JR東海311系が引退へ、7月に廃車回送ツアー開催

311系 2024年07月14日撮影
JR東海の名古屋地区で長年にわたり親しまれてきた「311系」が、2025年6月末をもって引退します。同社は、これまでの感謝の気持ちを込めて、さまざまな“引退記念企画”を実施予定。定期運行終了後の7月12日(土)には、車両解体場所までの回送、通称「廃車回送」に乗車するツアー(クラブツーリズム鉄道部主催)も開催されます。
311系は国鉄民営化後の1989(平成元)年、金山総合駅の開業に伴う快速列車の増発用に開発・新製されました。最高速度はJR東海の在来線通勤車両として初となる120km/h。座席は転換クロスシートを採用、客室には同社の在来線初のカード式専用電話機、車内表示器を搭載しています。当初は東海道線の新快速が中心でしたが、後に中央線等でも運用。現在は、名古屋地区の普通列車を中心に運用されています。
引退記念企画の詳細は以下のとおりです。
◾️感謝を込めた装飾運転
装飾期間:5月30日(金)以降準備でき次第~6月30日(月)
対象編成:311系4両編成×2本(G1編成・G11編成)
最後に廃車予定のG1・G11編成を対象に特製ヘッドマークと復刻「JR」ロゴ等を掲出。特製ヘッドマークは、運用に深く関わってきた大垣運輸区の社員がデザイン。311系の前面デザインと「感謝」の文字が印象的な、2種類のオリジナルマークが掲出されます。また、1989年の登場当初、車体のオレンジ帯にあしらわれていた白い「JR」ロゴを復刻。先頭・最後部の側面に掲出され、往年の姿がよみがえるとのことです。車内には、沿線の四季折々の風景や名古屋駅など、311系が活躍してきた各地での走行写真をポスターとして掲出します。

記念ヘッドマーク イメージ
©JR東海

車内装飾 車内吊りポスターの例
©JR東海
◾️廃車回送ツアー
引退のクライマックスとして、車両解体場所までの“最後の走行”に同乗できる特別な団体ツアーを開催。
出発日:7月12日(土)
乗車列車:311系8両編成(G1編成+G11編成)専用団体列車
行程:名古屋駅(10:15頃発) → 大垣車両区(11:30頃~12:45頃) → 廃車車両留置場所(17:15頃~18:40頃) → 浜松駅(18:50頃着)
ツアーは、名古屋から通常立ち入れない大垣車両区へ直行。構内では社員の案内による放送とともに、車内から洗浄装置を通る様子などを見学できます。その後は、旅客列車が通常走行しない稲沢貨物線などを経由し、特別放送や乗務員のおもてなしが楽しめるルートへ。途中、かつて「カートレイン名古屋」が使っていた熱田駅3番線に停車し、イベントも実施予定です。終点の廃車車両留置場所では、パンタグラフ下げや気笛吹鳴の演出で“引退”の瞬間を見届けます。最後は311系以外の回送列車に乗車し浜松駅で解散となります。参加者全員には、当日限定 社員手作りの311系デザイン電車カードがプレゼントされます。
ツアーの申し込みについては、クラブツーリズム鉄道部公式Xでの詳細投稿後、同社公式サイトで開始予定です。
なお、311系の装飾・走行区間・運転時刻・編成は変更となる場合があります。