テスラ社がイーロン・マスクに1兆ドルの報酬を提示:格差拡大を懸念するローマ教皇レオ14世が批判の矛先を向ける
眉をひそめるレオ14世

電気自動車大手のテスラ社はCEOのイーロン・マスクに対し、一定の目標が達成されれば、10年間で1兆ドルの報酬を支払うと表明した。これに対し、ローマ教皇レオ14世が眉をひそめている。
「人命の価値」が失われる

レオ14世はカトリック系サイト「Crux」によるインタビューの中で、世界でもっともボーナスが必要ない人物にこれほど高額なボーナスを提示することは「人命の価値や家族の価値、社会の価値」を失わせることにつながるとした。なお、イーロン・マスクの資産は現時点で4,190億ドルに上る。
The Daily Digest をフォローして世界のニュースをいつも手元に
「一体、なにごとかね?」

史上はじめて米国出身で教皇となったレオ14世はこのテーマについて尋ねられたとき、「一体、なにごとかね?」と驚きを露わにしたという。
懸念を示す教皇

そして、「そんなものに唯一の価値があるということになれば、大問題になってしまう」と懸念を示した。
テスラの株価は6%上昇

一方のイーロン・マスクは1兆ドルの報酬が提示された直後にテスラ社株を10億ドル分取得。イーロンの持ち株比率が20%を超えたことで、同社の株価はあっという間に6%上昇した。
冷え込む欧州での販売実績

ニュースサイト「Electric Vehicles」によれば、欧州におけるテスラ社の販売実績は今年の第3四半期に改善したが、昨年の同時期に比べると依然として11%低いとのこと。
ロボット工学とAI分野をめぐるシェア争い

現在、テスラ社はロボット工学およびAIの分野でシェア拡大を目指しており、イーロンによる自社株取得はそのための原動力になると見られている。
時価総額を8.5倍にするという条件

ただし、イーロン・マスクに対する1兆ドルの報酬は条件つきだ。テスラ社の時価総額(現在およそ1兆ドル)を8.5兆ドルまで引き上げなくてはならないのだ。
ひろがり続ける格差の象徴

一方、レオ14世はこの法外なボーナスについて、「労働者階級の所得水準ともっとも裕福な人々が受け取る報酬の間でひろがり続ける格差」を象徴する例だと指摘。時価総額を8.5兆ドルに増やすという条件が達成されないことを願うとした。
「CEOの報酬は労働者の600倍」

レオ14世はペンギン・ペルー社から出版される予定の伝記の中で、「60年前なら、CEOが受け取る報酬は労働者の給料のせいぜい4〜6倍だっただろう。ところが、最近では平均的な労働者の600倍になってしまった」と語っている。
The Daily Digest をフォローして世界のニュースをいつも手元に