【65歳以上の無職夫婦世帯】「ひと月の生活費」みんなの平均はいくら?《最新の平均寿命》男女差はどれくらい?

ひと月あたりの赤字・エンゲル係数・平均貯蓄額もチェック!

【最新の平均寿命】男女差はどれくらい?, 【65歳以上の無職夫婦世帯】「ひと月の生活費・赤字・エンゲル係数」平均をチェック!, 65歳以上の夫婦のみの無職世帯の家計収支(2024年), 老後に必要な資金は《個人差・世帯差》がある「想定外に出費がかさむことも」, 【65歳以上の二人以上無職世帯】「貯蓄平均」はいくら?, 65歳以上の無職世帯《平均貯蓄額》の推移, 65歳以上の無職世帯《資産の内訳》2019年と2024年で比較, 【老齢年金】65歳以上《国民年金・厚生年金》平均月額はいくら?, 国民年金・厚生年金「平均月額と個人差」はどれくらい?, 今の生活だけでなく「老後の生活」にも目を向けましょう

【65歳以上の無職夫婦世帯】「ひと月の生活費」みんなの平均はいくら?《最新の平均寿命》男女差はどれくらい?

食費や日用品などあらゆるものが値上がりしており、日々の家計に頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。

最新の平均寿命を見てみると、男性81.09年・女性87.13年となっており、老後生活が長く続く傾向にあることがわかります。

今の生活だけでなく「老後の生活」にも目を向けながら、将来のために少しずつでも資金を準備していくことが大切です。

この記事では、65歳以上の無職夫婦世帯における「ひと月の生活費」を見ていきます。

ひと月あたりの赤字・エンゲル係数・平均貯蓄額も解説しますので、老後生活に向けた準備を進める際の参考にしてください。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

【最新の平均寿命】男女差はどれくらい?

私たちは日頃「平均寿命」という言葉を何気なく使っていますが、これは0歳の平均余命を指します。

厚生労働省が2025年7月25日に公表した「令和6年簡易生命表の概況」によると、最新の平均寿命は男性が81.09年、女性が87.13年でした。

前年と比較すると、男性は横ばい(▲0.00年)、女性はわずかに下回りました(▲0.01年)。また、平均寿命の男女差は6.03年で、前年より▲0.01年とわずかながら縮まっています。

過去の推移も見てみましょう。

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出所:厚生労働省「令和6年簡易生命表の概況」1 主な年齢の平均余命

・昭和22年:男50.06 女53.96 男女差3.90

・昭和25-27年: 男59.57 女62.97 男女差3.40

・昭和30年: 男63.60 女67.75 男女差4.15

・昭和35年: 男65.32 女70.19 男女差4.87

・昭和40年: 男67.74 女72.92 男女差5.18

・昭和45年: 男69.31 女74.66 男女差5.35

・昭和50年: 男71.73 女76.89 男女差5.16

・昭和55年: 男73.35 女78.76 男女差5.41

・昭和60年: 男74.78 女80.48 男女差5.70

・平成2年: 男75.92 女81.90 男女差5.98

・平成7年: 男76.38 女82.85 男女差6.47

・平成12年 :男77.72 女84.60 男女差6.88

・平成17年:男78.56 女85.52 男女差6.96

・平成22年:男79.55 女86.30 男女差6.75

・平成27年 男80.75 女86.99 男女差6.24

・令和2年 男81.56 女87.71 男女差6.15

・令和3年 男81.47 女87.57 男女差6.10

・令和4年 男81.05 女87.09 男女差6.03

・令和5年 男81.09 女87.14 男女差6.05

・令和6年 男81.09 女87.13 男女差6.03

長期的なデータを見ると、男女ともに平均寿命が大きく延びており、「人生100年時代」が現実味を帯びてきたことを実感することができます。

長くなった老後を豊かに過ごすためには、現役時代からの計画的な貯蓄や資産形成、さらには公的年金制度への理解が大切となってくるでしょう。

【65歳以上の無職夫婦世帯】「ひと月の生活費・赤字・エンゲル係数」平均をチェック!

総務省の「家計調査報告〔家計収支編〕2024年(令和6年)平均結果の概要」から、標準的な65歳以上の無職夫婦世帯の家計収支を確認します。

65歳以上の夫婦のみの無職世帯の家計収支(2024年)

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65歳以上の夫婦のみの無職世帯の家計収支(2024年)

収入:25万2818円

■うち社会保障給付(主に年金)22万5182円

支出:28万6877円

■うち消費支出:25万6521円

・食料:7万6352円

・住居:1万6432円

・光熱・水道:2万1919円

・家具・家事用品:1万2265円

・被服及び履物:5590円

・保健医療:1万8383円

・交通・通信:2万7768円

・教育:0円

・教養娯楽:2万5377円

・その他の消費支出:5万2433円

■うち非消費支出:3万356円

・直接税:1万1162円

・社会保険料:1万9171円

家計収支

・ひと月の赤字:3万4058円

・エンゲル係数(※消費支出に占める食料費の割合):29.8%

・平均消費性向(※可処分所得に対する消費支出の割合):115.3%

この世帯の場合、毎月の収入は25万2818円、そのうち約9割(22万5182円)を占めるのが公的年金などの社会保障給付です。

一方で支出の合計は28万6877円。そのうち消費支出(いわゆる生活費)が25万6521円、非消費支出(税や社会保険料など)が3万356円でした。

なおエンゲル係数は29.8%、平均消費性向は115.3%。この夫婦世帯の場合、毎月3万4058円の赤字が発生します。これを、主に貯蓄の取り崩しなどでカバーしていく必要があります。

老後に必要な資金は《個人差・世帯差》がある「想定外に出費がかさむことも」

先述の家計収支では、「住居費」が1万6432円である点や、「介護費用」が項目として含まれていないといった点に留意する必要がありそうです。

賃貸住宅に住まう場合は家賃分との差額を上乗せして考える必要があります。

介護リフォームや住み替えが必要となるケースや、医療費や介護費用が想定外にかさむ世帯もあるでしょう。

そこで頼りになるのは、現役時代からコツコツと増やしてきた貯蓄です。次では世帯主が65歳以上の無職世帯(二人以上世帯)の貯蓄事情についても見ていきます。

【65歳以上の二人以上無職世帯】「貯蓄平均」はいくら?

世帯主が65歳以上の無職世帯(二人以上世帯)の、貯蓄額の推移や資産種類の内訳を見てみましょう。

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世帯主が65歳以上の無職世帯の貯蓄の種類別貯蓄現在高の推移(二人以上の世帯)

65歳以上の無職世帯《平均貯蓄額》の推移

・2019年:2218万円

・2020年:2292万円

・2021年:2342万円

・2022年:2359万円

・2023年:2504万円

・2024年:2560万円

世帯主が65歳以上の無職世帯(二人以上世帯)の貯蓄額は、2019年・2020年は2200万円台に落ち着いていましたが、2021年に2300万円台、さらに2023年には2500万円台となり、右肩上がりで推移しています。

資産の内訳の変化も気になりますね。

65歳以上の無職世帯《資産の内訳》2019年と2024年で比較

65歳以上の無職世帯(二人以上世帯)の「資産の内訳」について、2019年と2024年を比べてみましょう。

通貨性預貯金

※主に普通預金

・金額:+258万円(543万円→801万円)

定期性預貯金

※定額貯金、積立貯金、定期預金、定期積金など

・金額:▲82万円減(941万円→859万円)

生命保険など

※民間保険会社が販売する積立型の生命保険、損害保険(積立型)、農業協同組合などが取り扱う各種共済、郵便局で取り扱う簡易保険(保険商品、年金商品)など。なお、掛け捨ての生命保険は含まれない。

・金額:+25万円(369万円→394万円)

有価証券

※株式や有価証券など

・金額:+144万円(357万円→501万円)

金融機関外

※社内預金、勤め先の共済組合への預金など

・金額:▲2万円減(8万円→6万円)

合計

・金額:+342万円(2218万円→2560万円)

2019年と2024年ともに、貯蓄全体の約6割は比較的リスクが低い預貯金として保有されていることが分かります。

最も増え幅が大きかったのは「通貨性預貯金」の+258万円(+47.5%)、最も減り幅が大きかったのは「定期性預貯金」の▲82万円減(▲8.7%減)。その一方で、有価証券は+144万円(+40.3%)と増加傾向にあります。

65歳以上の無職世帯にとって、貯蓄は老後生活の安心感に直結するものと言えるでしょう。

ただし、各世帯の貯蓄事情は、定年退職金や相続の有無、家族の健康状態などさまざまな要因をうけ、世帯差が出ます。現役時代の年収・貯蓄事情が人それぞれであるように、老後の年金額も個人差があります。

そこで次では、より確実な老後の収入源となる「公的年金(厚生年金・国民年金)」を、いまのシニアがどのくらい受け取れているかを見ておきましょう。

【老齢年金】65歳以上《国民年金・厚生年金》平均月額はいくら?

厚生労働省「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、65歳以上の各年齢における平均年金月額は、国民年金のみの受給権者で5万円台、厚生年金(国民年金部分を含む)の受給権者で14万円台~16万円台となりました。

ただし一人ひとりが実際に受け取る年金額は、現役時代の年金加入状況により個人差があります。60歳~90歳以上の全受給権者の平均年金月額や個人差も見ておきましょう。

国民年金・厚生年金「平均月額と個人差」はどれくらい?

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【老齢年金世代】国民年金・厚生年金「平均月額と個人差」

国民年金(老齢基礎年金)

・〈全体〉平均年金月額:5万7584円

・〈男性〉平均年金月額:5万9965円

・〈女性〉平均年金月額:5万5777円

厚生年金(国民年金部分を含む)

・〈全体〉平均年金月額:14万6429円

・〈男性〉平均年金月額:16万6606円

・〈女性〉平均年金月額:10万7200円

平均年金月額は、国民年金のみを受給する場合は男女ともに5万円台です。厚生年金を上乗せで受給する場合は男性16万円台、女性10万円台と、男女差があります。

老後の年金見込み額は「夫婦単位」で把握しておくことが大切です。「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」を活用しましょう。

今の生活だけでなく「老後の生活」にも目を向けましょう

ここまで、65歳以上の無職夫婦世帯における「ひと月の生活費」の平均について解説しました。

また最新の平均寿命で、男女差がどれくらいあるのか解説しました。

65歳以上の無職夫婦世帯では、平均で毎月3万4058円の赤字が発生しています。

消費支出にしめる食費の割合「エンゲル係数」は29.8%ですが、今の現役世代の方が老後を迎えるころには、物価の上昇により必要となる生活費が増える可能性もあるでしょう。

平均寿命は、男性81.09年・女性87.13年となっており、老後の生活が長く続くことが考えられます。

今の生活だけでなく「老後の生活」にも目を向けて、必要となる資金の準備を進めていくことが大切です。

参考資料

・総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」

・総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2024年(令和6年)平均結果-(二人以上の世帯)」

・厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

・厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします~年金額は前年度から 1.9%の引上げです~」

・厚生労働省「令和6年簡易生命表の概況」1 主な年齢の平均余命