「iPhone 17 Pro Max」を使ってみて感じた魅力。「iPhone Air」が物足りないと言い切れるワケ

「iPhone 17 Pro Max」を数日間試した。
9月19日に発売されるアップル(Apple)の「iPhone 17 Pro Max」を数日間、試用した。
ハイエンドに位置づけられる最新モデルということもあって安心して使うことができ、「どこでも頼りになる相棒」という感じがした。
なぜそんなことを思ったかと言えば、同時期に「iPhone Air」も試用していたからだ。今回は、iPhone Airと比べて気づいたiPhone 17 Pro Maxの魅力について解説する。
石川 温[ジャーナリスト]

石川 温[ジャーナリスト]
スマホジャーナリスト。携帯電話を中心に国内外のモバイル業界を取材し、一般誌や専門誌、女性誌などで幅広く執筆。ラジオNIKKEIで毎週木曜22時からの番組「スマホNo.1メディア」に出演。近著に「未来IT図解 これからの5Gビジネス」(MdN)がある。
薄さが魅力のiPhone Airと、カメラが楽しい17 Pro Max

iPhone 17 Pro Maxは6.9インチのディスプレイを搭載する。
iPhone Airは、厚みの最薄部が5.64mm、カメラ周辺の土台が8.6mm、レンズ部分が11.4mmとなっており、とにかく「薄さが魅力」のiPhoneだ。
実際に手に取ってみると本当に薄く感じる。しかも、公称値165gと軽い。ただし、カメラ周辺に部品が詰め込まれているため、重心の関係かスペックほどは軽く感じない。
久々に所有欲をくすぐってくるのだが、いかんせん薄さが最優先となっているため「頼りない部分」が多い。例えば、カメラは1つしかない。遠くの被写体に寄りたくても、通常の倍率は2倍までで、デジタルズームは10倍までしかない。マクロもない。
iPhoneで写真を頻繁に撮っているユーザーからすると、物足りなくてストレスを感じるのだ。
その点、iPhone 17 Pro Maxのカメラは楽しい。
前機種「iPhone 16 Pro/16 Pro Max」は、背面カメラがメイン(48MP)、超広角(48MP)、望遠(12MP)という構成だったが、iPhone 17 Pro Maxでは望遠も48MPに進化した。
ちなみに、アップルのサイトでは「光学8倍ズーム」という表記があるが、実際には望遠レンズでは光学ズームは4倍までで、8倍は光学ズーム相当に品質の保ったデジタルズームということになる。この表記をそのまま使うと、SNSなどで突っ込まれそうなので「200mm相当での撮影が綺麗」だということにしておこう。
iPhone 17 Pro Maxの200mm相当のズームを試す
実際にiPhone 17 Pro Maxを持って街に出た。
駅前で木を見上げると鳩がいた。まず24mm相当(1倍という表記)で撮影して、その後、鳩に200mm相当(8倍という表記)で撮影した。確かに枝や鳩の羽の解像感がよく出ている。

24mm相当(1倍)で撮影。

200mm相当(8倍ズーム)で撮影。
iPhone 17 Pro Maxではデジタルズームが40倍まで可能だが、このあたりは他機種と比べると物足りない。
グーグル(Google)の「Pixel 10 Pro XL」などは100倍のズームで生成AIを駆使して絵を新たに描いている。もはや写真ではなく、「生成AIが描いた写真」なので実用性もないのだが、撮影して楽しかったりする。
その点、アップルはあくまで生成AIを使うようなことはせず「現実的なズーム範囲」にとどめているのだろう。
0.5倍。

撮影:石川温
1倍。

撮影:石川温
2倍ズーム。

撮影:石川温
4倍ズーム。

撮影:石川温
8倍ズーム。

撮影:石川温
デジタル40倍ズーム。

撮影:石川温
フルーツタルトや花などを被写体にマクロ撮影もしてみたが、これもグッと被写体に寄れて楽しい写真が撮れる。
同じシチュエーションでiPhone Airで撮影してみたが、被写体に近距離まで寄るとボケてしまうので、少し離れる必要があった。
普段からカメラで頻繁に撮影している人は間違いなくiPhone 17 Pro Maxを選ぶべきだ。

フルーツタルトのマクロ撮影。
正面カメラはiPhone 17やiPhone Airと同じく「センターフレーム」に対応している。
自撮り写真を撮影する際、自分を中心にしてくれるだけでなく、複数人が入ったときには横長の画角にしてくれる。筆者は複数人で自撮りすることはあまりないが、センターフレームはビデオ通話でも適用される。
ビデオ通話する機会が多い筆者にとって、通話中に自分が少し動いても真ん中に映るよう追いかけ続けてくれるのは、意外と便利だ。
発熱を抑えてくれるベイパーチャンバー

iPhone 16 Pro MaxとiPhone 17 Pro Maxを並べ、動画再生時の温度を測定した。
もうひとつ、「頼りになる相棒」と感じたのが、ベイパーチャンバーが内蔵された点にある。
ベイパーチャンバーは放熱機構だ。チップから発せられた熱が機構内にある水を水蒸気に変えることで放熱性を高めている。これにより、ゲームや動画の撮影などが安定して行えるようになった。
今回、前モデルとなるiPhone 16 Pro MaxとiPhone 17 Pro Maxを並べ、高解像度の動画を30分間再生し続けてサーモグラフィーで温度を測定した。すると、16 Pro Maxは本体の一部が熱を帯びて赤く表示され、だんだんと全体に熱が伝わっていった。
一方で17 Pro Maxは、最初は部品の多いカメラ周辺部分に熱があったが、時間が経過するにつれ、全体的に温度が安定した状態になっていた。