【個人投資家3600人の株式保有額ランキング】調査が明かす株式投資のリアル「主流はいくらか?」

【個人投資家3600人の株式保有額ランキング】調査が明かす株式投資のリアル「主流はいくらか?」
2025年9月に発表された「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」(日本証券業協会)では、個人投資家5000 人に資産運用の状況やNISAの活用状況、さらには保有資産額や年収などまでを質問している。その中から株式投資に関する調査結果を見ていこう。
減少傾向の国内株の一方で海外株、非上場株投資が増加
調査は全国18歳以上の個人投資家5000人を対象に行われたが、そのうち株式を持っていると回答した人は3638人。保有している種類を見ると、「国内上場株」が92.8%と大多数を占めている。次いで「海外上場株」15.4%、「非上場株」5.9%、「従業員持株制度」4.6%となっている(複数回答)。
現在保有株式の種類(複数回答)

出所:「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」(日本証券業協会)
前回調査(24年)と比較すると国内上場株の保有率はわずかに減少。一方、非上場株は23年の4.0%から24年は5.2%、25年も5.9%と微増傾向にある。非上場株は投資に多額の資金が必要、情報が少なく投資判断が難しい、流動性が低く現金化しづらいなど投資のハードルが高い。情報開示が少ないため実態をつかみづらいという傾向があるため、ある程度資産運用に慣れた人が取り組むというのが実情だ。
なお、近年では投資信託にも非上場株を組み込んだ商品が登場し始めている。非上場株に興味がある人は、こうした運用のプロによるスクリーニングを経た商品から検討する方法もあるだろう。
株式保有額は前年比で減少
続いて保有額を見ていこう。株式を持つ3638人の保有額(時価総額)を見ると、「100万~300万円未満」が19.0%と最も高くなっている。
株式の保有額(株式保有者)

出所:「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」(日本証券業協会)
なお保有額300万円未満が過半数(55.9%)を超えており、500万円未満で見ると約7割(67.2%)。一方で推計の平均保有額は867.4万円で、前回(24年)の900.4万円から33万円減少した。23年の平均は732.3万円であったため、23年から24年にかけては増加したものの、25年には減少に転じている。
今回の調査は25年4月15日~19日に行われており、ちょうどトランプ関税発動に端を発する世界株の下落局面にあたっていた。保有額は時価換算であるため、その影響があったとみられる。
株式の保有額ランキング
1位 100万~300万円未満 19.0%
2位 50万~100万円未満 13.2%
3位 10万~50万円未満 12.8%
3位 1000万~3000万円未満 12.8%
5位 500~1000万円未満 11.7%
6位 300万~500万円未満 11.3%
7位 10万円未満 10.9%
8位 5000万円以上 4.9%
9位 3000万~5000万円未満 3.4%
出所:「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」(日本証券業協会)よりFinasee編集部作成
保有額をランキングで見ると、100万~300万円未満が19.0%でトップ。注目点は3位が10万~50万円未満と1000万~3000万円未満がそれぞれ12.8%と、同率で並んだことだろう。つまり少額投資から始める層と既に十分な資産を築いている層に二極化している可能性がある。
調査結果からは保有額300万円未満の投資家が全体の過半数であることが分かった。国内上場株への投資が引き続き主流であるものの、海外株式への投資も1割越えと一定数を維持しており、非上場株への投資が徐々に増加している点は新たな傾向だ。海外ではChatGPTを手掛けるOpenAIなど非上場のAI銘柄が世界の成長をリードしている。新たな技術革新が目まぐるしい勢いで進む中、広くアンテナを張り巡らせ、情報収集を継続することが欠かせない。
●株式投資の戦略は? 個人投資家の本音をズバリ聞いた結果は…。後編「配当収入、売却益、株主優待…株式投資の3つのメリット、最も重視しているのは? 3600人の年代別・投資傾向が明らかに」にて詳報している。
調査概要 調査名:「個人投資家の証券投資に関する意識調査」 調査主体:日本証券業協会 調査報告書公表:2025年9月 調査実施期間:2025年4月15日~19日 調査対象:日本全国の 18 歳以上の有価証券保有者 5000 人
Finasee編集部
「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。
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