建物の入り口でよく見る「定礎」って何? 中に入ってる「意外なモノ」とは?

建物の入り口でよく見る「定礎」って何?中に入ってる"意外なモノ"とは!?
オフィスビルやマンションの入口で、ふと目に入る「定礎(ていそ)」というプレート。見たことはあっても、「何のためにあるの?」「実は中に何か入っているの?」と気になったことはありませんか?定礎の意味や役割、そして意外と知られていない『中身』について、ご紹介します。
「定礎」とは?読み方とその意味

定礎(ていそ)とは、建物が完成したことを記念して設置されるプレートのこと。
主に建設年や建築主、施工会社名などが記載されており、建物の外壁やエントランス付近に見られることが多いです。
素材には、御影石や大理石、ステンレスなど腐食に強いものが使われており、屋外に長く設置されることを想定して作られています。
実は「設置義務」はありません

定礎は、オフィスビルやマンション、学校、商業施設など様々な場所で見られますが、法律で設置が義務づけられているものではありません。
あくまで「完成を記念する慣習」として広まっているもので、設置するかどうかは建築主の判断次第。また「定礎」という言葉を使わなければならない決まりもなく、記載内容やデザインも自由です。
建物の歴史や思いを象徴するものとして、定礎は「建物の心」ともいえる存在なのです。
定礎の中には何が入っているの?

定礎のプレートの奥には、「定礎箱(ていそばこ)」と呼ばれる箱が設置されている場合があります(※設置されていないこともあります)。
この定礎箱には、以下のようなものが封入されていることがあります
・建設当時の新聞
・紙幣や硬貨
・建物に関する図面や資料
・関係者のメッセージなど

いわば「タイムカプセル」のような役割を果たしており、建物が解体されるその日まで、原則として開けられることはありません。定礎は、安全祈願の意味合いとともに、その時代の記録を後世へと残す大切な文化ともいえるのです。
実は"かわいい定礎"もある!?ユニークな事例をご紹介

定礎には、実は決まった形やデザインがありません。建物の個性を反映した、オリジナリティあふれる定礎も存在します。
たとえば、三鷹の森ジブリ美術館の定礎は、タイル素材でつくられたとても可愛らしいデザイン。この定礎をモチーフにした「定礎Tシャツ」が販売されるなど、ファンの間では人気のアイテムになっています。
お出かけの際には、ぜひ身の回りの定礎にも注目してみてくださいね。
写真・文/滝谷遥 ※記事を再編集して配信しています。
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