【新NISA】全世界株式と米国株式、選ぶべきは? オルカンとS&P500の運用実績を徹底比較
- 【意外と知らない】「オルカン」と「S&P500」の違いは何?
- eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)の概要を整理しよう
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の概要を整理しよう
- 【比較】「オルカン」と「S&P500」運用実績はどうなっている?
- オルカンの「基準価額・純資産総額の動向」を見る(2026年3月11日基準)
- S&P500の「基準価額・純資産総額の動向」を見る(2026年3月11日基準)
- 設定来トータルリターンを比較:S&P500が上回る結果に
- 直近1年間リターンを比較:オルカンが上回る結果に
- 直近6カ月間リターンを比較:オルカンが上回る結果に
- 【どっちが向いている?】投資タイプ別おすすめの選び方
- オルカンとS&P500、「併用」という選択肢もある
- 大切なのは「自分に合った選択」をすること
あなたに向いているのはどっち?

【新NISA】全世界株式と米国株式、選ぶべきは? オルカンとS&P500の運用実績を徹底比較
新NISAのスタート以降、資産形成の中心として注目を集めているのが「オルカン(全世界株式)」と「S&P500」です。
どちらも長期投資に適した代表的なインデックスですが、「結局どちらを選べばよいのか」と悩む人は少なくありません。
過去の運用実績や値動きの特徴を正しく理解することは、自分に合った投資先を選ぶうえで重要な判断材料となります。
本記事では、両者のこれまでの成績や違いを整理し、どのような人に向いているのかを分かりやすく解説します。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【意外と知らない】「オルカン」と「S&P500」の違いは何?
オルカンとS&P500はいずれも、特定の株価指数の動きに合わせた成果を目指すインデックス型の投資信託という共通点があります。
一方で、投資している地域や市場の広がりには明確な差があります。
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)の概要を整理しよう
オルカンとは、投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の通称です。
日本を含む先進国や新興国など、世界各国の約3000銘柄以上の株式に分散して投資する仕組みとなっています。
オルカンが持つ主な特徴2つ
・リスクの分散:
・自動的なリバランス:
上位10カ国・地域の構成比率をチェック(2025年11月28日時点)
・アメリカ 63.9%
・日本 4.8%
・イギリス 3.2%
・カナダ 2.9%
・フランス 2.3%
・台湾 2.1%
・スイス 2.0%
・ドイツ 2.0%
・ケイマン諸島 1.8%
・インド 1.7%
上位10銘柄の構成比率をチェック(2025年11月28日時点)
・NVIDIA CORP アメリカ 情報技術 4.7%
・APPLE INC アメリカ 情報技術 4.4%
・MICROSOFT CORP アメリカ 情報技術 3.7%
・AMAZON.COM INC アメリカ 一般消費財・サービス 2.4%
・ALPHABET INC-CL A アメリカ コミュニケーション・サービス 2.0%
・BROADCOM INC アメリカ 情報技術 1.9%
・ALPHABET INC-CL C アメリカ コミュニケーション・サービス 1.7%
・META PLATFORMS INC-CLASS A アメリカ コミュニケーション・サービス 1.5%
・TESLA INC アメリカ 一般消費財・サービス 1.3%
・TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFACTURING 台湾 情報技術 1.2%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の概要を整理しよう
S&P500は、米国を代表する主要企業500社の株価をもとに算出される株価指数で、世界的に広く注目されている指標の一つです。
投資の場面で「S&P500」と言う場合は、多くの場合「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」のように、この指数への連動を目指す投資信託を指します。
投資対象は、ハイテクや金融、ヘルスケアなど米国の主要産業を牽引する大企業500社で構成されています。
S&P500が持つ主な特徴2つ
・高い成長性への期待:
・米国集中によるリスクとリターン:
資産の構成内容をチェック(2025年11月28日時点)
・実質外国株式 100.0%
・内 現物 98.7%
・内 先物 1.3%
・コールローン他 0.0%
上位10銘柄の構成比率をチェック(2025年11月28日時点)
・NVIDIA CORP アメリカ 半導体・半導体製造装置 7.5%
・APPLE INC アメリカ テクノロジ・ハードウェア・機器 7.0%
・MICROSOFT CORP アメリカ ソフトウェア・サービス 6.1%
・AMAZON.COM INC アメリカ 一般消費財・サービス流通・小売り 3.8%
・BROADCOM INC アメリカ 半導体・半導体製造装置 3.2%
・ALPHABET INC-CL A アメリカ メディア・娯楽 3.2%
・ALPHABET INC-CL C アメリカ メディア・娯楽 2.5%
・META PLATFORMS INC-CLASS A アメリカ メディア・娯楽 2.3%
・TESLA INC アメリカ 自動車・自動車部品 2.0%
・BERKSHIRE HATHAWAY INC-CL B アメリカ 金融サービス 1.6%
【比較】「オルカン」と「S&P500」運用実績はどうなっている?
ここでは、オルカンとS&P500のこれまでの運用成績を比較していきます。
オルカンの「基準価額・純資産総額の動向」を見る(2026年3月11日基準)

出所:三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」をもとにLIMO編集部作成
・設定日:2018年10月31日
・設定来の運用実績:+239.09%
・直近1年間の運用実績:+34.74%
・直近6カ月の運用実績:+14.50%
S&P500の「基準価額・純資産総額の動向」を見る(2026年3月11日基準)

出所:三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」をもとにLIMO編集部作成
・設定日:2018年7月3日
・設定来の運用実績:+293.19%
・直近1年間の運用実績:+31.64%
・直近6カ月の運用実績:+11.87%
設定来トータルリターンを比較:S&P500が上回る結果に
ファンドの設定時期に約3カ月の差があるため単純比較はできないものの、設定来の累積リターンではS&P500がオルカンを上回っています。
・オルカン:+239.09%
・S&P500:+293.19%
直近1年間リターンを比較:オルカンが上回る結果に
直近1年の成績を見ると、オルカンのリターンがS&P500を上回る結果となりました。
・オルカン:+34.74%
・S&P500:+31.64%
直近6カ月間リターンを比較:オルカンが上回る結果に
一方、直近6カ月のリターンでもオルカンがS&P500を上回っています。
・オルカン:+14.50%
・S&P500:+11.87%
両ファンドとも設定来で約230%〜290%の成長を示しており、直近1年でも30%を超える高いリターンを記録しています。
直近6カ月および直近1年の実績を見ると、世界に分散投資するオルカンが米国集中型のS&P500を上回る結果となりました。 一方で、設定来の長期的なリターンではS&P500がオルカンを大きく上回っています。
こうした違いは、両者のリスク特性の差を示している可能性があります。
米国市場が下落局面に入るとS&P500は影響を受けやすい一方、オルカンは欧州や新興国など他地域の動きによって下振れを抑えられる場合があります。
特定の国に集中して高い成長を狙うか、世界全体に分散して安定性を重視するか、どちらにも魅力がありますが、過去の運用成績が将来を約束するわけではありません。
自身のリスク許容度に応じて選択することが大切です。
【どっちが向いている?】投資タイプ別おすすめの選び方
オルカンとS&P500の向き・不向きは、投資の目的や許容できるリスクの大きさによって変わります。
値動きの偏りを抑えつつ安定的に資産を増やしたい人や、投資経験が浅い人には、世界中に分散投資できるオルカンが適しており、特定の国の経済状況に影響されにくく、長期的に継続しやすい点が魅力です。
これに対し、米国経済の成長性に期待し、価格の上下を受け入れてでも高い収益を目指したい人にはS&P500が向いており、主要なIT企業を中心とした米国市場の成長を取り込みやすいのが特徴です。
安定性を重視するのか、それとも成長性を優先するのかを明確にすることで、自分に合った選択がしやすくなるでしょう。
オルカンとS&P500、「併用」という選択肢もある
オルカンとS&P500のどちらを選ぶか迷っている場合でも、必ずしも一方だけに決める必要はありません。
両者をあわせて保有すれば、世界全体への分散効果と米国市場の成長性を同時に取り込むことが可能です。
たとえば、安定性を意識してオルカンを軸にしながら、成長の上乗せとしてS&P500を一部加えるといった組み合わせも考えられるでしょう。
判断に迷う場合は、自分が許容できるリスクの範囲に応じて比率を調整する「併用」という方法を検討するのも一つの手です。
大切なのは「自分に合った選択」をすること
本記事では、オルカンとS&P500のこれまでの成績や違いを整理し、どのような人に向いているのかを解説しました。
オルカンとS&P500はいずれも長期の資産形成に適した代表的な投資先ですが、投資対象の広がりやリスクの性質には違いがあります。
世界全体に分散して安定性を重視するか、米国市場に集中して成長性を狙うかによって、選ぶべき商品は変わってきます。
また、どちらか一方に決めるだけでなく、併用してバランスを取るという方法も考えられます。
過去の運用実績は参考になりますが、将来の成果を保証するものではありません。
重要なのは、自身の投資目的やリスク許容度に合った方法を選び、無理のない形で継続することです。
長期的な視点でコツコツ積み立てていく姿勢が、安定した資産形成につながるでしょう。
参考資料
・三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」
・三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」
・金融庁「資産運用シミュレーション」
・金融庁「基礎から学べる金融ガイド」
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