【富裕層+超富裕層】純金融資産の総額は約72%増加!富裕層の資産運用のコツ3選をご紹介
富裕層から学ぶ資産形成のコツ「増やす」と「守り」を考える

【富裕層+超富裕層】純金融資産の総額は約72%増加!富裕層の資産運用のコツ3選をご紹介
物価の上昇や将来の年金への不安から、「今のうちに資産を増やしたい」と考える人は少なくありません。
一方で、富裕層と呼ばれる人たちは、景気変動の影響を受けながらも着実に資産を増やし、その数も日本で年々増加しています。実は、富裕層が資産を築いてきた背景には、特別な収入源だけでなく「お金を守りながら増やす」ための工夫があります。
この記事では、「資産家」は日本に何%いるのか、富裕層や超富裕層が増加した「3つの背景」について解説します。
富裕層から学ぶ資産形成のコツを紹介しつつ、万一に備える「守り」の重要性についても考えていきましょう。
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富裕層の資産運用のコツ
銀行の元富裕層担当者より教えてもらった「富裕層の資産運用のコツ」をご紹介していきます。
富裕層から聞いた資産運用のコツ1:長期目線で資産を増やす
富裕層は、短期的な利益よりも長期的な視点で得られる利益を大切にしています。
市場は上下を繰り返しますが、長期的にみると成長していく傾向があり、複利の力も働きます。そのため、株式や投資信託などをコツコツ積み立て、10年・20年といった長期スパンで運用している人が多いのです。
日々の値動きに一喜一憂することなく、「急がず着実に資産を育てる」という姿勢が、結果として大きな資産形成につながっています。
富裕層から聞いた資産運用のコツ2:資産全体を俯瞰してリスクを分散する
富裕層は資産を増やすだけでなく、「守る」視点も常に持っています。
株式・債券・不動産・現金・外貨など異なる値動きをする資産に分散投資することで、一部が値下がりしても他でカバーできる体制をつくっています。
また、単に分散するだけでなく、資産全体を俯瞰してバランスを最適化する「ポートフォリオ管理」も徹底しています。
景気や金利の変動に合わせて配分を調整することで、リスクを抑えつつ安定的に資産を育てているのです。
富裕層から聞いた資産運用のコツ3:守りの仕組みも同時に整える
富裕層がもうひとつ重視しているのが、「万が一への備え」です。
どれだけ順調に資産運用をしていても、病気やケガ、介護といった想定外の出費が突然発生すれば、運用資産を取り崩さざるを得なくなります。
そのため、医療保険や介護保険などの保障で“守り”を固めておき、資産を減らさず投資を続けられる環境を整えています。
「増やす」と「守る」を同時に進めることで、安定感のある資産形成を実現しているのです。
なぜ「守り」が必要なのか
資産運用で増やすことも大切ですが、守りをなぜ重視しているのか気になる人もいるでしょう。
そこで、万が一への備えとして、医療費がどのくらいかかるのか確認してみましょう。特に高齢になると医療費は増え続け、長期入院や療養が必要になると負担は想像以上に大きくなります。

予期せぬタイミングの支出となるのが医療費
厚生労働省の統計でも、70代で年間60万円以上、90歳を超えると100万円超に達することが示されています。
また、現役世代であっても安心はできません。統計上、20代では年間10万円前後、30代でも15万円前後の医療費がかかっています。
金額としてはまだ少ない水準ですが、思わぬケガや病気によって急な出費が必要になることは珍しくありません。
「富裕層」の定義とは何か?世帯数についてもチェック
「富裕層」と呼ばれる資産家は、具体的にはどのような世帯なのでしょうか。野村総合研究所のレポートをもとに「富裕層」の定義について見ていきましょう。

出所:株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計」
《富裕層の定義》
野村総合研究所のレポートでは、純金融資産保有額の規模に応じて、日本の全世帯を5つの階層に分類しています。
具体的には、純金融資産が1億円以上の世帯を「富裕層」、その中でも5億円以上の世帯を「超富裕層」と定義しています。
保有資産額1億円以上の「資産家」たちは、日本にどのくらいいるの?
「富裕層+超富裕層」の合計は、165万3000世帯。これは、日本の全世帯の約3%に相当します。
・超富裕層(5億円以上):11万8000世帯/135兆円
・富裕層(1億円以上5億円未満):153万5000世帯/334兆円
・準富裕層(5000万円以上1億円未満):403万9000世帯/333兆円
・アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):576万5000世帯/282兆円
・マス層(3000万円未満):4424万7000世帯/711兆円
なお、富裕層と超富裕層が保有する資産の合計は469兆円。全世帯の保有資産額(1795兆円)の約26%が、上位約3%のトップ層に集中しているのです。
「富裕層」「超富裕層」が日本で増加している
「富裕層」「超富裕層」の2005年からの保有資産規模と世帯数の推移を見てみると、リーマンショックや東日本大震災の影響による一時的な落ち込みはありますが、長期的に見ると上昇傾向にあります。
とくに2011年以降は一貫して増加が続いています。

出所:株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計
富裕層と超富裕層の「純金融資産保有額の合計」の推移をみてみましょう。
・2011年:188兆円
・2013年:241兆円
・2015年:272兆円
・2017年:299兆円
・2019年:333兆円
・2021年:364兆円
・2023年:469兆円
直近10年(2013⇒2023年)を比較すると、この2つの層が保有する純金融資産の総額は実に約72%も増加しています。
日本で富裕層が増加する理由3選
近年、日本で富裕層が増え続けている背景には、いくつかの要因が考えられます。
【背景1】国内外の株価上昇
1つ目に挙げられるのが「国内外の株価上昇」です。
米国の株式市場は「ダウ工業株30種平均」や「S&P500」といった主要指数が示すように、短期的な変動はありながらも長期的な上昇トレンドを維持してきました。
この株高は米国に限らず世界的な傾向です。富裕層は一般世帯に比べ、株式の保有額や、株式が総資産に占める割合が高い傾向があります。
こうした世界的な株高が、「持てる世帯」の資産を大きく押し上げる主な要因となってきたと考えられるでしょう。
【背景2】非課税投資制度の拡充による資産形成機会の拡大
2つ目に挙げられるのが「非課税投資制度が拡充され、資産形成の機会が拡大したこと」です。
具体的には「NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)」「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」といった非課税枠のある税制優遇制度によるものです。
NISA制度は2014年に創設されたのち、2024年より「新しいNISA(新NISA)」として拡充・展開されています。
こうした背景により、個人が資産形成にトライする機会が増えてきました。
かつては投資に無関心だった人でも、NISAのスタートをきっかけに運用を始めたという人もいるでしょう。初期段階から運用を開始した人であれば、相応の利益が出ていることが推測できます。
【背景3】相続や贈与によるもの
富裕層が増加している3つ目の要因は、相続や贈与による資産の承継です。
日本では少子高齢化が進んでいるため、一人あたりの相続額が増加傾向にあります。
これにより、これまで富裕層ではなかったごく標準的な家庭の人々が、親や祖父母からの遺産を相続したことで富裕層になるケースも増えています。
このように、株価の上昇、資産形成の機会拡大、そして資産の承継といった複数の要因が重なり、富裕層が増えていると考えられます。
本人の意図とは関係なく、こうした環境の変化によって富裕層になった人も少なくないでしょう。
「守り」と「攻め」を両立させた資産づくりを
日本では、近年富裕層の人数が年々増加しています。その背景には、長期的な資産運用や分散投資を実践しながら、万が一への備えも怠らない堅実な姿勢があります。
資産形成というと「投資=増やす」視点に目が行きがちですが、富裕層の多くは医療費や介護費などの急な出費に備えて医療保険などの保障も確保しており、「守り」を固めることで投資を継続できる環境をつくっています。
今後の人生設計を考えるうえでは、「資産を育てる」と同時に「資産を守る」視点も欠かせません。
少額からでも始められる投資や保険をうまく組み合わせて、将来に安心を感じられるマネープランをつくっていきましょう。
参考資料
・株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計」