〈衆院選埼玉14区〉注目区ルポ 比例は中道、でも選挙区は…

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 2月8日に投開票される衆院選で、注目の戦いが繰り広げられている選挙区を紹介する。

街頭で支持を呼びかける候補者=三郷市で

◆14区(草加・八潮・三郷市)

苗村京子 67 共新

雨宮裕子 55 参新

藤田誠 52 自新《比》維

鈴木義弘 63 国前<4>《比》

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 唯一の「選挙サンデー」となった1日、元公明代表の石井啓一さんが14区を構成する埼玉県・草加、三郷、八潮の3市を巡った。2024年10月の前回選で、現職の党代表として比例重複なしで立候補、苦杯をなめた選挙区だ。動向が注目されていたが、公明は立民との中道結成に伴い小選挙区での擁立を見送った。石井さんは比例単独候補として国会への返り咲きを目指すことになった。

 街頭では「比例は中道」と繰り返す一方、14区の情勢には触れなかった。ここに中道の候補者はいない。公明は「特定の候補の応援は決めていない」(党地元議員)。

 公明の撤退で、14区には自民が新たに実業家の藤田誠さんを擁立した。自公協力の成否を占う象徴区として全国的な注目を集めた前回選から、1年3カ月が過ぎたばかり。藤田陣営の幹部は「石井さんのために公明と一緒に戦った。今回は自分たちと同じ思いでいてくれたら」と期待する。

 自民県連が藤田さんの擁立を決めたのは、公示日9日前の1月18日。慌ただしい中の決定で知名度不足が課題となった。

 「無名でございます。皆さんのお力添えが本当にほしい」。27日の公示日、草加市内の選挙事務所で藤田さんは力を込めた。たすきに「三郷育ち」の文字を入れて地元育ちをアピールする。29日は古屋圭司党選挙対策委員長が八潮入り。県道陥没事故の復旧工事を視察した後、地域の企業関係者らと面会。「『チーム高市早苗』のメンバーとして頑張っていくことを実現していただきたい」と支援を要請した。

 前回、石井さんとの激戦を制した国民の鈴木義弘さんは一躍、党躍進のシンボルとなった。玉木雄一郎代表は31日、三郷市内での応援演説で「全国で最も大接戦の選挙区の一つ」と声を張り上げた。続いてマイクを握った鈴木さんも「党に力を貸してください」と呼びかけた。

 元自民県議の鈴木さんは行方の分からなくなった公明票について「党に対しての働きかけは考えていない」とするが、中道と国民の候補者をともに支援する連合傘下の労働組合に加え、党派を超えた支援の輪を広げようとしている。

 参政は元旅行会社社員の雨宮裕子さんを擁立した。「よりよい日本を次の世代に残していきたい」と、党の理念や政策を訴える。共産は元三郷市議の苗村京子さんが前回に続き出馬。「憲法を真ん中に据えた政治の実現を」と呼びかける。(大久保謙司)

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