Q. 「コーヒーは、がん予防効果が高い」って本当ですか?【医師が解説】

【医師が解説】コーヒーのがん予防効果については、さまざまな調査・研究による報告があります。いくつかの信頼できる機関からの報告をご紹介しながら、注意点についてもお伝えしたいと思います。
Q. 「コーヒーには、がん予防に効果がある」って本当ですか?
Q. 「『コーヒーを1日3杯以上飲めば、子宮がんにならない』と聞きました。コーヒーは、がん予防効果が高いのでしょうか? 毎朝必ず1杯は飲んでいますが、1日3杯以上飲まないと、がん予防効果は期待できないのでしょうか?」
A. 一部のがん予防に効果的という報告がありますが、過信や無理は禁物です
こちらは、国立がん研究センターの多目的コホート研究に基づく情報でしょう。「コーヒーが子宮体がん予防に有効」という報告は、たしかにあります。この研究では、約5万9千人の40~60歳代の女性を対象に、15年間にわたって追跡調査が行われました。この調査によると、「コーヒーを飲むのは週2日以下」だったグループに対し、「コーヒーを毎日3杯以上飲む」グループの方が、子宮体がんになるリスクが約6割低かったと報告されています。
「3杯以上飲まないと効果がないのか」というご質問もありますが、同コホート研究において、「毎日1~2杯コーヒーを飲む」というグループにおいても、子宮体がんリスクは約4割低かったと報告されています。
コーヒーとがんの関係については、子宮体がんだけなく、さまざまな報告があります。信頼できる機関からのいくつかの調査報告を見ても、浸潤結腸がんや肝臓がんにおいても、コーヒーを飲んでいた人の方が、リスクが低かったという報告がされています。
では、「コーヒーを多く飲むほど、がん予防効果が高くなり、健康にいい」と言えるのでしょうか? この点には注意が必要です。上記のがん以外の病気にも目を向けてみると、逆に「コーヒーを多く飲むほどリスクが上がる」と報告されているものもあるからです。
ですので、子宮体がんの予防だけを目的に、コーヒーを多く飲む必要はありません。落ち着いた気持ちになりたいときやリフレッシュしたいとき、1杯のコーヒーでゆったりとした時間を気持ちよく過ごすことが、心身の健康に一番いいのではないでしょうか。