割合は2024年度が49.6%になるなど14年連続で首位。同総研のアナリスト篠崎忠征(ただゆき)氏は日本向けの価格について「高い市場シェアを維持するために(低く)価格設定してきたが、(海外との)価格差を調整した」とみている。

appleが新たに発売するiPhone17を紹介するWebサイト(スクリーンショット)

 そのうえで篠崎氏は、アイフォーンの買い替えの平均サイクルが4~5年と指摘する。「必ずしも最新機種に買い替える必要はない」とも提案。携帯電話会社での下取りや中古ショップなどでの売却をした上で、少しでもお得に買い替えることを勧めている。(市川千晴、砂本紅年)

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