【年金生活者支援給付金】年金支給日の12月15日に「10月分+11月分の給付金」が《上乗せして支給される》対象者とは?
- 「年金生活者支援給付金」ってどんな制度なの?
- 「年金生活者支援給付金」は老齢・障害・遺族の3種類
- 「年金生活者支援給付金」を受給できる人はどんな人?
- 「老齢年金生活者支援給付金」の支給対象となるための要件をチェック
- 「障害年金生活者支援給付金」の支給対象となるための要件をチェック
- 「遺族年金生活者支援給付金」の支給対象となるための要件をチェック
- 【2025年度は2.7%増額】「年金生活者支援給付金」の給付基準額はいくら?
- 「年金生活者支援給付金の申請方法」をケースごとに確認しておこう
- 【ケース1】これから老齢年金を受け取り始める人(緑の封筒)の申請方法
- 【ケース2】すでに年金を受給している人の場合(うす緑の封筒)の申請方法
- 【ケース3】老齢基礎年金を繰上げ受給中の場合(うすだいだい色の封筒)の申請方法
- シニアが受け取っている「国民年金・厚生年金」の平均月額はいくら?
- 【5歳刻みの平均】「国民年金・厚生年金」の平均月額はいくら?
- 【シニア全体の平均】「国民年金・厚生年金」の平均月額はいくら?
- 3種類の年金生活者支援給付金、支給要件を満たしていないか確認を
【2025年度は2.7%増額】「年金生活者支援給付金」の給付基準額はいくら?

【年金生活者支援給付金】年金支給日の12月15日に「10月分+11月分の給付金」が《上乗せして支給される》対象者とは?
日ごとに寒さが増しており、公的年金を受給されている方々は、先月受け取った年金や、12月15日の年金支給に向けた家計のやりくりを見直している時期かもしれません。
偶数月に公的年金とあわせて「年金生活者支援給付金」という給付金を受け取っている方がいることをご存じでしょうか。
この給付金は、所得が一定基準額以下となる年金受給者の生活を支援する制度によるもので、年金と同様に2カ月に1度、継続して支給される大切な収入源です(支給要件を満たし、請求手続きを行っている場合)。
年金生活者支援給付金には「老齢」「障害」「遺族」の3種類があり、2024年3月時点の平均支給額は次のとおりです。

年金生活者支援給付金の平均支給額(2024年3月)
・老齢年金生活者支援給付金:月額4014円
・(補足的老齢年金生活者支援給付金:2116円)
・障害年金生活者支援給付金:月額5555円
・遺族年金生活者支援給付金:月額5057円
年間で平均5万円~7万円弱ほどとなっており、年金生活の負担を軽減することが期待できます。
今回は「年金生活者支援給付金」の2025年度の給付基準額、支給対象者、申請方法についてわかりやすく解説していきます。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
「年金生活者支援給付金」ってどんな制度なの?

「年金生活者支援給付金」ってどんな制度?
「年金生活者支援給付金」は、公的年金を受け取っていても所得が一定以下の世帯を対象に、2カ月に一度の年金支給日に上乗せして支給される制度です。
一時的な支援とは異なり、要件を満たしている限り継続的に受け取れる恒久的な仕組みとなっています。
「年金生活者支援給付金」は老齢・障害・遺族の3種類
「年金生活者支援給付金」は、次の3種類があります。
・老齢年金生活者支援給付金(補足的老齢年金生活者支援給付金)
・障害年金生活者支援給付金
・遺族年金生活者支援給付金
次章では、それぞれの支給対象者を確認していきましょう。
「年金生活者支援給付金」を受給できる人はどんな人?
年金生活者支援給付金には3つの種類があります。
それぞれの支給要件を以下で整理して確認していきましょう。
「老齢年金生活者支援給付金」の支給対象となるための要件をチェック

老齢年金生活者支援給付金
・65歳以上の老齢基礎年金の受給者
・同一世帯の全員が市町村民税非課税
※1 障害年金・遺族年金等の非課税収入は含まれません。
※2 昭和31年4月2日以後に生まれた方で80万9000円を超え90万9000円以下である方、昭和31年4月1日以前に生まれた方で80万6700円を超え90万6700円以下である方には、「補足的老齢年金生活者支援給付金」(※3)が支給されます。
※3「補足的老齢年金生活者支援給付金」とは?
老齢年金生活者支援給付金は、一定以下の所得の人を対象とする制度ですが、基準額をわずかに超えるだけで給付の対象外になり、基準ぎりぎりの人より総所得が少なくなるという問題がありました。
この差を是正するために設けられたのが「補足的老齢年金生活者支援給付金」です。
所得が基準額を上回っても一定範囲内であれば受給でき、所得が増えるほど給付額が段階的に減る仕組みになっています。
「障害年金生活者支援給付金」の支給対象となるための要件をチェック

障害年金生活者支援給付金
・障害基礎年金の受給者である
・前年の所得が479万4000円以下である(扶養親族等の数に応じて増額される)
※ 障害年金等の非課税収入は除く
「遺族年金生活者支援給付金」の支給対象となるための要件をチェック

遺族年金生活者支援給付金
・遺族基礎年金の受給者である
・前年の所得が479万4000円以下である(扶養親族等の数に応じて増額される)
※ 遺族年金等の非課税収入は除く
各給付金は、示した要件をすべて満たしている場合に受給することができます。
続いて、給付額についても確認していきましょう。
【2025年度は2.7%増額】「年金生活者支援給付金」の給付基準額はいくら?
次の年金支給日は12月15日ですが、対象者に「10月分+11月分の年金生活者支援給付金」がどれくらい上乗せして支給されるのでしょうか。
なお、公的年金と同様に、年金生活者支援給付金の金額も毎年度見直されます。
2025年度は、前年の物価変動率を踏まえて2.7%の増額となりました。

年金生活者支援給付金「2025年度の給付基準額」
・老齢年金生活者支援給付金:基準額:月額5450円
・障害年金生活者支援給付金:障害等級1級6813円・2級5450円
・遺族年金生活者支援給付金:月額5450円
なお、老齢年金生活者支援給付金については、基準額をもとに保険料の納付状況に応じて算定される仕組みです。
納付済期間や免除期間の有無によって、実際の受給額には差が生じます。
「年金生活者支援給付金の申請方法」をケースごとに確認しておこう
年金生活者支援給付金を受け取るには、申請が必須です。
対象者には案内を兼ねた請求書が送付されますが、提出しなければ給付は一切受けられないため注意が必要です。
また、受給している年金の状況によって、日本年金機構から届く書類の種類が異なります。
ここでは、さまざまなケースの申請方法について説明します。
【ケース1】これから老齢年金を受け取り始める人(緑の封筒)の申請方法

出所:日本年金機構「65歳の誕生日を迎え、老齢基礎年金を新規に請求する方」
これから老齢年金の受給を開始する人には、65歳の誕生日の3カ月前に送付される「年金請求書(事前送付用)」に「年金生活者支援給付金請求書」が同封されています。
必要事項を記入したうえで、受給開始年齢となる誕生日の前日以降に、年金請求書と合わせて年金事務所へ提出してください。
【ケース2】すでに年金を受給している人の場合(うす緑の封筒)の申請方法

年金生活者支援給付金請求書の封筒
すでに基礎年金を受給していて、新たに年金生活者支援給付金の対象となった方には、2025年9月1日以降「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が順次送付されます。

令和7年度の年金生活者支援給付金請求書(はがき型)
必要事項を記入したら、同封の目隠しシールで全体を覆い、差出人欄に住所と氏名を記入し、切手を貼ってポストへ投函してください。
※支給要件に該当するか確認できない方には、年金生活者支援給付金請求書(A4型)および所得情報等を確認するための所得状況届が届きます。
【ケース3】老齢基礎年金を繰上げ受給中の場合(うすだいだい色の封筒)の申請方法

年金生活者支援給付金の請求書封筒、繰上げ受給中の人用
老齢基礎年金を繰上げ受給している方で、65歳時点から年金生活者支援給付金の受給対象になると見込まれる場合は、誕生月の初旬(1日生まれの方は前月初旬)に「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が送付されます。
記入後は、同封の目隠しシールを貼り、差出人欄に住所と氏名を記入して切手を貼り、ポストへ投函してください。
※支給要件に該当するか確認できない方には、年金生活者支援給付金請求書(A4型)および所得情報等を確認するための所得状況届が届きます。
一度申請を済ませれば、支給要件を満たしている限り、基本的に2年目以降の手続きは不要です。
なお、所得の増加などで要件を満たさなくなった場合には「年金生活者支援給付金不該当通知書」が届き、給付は停止されます。
また、2025年1月以降に65歳となり、日本年金機構から「年金生活者支援給付金請求書(はがき)」が送付された方は、「電子申請」で手続きを行うことも可能になりました。
電子申請を行った場合は、郵送で提出する必要はありません。
次章では、現在のシニア世代が実際にどれくらいの年金を受け取っているのか確認していきましょう。
シニアが受け取っている「国民年金・厚生年金」の平均月額はいくら?
ここからは、厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、国民年金と厚生年金(※)の受給額を、「60歳~90歳以上の5歳刻みの平均月額」と「すべての年齢の平均月額」に分けて確認していきます。
※厚生年金の被保険者は第1号~第4号に区分されており、ここでは民間企業などに勤めていた人が受け取る「厚生年金保険(第1号)」(以下記事内では「厚生年金」と表記)の年金月額を紹介します。
【5歳刻みの平均】「国民年金・厚生年金」の平均月額はいくら?

出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成
国民年金
・60~64歳:4万4836円
・65~69歳:5万9331円
・70~74歳:5万8421円
・75~79歳:5万7580円
・80~84歳:5万7045円
・85~89歳:5万7336円
・90歳以上:5万3621円
厚生年金
※国民年金部分を含む
・60~64歳:7万5945円
・65~69歳:14万7428円
・70~74歳:14万4520円
・75~79歳:14万7936円
・80~84歳:15万5635円
・85~89歳:16万2348円
・90歳以上:16万721円
64歳までの年金額は、繰上げ受給や特別支給の老齢厚生年金を受け取っている人が含まれるため、65歳以降の層と比べると低めになります。
受給開始年齢である65歳以上では、国民年金(老齢基礎年金)のみの受給者は平均で5万円台、厚生年金(国民年金部分を含む)の受給者は14万~16万円台が目安です。
これらはあくまで年齢層ごとの平均額であり、実際の受給額は現役時代の加入状況によって大きく異なる点には注意が必要です。
続いて、60歳〜90歳以上までの全受給権者を対象にした平均月額を確認し、とくに厚生年金に見られる男女差や個人差にも注目していきましょう。
【シニア全体の平均】「国民年金・厚生年金」の平均月額はいくら?

出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成
国民年金の平均月額
・全体 5万7584円
・男性 5万9965円
・女性 5万5777円
厚生年金の平均月額
・全体 14万6429円
・男性 16万6606円
・女性 10万7200円
国民年金のみを受給している人の平均月額は、全体・男女別いずれも5万円台で、満額でも7万円に届きません。
一定の条件を満たす場合は、老齢年金生活者支援給付金の対象となります。
一方、厚生年金の受給者は平均で14万円台となっており、国民年金のみと比べると高い水準です。
ただし、男女差が大きく、男性は16万円台、女性は10万円台と明確な差が見られます。
厚生年金の個人差をチェック

【グラフ】厚生年金の年金月額《個人差・男女差に着目》
さらに、厚生年金の受給額には大きなばらつきがあり、月3万円未満の人から25万円を超える人まで、幅広い金額帯に分布しているのが特徴です。
そのため、受給額によっては厚生年金を受け取っている場合でも、老齢年金生活者支援給付金の対象となる可能性があります。
3種類の年金生活者支援給付金、支給要件を満たしていないか確認を
ここまで、年金生活者支援給付金の2025年度の給付基準額、支給対象者、申請方法ついて確認してきました。
年金生活者支援給付金の給付基準額は毎年度見直されており、2025年度は2024年度よりも2.7%増額改定されています。
物価高が続くなか、この給付金を受給できると年金生活の負担が少しでも軽減されることが期待できます。
ただし、申請しないと受給できないため、支給対象となる方は申請手続きを忘れずに行いましょう。
基礎年金の種類によって3種類の年金生活者支援給付金がありますので、支給要件を満たしていないか確認しておくことも大切です。
※LIMOでは個別の質問やご相談はお受けできません。
参考資料
・厚生労働省「年金生活者支援給付金について」
・厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします~年金額は前年度から 1.9%の引上げです~」
・厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
・日本年金機構「65歳の誕生日を迎え、老齢基礎年金を新規に請求する方」
・日本年金機構「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)送付用封筒」
・日本年金機構「令和7年度の年金生活者支援給付金請求書(はがき型)の送付について」
・日本年金機構「65歳の誕生日を迎えた方で、老齢基礎年金を繰上げ受給している方」
・日本年金機構「老齢(補足的老齢)年金生活者支援給付金の概要」
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