美容師が見た「仕事ができる人」「できない人」の決定的な違い、髪型と態度で即バレ!

写真はイメージです Photo:PIXTA

仕事ができる人も、そうでない人も、髪は必ず伸びます。日々さまざまな業種・業界のお客様と接する中で、現役美容師の筆者は「仕事ができる人」にはある共通点があることに気づきました。(現役美容師・ライター 操作イトウ)

美容師から見た

「仕事ができるお客様」とは?

 新年度を迎え、多くの企業で新体制がスタートしました。

 これを機に「今年度こそは仕事で活躍したい」と意気込んでいる方も多いのではないでしょうか。

 ただし、ビジネスで成果を出すには、スキルだけでなく「コミュニケーション能力」や「身だしなみ」を洗練させることも大切です。

 そこで今回は、美容師である筆者が、さまざまなお客様と接する中で感じた「仕事ができる人」の特徴についてお伝えします。

 というのも、私たちは普段からお客様と接していて、「この人は仕事ができそうだな」と感じる瞬間があります。

 定期的に足を運ぶ美容室という場ですから、髪型のオーダーの仕方や何気ない雑談の内容にも、お客様の考え方やスタンスが表れやすいのです。

「急に仕事が入りました」と予約をリスケする方。「仕事の時間が空きました」と急きょ来店する方。仕事のペースに左右されず、来店頻度やヘアスタイルを全く変えない方。PCやスマホを開き、美容室でもお仕事をされる方……。

 さまざまなお客様がいらっしゃいますが、美容師の視点から見て「仕事ができる」と感じる方には、ある共通点があります。

本当に仕事ができる人は

決して“上から目線”ではない

 それは「私たちにリスペクトや関心を示してくれること」です。

 多くの美容師はデスクワークの経験が少ないため、中にはWordやExcelを操れない人や、SlackやZoomのマナーを知らない人もいます。企業でお勤めの方からすると、ある種「世間知らず」とも言えるかもしれません。ですが、ビジネスの世界で活躍されている方は、年齢を問わず、決して“上から目線”ではありません。

 そのうえ、施術中はご自身の話をされるだけでなく、“こちら側”に関心を持って質問してくれます。時には次のように、美容師の仕事や美容業界についての踏み込んだ質問をいただくこともあります。

「ハサミは何種類ほど使い分けていますか?」

「フリーランスの美容師と、企業に所属する美容師では、働き方がどう違いますか?」

「成長が早い若手とそうでない子の差は、どこにありますか?」

 内容はライトなものからマジメなものまで多岐にわたりますが、核心をつく鋭い問いかけに、私たち自身が仕事のヒントをいただくことも少なくありません。

 特に印象的だったのは、あるお客様からのこんなご質問です。

「オフィスの一角や、コワーキングスペースでカットはできますか? 実現すれば、忙しいビジネスパーソンに絶対ウケると思うんです」

 実際には、このアイデアをそのまま形にするのは容易ではありません。美容室の運営は公衆衛生に関する法律で厳しく規制されており、原則として美容室以外での施術は認められていないためです。

 それでも、顧客のニーズをもとに「こんなビジネスチャンスがあるのではないか」と発想を広げる姿勢は、私自身にとって非常に勉強になるものでした。

「あなたに関心があります」というスタンスと、その振る舞いから伝わるリスペクト。これらこそが、仕事相手の能力を引き出し、組織として結果を残せる「優秀な人」の条件なのだと感じます。

美容師が見た

「将来有望なお客様」の共通点

 ただ、ここまで読んで、「なぜ美容師がお客さんの立場や仕事内容を知っているのか」と疑問に思った方がいるかもしれません。

 この点について、もちろん美容師は、お客様の業界・お勤め先・役職などを根掘り葉掘り聞くことはありません。最初はどんなお客様も、お仕事にまつわるお話は、他愛もない世間話の流れで聞く程度です。

 そこから私たちの技術や接客を気に入っていただき、何度もご来店いただいて会話を重ねる中で、自然とパーソナルなお話や、ビジネスのお話を聞く機会が増えていくのです。

 あまり話したがらない方には、不快感を与えないよう「深入りしない」のが美容業界の基本です。

 寡黙なお客様にも優秀な方がいらっしゃることは、私たちも十分に理解しています。また、私たちがオフィスでお客様と一緒に働き、仕事ぶりを直接見ているわけではないため、一連の分析はあくまで「見立て」である点をご承知おきください。

 ちなみに、私はビジネス経験の少ない学生のお客様であっても「将来すごい人になるかも」と感じることがあります。

 旅行や合宿で世界各地を飛び回るなど、こちらの想像を超えるほどアクティブな方。「食わず嫌い」をせず、話題の書籍・映画・SNSなどが世に出るたびに、まずは触れてみる柔軟さを持つ方。周囲を巻き込んでサークルやイベントを立ち上げるなど、牽引力があって「起業家マインド」を感じさせる方。このような若者たちには、普段の営業ではなかなか出会うことがないため、美容師側には新鮮に見えます。

 特に心に残っているのは、私と音楽の趣味が共通する若いお客様です。音楽の趣味が似ているお客様自体は少なくありませんが、その方は私の好みを覚えていて、ご来店のたびに新しいアーティストを見つけて紹介してくれるのです。

 国や時代、ジャンルに縛られない視野の広さや、「担当美容師が喜びそうな音楽をシェアする」という感性の豊かさはステキだなと感じました。

美容師がおススメする

清潔感を演出する髪型とは?

「仕事ができる人」の特徴に話を戻すと、こうした方々がオーダーする髪型にも一定の共通点があります。それは「おでこ」と「眉毛」が出ていることです。

 これらがしっかり見えている人は、精悍な印象が強まり、社交的かつ決断力がある印象になります。

 反対に、いわゆる“ロン毛”やマッシュスタイルのように前髪を重くし、「おでこ」や「眉毛」を隠すスタイルは、幼さや優しさが際立ち、やや内向的な印象を与えがちです。

 そのため、新年度に合わせてイメチェンをしたい男性の方は、ビジネスパーソンの王道スタイルとも言える「ジェルで固めたオールバック」を取り入れてみてはいかがでしょうか。「おでこ」と「眉毛」をしっかり出すことで、清潔感とともに、凛々しく信頼感のある印象を演出できるのでオススメです。

 女性の方も、前髪をあえて作らないスタイルや、前髪をアップにするスタイルを取り入れると、社交的で「仕事ができる」印象を演出できます。営業職など、社外での活動に適したヘアスタイルだと言えます。

イラスト提供:操作イトウ

 とはいえ、ビジネスパーソンに適した髪型は、職種や働き方によって様々です。

 クライアントに合わせてイメージを変える営業マンもいれば、クリエイティブ職のように、必ずしも「おでこと眉毛を出すこと」が正解とは限らない業種もあります。

本記事の筆者がKindle本を発売しました。 『中年男性の「清潔感」に潜む不都合な真実 』(操作イトウ 著/Amazon KDP)

 美容師へのオーダーの仕方も人それぞれです。筆者が「仕事ができる」と感じるお客様の中には、「ココをもう少し切ってください」とこだわってオーダーする方もいれば、我々に完全に委ねる方もいらっしゃいます。

 ただ、共通して言えるのは、総じて身だしなみの意識が高く、「見た目の印象が仕事の成果を左右する」「ヘアスタイルは仕事で役立つツールである」と熟知されていることです。

 ヘアスタイルが崩れる前にお手入れするのが習慣になっており、安定したスパンで来店する方も多いです。男性のカットでは「月1回」よりも短い周期でいらっしゃる方も珍しくありません。

 私たち美容師は、ヘアスタイルを通じてお客様の仕事をサポートするパートナーでもあります。ビジネスで「自分をどう見せたいか」に迷ったときは、ぜひ担当美容師に相談してみてください。