小5女子が資産5000万円! 会社員で6億円作った投資家パパが語る「子どもに教えたお金の増やし方」

2人の子どもを“投資家”に育てた『6億貯めた節約おじさん』

自身が6億円の資産を築きながら、子どもたちも投資でハイパフォーマンスを出しているという男性にインタビュー! 一般的な会社員にもかかわらず、6億円もの資産を作り出した投資哲学や、幼いころから子どもたちに伝えてきたという“お金の増やし方”について話を聞いてみると――。(綾部和也、ダイヤモンド・ザイ編集部)

普通の会社員が資産6億円に到達!

人生を変えた祖母からのひと言

「現在、中学2年生の長男は約1600万円、小学5年生の長女は約5000万円の株式資産を保有しています(26年1月9日時点)。『子どもには魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ』と『お金に働いてもらう』という言葉を大学時代に知り、子どもたちに実践しています。小さいころから投資を学ばせてお金の増やし方を知っておけば、親が早くに亡くなっても子どもたちは自分たちで生きていけるからです」

 そう話すのは、エンタメ系企業で会社員として働く「6億貯めた節約おじさん(以下、節約おじさん)」。

 現在50代の彼は、そのSNSのアカウント名の通り、自身の総資産が約6億円にのぼる。その内訳は個別株投資や投資信託、不動産投資、キャッシュで購入した自宅の購入額だ。現在は都内で妻と長男と長女の4人暮らし。子どもたちは都内のインターナショナルスクールに通うが、学費はすべて株式などの配当や分配金で賄っている。

「子どもたちの未来には惜しみなく “投資”します。これまで教育費に約8000万円ほど投資してきました。グローバルに生きてほしいと考えていて、実際に物事を見聞きするなどの経験がとても大切だと思っています。子どもの短期留学や、年1回の家族での海外旅行もその一環なので、そういった費用は惜しみません」(節約おじさん、以下同)

 まだ中学生と小学生にもかかわらず、保有資産がすでに数千万円という子どもたちを育てている節約おじさん。彼が投資を始めたのは高校生のときだった。

「貧乏家庭というわけではなかったのですが、父親が浪費家だったことと、私の学習塾の費用にお金がかかったこととで家計は楽ではなかったようです。衝撃だったのは、高校受験が終わった際に母親から『この2年、家計が苦しくて牛肉が買えなかった』と言われたことでした。それから自分でも節約を強烈に意識するようになったんです。高校1年生の時に、節約して作ったお金を増やすためにはどうすればいいかと考えていたら、祖母の『株って面白いよ』という言葉を思い出して。証券会社に行って口座を作り、おすすめされた株を買いました」

 しかし、言われるがままに買った株で負けてしまう。

「確か65万円くらいで買って、7万円くらい負けたんです。高校時代の7万円って、かなり大きくて精神的につらかった。ただ、その経験があったおかげで『株って難しいし、ちゃんと勉強しなきゃいけない』と奮い立って、独学で投資を学び始めました」

 学生時代から節約を徹底しながら、社会人になってからは「収入の最大化」を行い、堅実な資産運用で32歳の時に“億り人”になった。

「節約して支出の最小化、一方で仕事では結果を出してボーナス額を上げることで収入を最大化してきました。30代のときはなるべく休まずに、普通の人の2~3倍働いて1円でも多く稼ごうという気持ちで頑張りましたね。例えば、年間配当が5%の金融商品があるとします。その商品に100万円投資したら5万円、1000万円投資したら50万円、1億円投資なら500万円を配当としてもらえます。つまり、元手資金が大きい人ほど儲けられる仕組みになっているのです。資金がなければ儲けられるチャンスがないと思い、元手を増やすために奔走してきました。お金を増やすためにいちばん大切なのは“継続力”です。バケツの水をいっぱいにするには、一滴ずつでもいいから水を溜め続ける根気が必要。道端に一円落ちていた場合、スルーする人も多いかもしれませんが、私は絶対に拾います。そして当たり前ですが、投資に関する勉強をやめないことが肝要になってきます」

小5の長女は元手資金を5年で約5倍に!

米国株を「ガチホ」して高パフォーマンス

 そんな彼から「お金の教え」を授かった子どもたち。まだ幼いながらも資産を着実に増やしている。長女に関しては小学5年生にして、なんと5000万円の株式資産を保有している。具体的に、どのように資産を形成してきたのか。

オリエンタルランドの株主優待(節約おじさん提供)

「2015年から毎年、生前贈与として50~110万円くらいのお金を子ども2人にそれぞれ渡しています。2025年までに1人につき計1070万円を贈与していますが、その際には子ども本人と贈与契約書を交わしています。そのお金を子どもたちは自分たちの証券口座にそれぞれ入金。そして親権者である私が取引主体となる形で、現物で株を購入しています。私の同意の元に、長男は9歳から、長女は6歳ごろから株を買い始めたと記憶しています」

 長男は1070万円が約1600万円に資産額が堅調に増加している。一方、長女は長男と同額の元手にもかかわらず、約5000万円と、資産額が約5倍にまで膨れ上がっているのはなぜなのか?

「長男と長女はほとんど同じ運用期間ですが、現状で3500万円の差が出たのは『米国株中心か日本株中心か』という点です。長男は日本の株主優待株を好んでいるため、値上がり益狙いというよりは優待品を楽しんで投資しています。一方の長女は、証券会社の担当者から話を聞いて、値上がりを狙った米国株を中心として数年前から購入していたことから、長男と含み益の差が出た形です」

+500%以上のパフォーマンスを叩き出した小学5年生の米国株ポートフォリオ

 具体的な投資の内訳としては、長男は日本株で約1000万円分と米国株で約600万円分の計1600万円分の株式資産を保有。一方の長女は米国株が約4300万円、日本株が約770万円の計5000万円の株式資産を保有している(2026年1月9日現在)。

「長女は、まだ米国企業のエヌビディアが今ほど注目されていない時に証券会社の担当さんから、半導体の話を聞いていたんです。『今後伸びそう』という話を聞いた長女も内容を理解したうえで、まだ株価が安い時に私の同意を経てエヌビディアを購入。ほかにも、アルファベットやアップル、マイクロソフトなどの王道的な米国株を買って、売らずに持ち続けている状態です。子どもたちは基本的に“買ったら売らない”方針です。何かしらの経済ショックがあっても、経験上、必ず株価は戻ると思うので、(子どもたちにも)株を“ガチホ”させてきました。そして、ここ数年の米国市場が好況ということもあって、長女の保有株の評価額も元手から5倍以上になったんです」

 2カ月に1回くらいの頻度で、子どもたちの証券会社担当者と子ども本人がミーティング。その際は当然だが、各担当者は相手が子どもでも、大人と同様にひとりの投資家として個別銘柄や金融商品についてプレゼンする。

「証券会社の方に会う時は、経済全般の話や今後の市場の見通しなども教えてくれるので、子どもにとって経済や株式市場の勉強になるんです。今後、世界の人口がどうなるとか、東京の土地価格はどうなるとか、学校では学べない“生きた話”を学べるので、単にどの株を買うかの投資判断だけではなく、金融リテラシーも徐々に身に付けることができています」

株式投資以外にも伝えたい

生き抜くための「魚の釣り方」

松屋フーズホールディングスの株主優待(節約おじさん提供)

 個別株以外にも「子どもたちは3年くらい前から毎月、S&P500、オルカン、金、インドに投資する投資信託の積立も、私が取引主体となって1万円ずつ行っています」と、客観的に見て盤石なポートフォリオを形成している。

「長男は含み益こそ長女より小さいものの、株主優待が大好きですし、株主優待の達人である桐谷さん(桐谷広人さん)のことも尊敬しています。彼は丸亀製麺が大好きなので、トリドールホールディングスの株を持っていて、先日も株主優待券で丸亀製麺のうどんをおごってもらいました(笑)。長男は私の血を引き継いだのか、とても節約志向で、ポイ活も好きなんです。節約面で言うと先日は、気分転換にカフェで勉強しに行こうと長男を誘っても『お金がもったいないから』と断ったり、『ガス代がもったいないから』という理由で、家族がお風呂に入る時間に合わせて入ったりしています」

日本株も好調!優待目的の日本株でも約+30%のパフォーマンスが出ている小学5年生の日本株ポートフォリオ

 株ならではの「配当金」についても、子どもたちにあえて体感させている。

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの株主優待(節約おじさん提供)

「年に2回、配当金がもらえる時期に、それを知らせる封筒が家族みんな宛に一気に届くんです。その際に子どもたちには自分たちで各企業の封筒を開けさせて、金額を確かめさせます。10000円なのか1000円なのか、封筒を開けるまでいくらかわからないので、クジ引きみたいな感じで子どもたちは楽しんでいます。自分たちが持っているどの企業がいくら配当を出しているのか、という感覚を養うためにやらせています。お気に入りのスーパーで株主優待券を使う時も、店員さんに優待券を何枚使えるか計算して渡す仕事は子どもに担当してもらっているのですが、それも優待の力を実感させるためです」

 株式投資以外でも今のうちに、冒頭に話してくれた「魚の釣り方」を子どもたちへ教えている。

「マイルが貯まるクレジットカードを使っていて、そのマイルで海外旅行時の航空機代を賄っています。さらに、カード1枚で空港内のラウンジ2人分が無料になります。妻も保有しているので家族4人がラウンジ無料になり、優先搭乗もできるんです。ラウンジだとフードと飲み物が無料になるし、搭乗時にストレスになる“並ぶ”という行為がなくなり、時間も有効活用できる。だからマイレージを貯めることの大切さも知ってほしいと思っています」

 ちなみに、今年も親子で旅行するためのニューヨークとハワイへの航空券をすでにマイレージで手に入れたそう。さらに飛行機の優先搭乗は、節約おじさんが常に心掛ける「時間の大切さ」を学ばせるためだ。

「タイムイズマネーの精神を子どもたちに伝えています。お金と時間の相関関係は間違いなくあるので、時間の重要性も日常の中で自然に教えています。例えば、先日はラーメン店で食事した際、あえて子どもにお金を渡して会計をしてもらいました。まだ私が食事中だったので、先に食べ終わった子どもに会計をさせたほうが当然、時間効率がいいわけです。そのことを伝えつつ、子どもが店員さんにお金を払うと大人ともコミュニケーションが取れるのもいいなと思って。私の同世代の友人とも会わせて、あえて私がトイレに行って2人きりにさせたり、大人と会話することに慣れることも大切だと考えています」

 彼は最後にこう結ぶ。

「お金を稼ぐことは生きていくために絶対に必要なことです。ただ、ほかにも並行してコミュニケーション能力やグローバルな観点を身に付けたり、一流の世界やモノに触れてもらうことも重要です。子どもたちには、そういった学びと同じように、金融リテラシーも高めてもらえればと思っています」

本記事は2026年1月21日時点で知りうる情報を元に作成しております。本記事、本記事に登場する情報元を利用してのいかなる損害等について出版社、取材・制作協力者は一切の責任を負いません。投資は自己責任において行ってください。