中東“混乱”2か月「石油備蓄」はあと約7か月分…代替調達や米の採掘現場は

中東情勢の混乱が始まって2か月がたちましたが、石油の備蓄は残りおよそ7か月分となりました。政府は、アメリカからの代替調達を増やしていますが、課題も見えています。

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「news every.」は埼玉県の運送会社を訪ねました。

啓和運輸・川島満会長

「塗装が今できないということで『車が入らない』と言っています」

「塗料不足」を理由に新車が届かなかったり、メンテナンスのためのエンジンオイルが品薄となったり、中東情勢による影響は様々ですが、政府の補助金で燃料費は抑えられているものの経営はギリギリの状態といいます。

啓和運輸・川島満会長

「(補助金などがないと)試算すると6000万円以上の利益が吹っ飛ぶ。本来(補助金の)政策がなければ、我々の経営はもうおそらくできない」

日本の石油の備蓄量は、25日時点では、およそ7か月分の「211日分」に減少しています。

■代替の輸入先、米国が増加

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原油の代替調達はどうなっているのでしょうか。26日、東京湾に到着したのは、アメリカ・テキサスからのタンカーです。

代替の輸入先として、アメリカが増えているのです。調査会社によりますと、原油を積んでアメリカを出港した洋上のタンカーの数は、去年の同じ時期よりおよそ1.4倍に増加しました。日本に向かう船は、前年比で4隻から17隻に増えていました。

記者

「テキサス州では、昼夜を問わず原油の採掘が行われています」

テキサスでは、過去の採掘跡から、地下水と一緒に石油が湧き出している土地もあります。

土地の持ち主

「いずれ、石油会社が再び多くの石油を産出しようとするでしょう」

■輸送コスト課題 さらに新たな採掘は…

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ただ、アメリカからの原油調達には課題もあります。

アメリカから日本まで輸送するには、50日から60日程度かかります。中東からにくらべて3倍近い日数がかかり、輸送コストがかかることが懸念されているのです。

さらに、テキサス州の石油業界の関係者は、新たな採掘に踏み切ったという話は聞かないと話します。

石油業界の関係者

「ホルムズ海峡での情勢緊迫は、私たちの供給網に今のところほぼ影響がありません。アメリカの企業は様子見モードです」

■「需要抑制に国民が反対するとは思えず」

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今後も、必要な分の原油を確保できるのか…

石油の流通に詳しい専門家は、政府には「起こりうるケースを国民に示して、どの選択肢を採用すべきか冷静に判断する必要がある」と指摘します。「需要を抑制することに国民が反対するとは思えず、きちん話すべき時で、自家用車向けのガソリンやトラックの軽油などは、油種ごとに適切な対応が必要」と話しています。