BMWはグリルを小型化、メルセデスは拡大 独2大メーカーにみられたデザインの変化

メルセデスベンツの「コンセプト AMG GT XX」(左)と、BMWの「コンセプト・スピードトップ」=29日午後、東京ビッグサイト(鴨志田拓海撮影)
東京ビッグサイト(東京都江東区)で10月30日に開幕する「ジャパンモビリティショー」の会場や展示内容が、一足早く29日に報道陣に公開された。開催国である日本のブランドでは、トヨタ自動車の最高級車センチュリーで初の2ドアモデルとなる「センチュリークーペ」や、6輪仕様のレクサス「LSコンセプト」などが注目を集めた。

レクサスが発表した「LSコンセプト」
一方、ドイツの2大高級車メーカーとしてライバル関係にある「BMW」と「メルセデスベンツ」のデザインには、気になる変化が見られた。
「キドニーグリル」がシャープに
BMWブースでメインの展示車両は、シューティングブレーク(クーペタイプのワゴン)風のコンセプトモデル「スピードトップ」。その美しいシルエットもさることながら、注目すべきはフロントグリルだ。

BMWの展示ブース
BMWの顔とも言える、左右2つに分かれた「キドニーグリル」は近年、大きさが次第に増し、ファンの間で賛否が分かれていたが、スピードトップでは一転して小さく、シャープな形状になった。
対するメルセデスベンツのブースでは、次世代高級ミニバンのコンセプトモデル「Vision V」が注目を浴びていた。内装の豪華さにも目を奪われるが、何より目立つのは正面にたたずむ巨大なグリル。その姿は近年のBMWのデザインを彷彿させる。

メルセデスベンツの展示ブース
またコンセプトモデル「AMG GT XX」は、かつてのハイパフォーマンスモデル「AMG GT」のグリルを踏襲しつつ、さらに横長になった。
過去をリスペクトしつつ変化
2社のデザインに共通するのは、過去のモデルをリスペクトしつつ、新たなアイデアや技術を取り入れている点にある。BMWは「ノイエクラッセ(新しいクラス)」と呼ばれる戦略の第1弾として、新型EV(電気自動車)の「ix3」を公開。小さくなったグリルと横長のライトが特徴的だ。
メルセデスベンツは同社のデザインコンセプト「センシュアル・ピュリティ(官能的純粋性)」に基づき、主力SUVの「GLC」シリーズで初の量産型EVを公開。以前にも増してグリルの迫力が増した。
自動車業界が電動化という大きな転換期に差し掛かっている中、両社の競争はEVという新たな市場でも過熱している。デザインを含め、今後のどのように変化していくのか楽しみだ。(文・写真 鴨志田拓海)