元日産マンが断言「日本では、生半可な事でEVは売れない」

千葉にあるけど「東京ドイツ村」でスパルタンレース, ヤマハの「サウンドマイスター」を取材。記事に乞うご期待!, 軽井沢のロードスターミーティングに参加, ベトナムの途方もないテーマパークへ, フランス車には珍しく「新規客ばっかり」なベルランゴ, 10万~50万円の大幅値下げ……なぜ?, 日本では、PHEVもEVも生半可なことでは売れない, EV仕様のベルランゴ、日本には入れないんですか?, 「ピュアICEでディーゼル」なフランス車を買う最後のタイミングかも, ライバルは「輸入車ミニバン」、はっきりいえば「カングー」, シトロエンよりもプジョーのほうが上, シトロエン、ブランドロゴでデザインコンテストを実施

フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える

3週間ぶりに、シトロエンのバン「ベルランゴ」のインタビューに戻ります。今回お話を聞いているステランティスジャパンの小川隼平さんは、もともと日産出身で、ルノー・ジャポン社長として本連載に登場したことがある方。しかもそのとき取り上げていたのは「ベルランゴ」のライバル、「カングー」でした。ライバル車ルノー・カングーを最もよく知る日本人・小川さんに、シトロエン・ベルランゴのお話を引き続き聞いていきます。(コラムニスト フェルディナント・ヤマグチ)

千葉にあるけど「東京ドイツ村」でスパルタンレース

 みなさまごきげんよう。

 フェルディナント・ヤマグチでございます。

 空自の記事が続いたので、ヨタ話も間が空いてしまいました。

 駆け足でここしばらくの近況をご報告。

 千葉は東京ドイツ村で開催されたスパルタンレースに出場してきました。

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中央は大会MCのマシューくん。右はスパルタンレースを主催する㈱SRJの手代木くん Photo by Ferdinand Yamaguchi

 大会は老人の部で2位に入賞しました。MCのマシューくんは何と歌手デビュー!彼の歌はここで聴けます。

ヤマハの「サウンドマイスター」を取材。記事に乞うご期待!

 以前、三菱自動車の「アウトランダーPHEV」を取材した際、こだわりのオーディオはヤマハ製であることが話に出まして(過去記事参照)、ヤマハには「サウンドマイスター」なるお仕事があることを伺いました。

 サウンドマイスターとは、ヤマハの製品を世に出す際に、最終的なGOを出す重責です。これは面白いと、三菱の人と一緒に取材に行ってきました。

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三菱自動車+ヤマハの合同インタビューに行きました。クルマはアウトランダーPHEV Photo by F.Y.

 実に興味深いお話を伺うことができました。本連載で記事にしますので、お楽しみに!

軽井沢のロードスターミーティングに参加

 軽井沢で開催されたロードスターミーティングに行ってきました。

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NDロードスターの開発主査、齋藤茂樹さんと。12Rの助手席で Photo by F.Y.

 秋ごろに「12R」なる200馬力の特別仕様車が出るそうです。200台数限定、これは欲しい。応募しようと近くのマツダに行ったら「まだやってません」と言われました。

ベトナムの途方もないテーマパークへ

 娘と息子を連れてベトナムに遊びに行ってきました。写真は、ベトナムの大財閥SUNが開発した途方もないテーマパーク「バーナーヒルズ」です。

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ベトナム・ダナンの「ゴールデンブリッジ」。全長150メートルの巨大な手で、通称「神の手」 Photo by F.Y.

 何歳になってもしょうもないガキ共です。まったく、どんな躾(しつけ)を受けてきたのでしょう。親の顔が見たいですww。

 ということで本編へとまいりましょう。だいぶ間が空いてしまいましたが、シトロエン ベルランゴのインポーターインタビュー・後編です。

 →シトロエン「ベルランゴ」インポーターインタビュー(前編)

 →シトロエン「ベルランゴ」試乗記

フランス車には珍しく「新規客ばっかり」なベルランゴ

 輸入車にはコアなファンが多い。あるブランドに惚れ込むと、そのブランドのクルマに傾倒し、乗り続ける。買い替える時も同じブランドを選ぶ。特にフランス車にはその傾向が強い。ルノーの人はルノーに乗り続けるし、シトロエンの人は次もシトロエンを選ぶ。

 ところが今回取り上げているシトロエンのベルランゴは、今までと少し様子が違うようだ。

 前回も触れたが、とにかく新規の客が増えているのだ。実に8割から9割が他社からの乗り換えで、「初めてシトロエンに乗る」人がほとんどなのだという。

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シトロエンのMPV「Berlingo」(ベルランゴ) Photo:Stellantis Japan

Stellantisジャパン フレンチブランド事業部 事業部長 小川隼平さん(以下、小):先程もお話しましたが、現在、日本でのシトロエンブランドは、このベルランゴの“一本足打法”です。いま日本で売れているシトロエンのほとんどがベルランゴという状態です。“ベルランゴが人気車種”という事もありますが、ちょうどいまラインナップ入れ替えの端境期に当たるので、他に売るものが限られている、という背景があります。

フェルディナント・ヤマグチ(以下、F):「ライトなユーザーが増えている」というお話も実に興味深いです。今までフランス車を選ぶ人は、「これでなければダメ」という人がほとんどだった。そこに新しい客が入ってきた。国産車からの乗り換えがほとんどだというところも興味深い。

 日本は先進国の中でもダントツで輸入車比率の低い国です。アメリカは5割が輸入車、ドイツでも4割近くが輸入車ですが、日本は1割もありません。そんな中で、ベルランゴは大変な健闘をしていますよね。

小:ありがとうございます。国産からの乗り換えで新規のお客様を取り込もうとすると、クルマとしての魅力は当たり前ですが、やはり大事なのは価格帯です。

10万~50万円の大幅値下げ……なぜ?

千葉にあるけど「東京ドイツ村」でスパルタンレース, ヤマハの「サウンドマイスター」を取材。記事に乞うご期待!, 軽井沢のロードスターミーティングに参加, ベトナムの途方もないテーマパークへ, フランス車には珍しく「新規客ばっかり」なベルランゴ, 10万~50万円の大幅値下げ……なぜ?, 日本では、PHEVもEVも生半可なことでは売れない, EV仕様のベルランゴ、日本には入れないんですか?, 「ピュアICEでディーゼル」なフランス車を買う最後のタイミングかも, ライバルは「輸入車ミニバン」、はっきりいえば「カングー」, シトロエンよりもプジョーのほうが上, シトロエン、ブランドロゴでデザインコンテストを実施

(右)ステランティスジャパン フレンチブランド事業部 事業部長 小川隼平さん Photo by AD Takahashi

F:価格が大事。安い方が良いということですか?

小:それはそうですよ。ショッピングリストに入らないと話になりませんから。原料高に円安と、輸入車を取り巻く環境は“値上げ要因”ばかりで、国産車並みの価格にすることはできませんが、それでも頑張らなければいけません。

F:輸入車の値段は大変な勢いで上がっていますよね。ここ10年でガイシャはうんと高くなった。特にこの2、3年の値上がりが凄い。「こんな値段になるのなら、あのとき買っておけば良かった……」というクルマがたくさんあります(苦笑)。

小:ですから我々はこの5月に価格の見直しを行いました。ベルランゴと兄弟車のフィアット ドブロは20万円も値下げをしました。

F:この値下げには驚かされました。シトロエンだけでなく、ステランティスグループ全体がガサッと一気に値下げをした。この値上げ一辺倒の時代に、何がどうなっているのでしょう?

千葉にあるけど「東京ドイツ村」でスパルタンレース, ヤマハの「サウンドマイスター」を取材。記事に乞うご期待!, 軽井沢のロードスターミーティングに参加, ベトナムの途方もないテーマパークへ, フランス車には珍しく「新規客ばっかり」なベルランゴ, 10万~50万円の大幅値下げ……なぜ?, 日本では、PHEVもEVも生半可なことでは売れない, EV仕様のベルランゴ、日本には入れないんですか?, 「ピュアICEでディーゼル」なフランス車を買う最後のタイミングかも, ライバルは「輸入車ミニバン」、はっきりいえば「カングー」, シトロエンよりもプジョーのほうが上, シトロエン、ブランドロゴでデザインコンテストを実施

ステランティスグループは2025年5月1日に6ブランドのクルマを価格改定し、大幅に値下げした( プレスリリース より)

小:やはり新既のお客様を取りたい。多くのお客様にいろんな国のクルマに乗っていただきたい。そういうことを考えると、アプローチしやすくするためには値下げをするのが一番、という考えです。

F:それにしても、かなり思い切りましたね。

小:はい。価格の値下げは、会社としてものすごく「大きな宣言」です。なにしろ収益のリミットを自ら決めてしまうことになるのですから。それほど「多くのお客様にステランティスのクルマに乗っていただきたい」という思いが強いということです。

F:この大幅値下げは一時的なもの、キャンペーン的なものですか。半年経ったらまた値段をガンと元に戻すとか……?

小:いやいや。そんな事はしないです。自動車の価格を下げるといのはとても大変なことなんです。この値下げは、企業としての覚悟、インポーターとしての覚悟の現れです。ステランティスジャパンはこの値段で勝負していくという、企業としての意思表示です。決して一時的なキャンペーンではありません。

日本では、PHEVもEVも生半可なことでは売れない

 現在、ステランティスは日本国内で、ジープ、フィアット、シトロエン、プジョー・アルファロメオ・DSオートモビルと6ブランドの乗用車を展開している。2024年は6ブランド併せて4万2485台の販売実績がある。健闘している、という見方もできるが、この数字は輸入車全体からすればわずか7%。6ブランドあわせての数字だから、お世辞にも高いとは言い難い。今回の値下げで一気にシェアを取りにいく狙いがあるのだろう。

 ちなみに最大の値下げはアルファロメオ トナーレの50万円。このクルマはPHEVだ。一方でジープのコマンダーはわずか10万円。値下げ幅にも濃淡がある。この“濃淡”からも企業の思惑が透けて見えよう。

F:PHEVやEVが特に値下げ幅が大きいですね。日本は先進国の中で屈指のEV後進国。やはりある程度のテコ入れしないと売りにくいですか。

小:EVに関しては、販売の現場の皆さんが、「もうこれしか売れない」という状況を作らないと、決して売れません。EVを売ることが一番最優先の仕事なんだっていう状況に持っていかないと売れないんです。私は古巣の日産でEV事業を担当していたので、EV販売の大変さは身に染みて分かっています。生半可なことでは売れませんよ。

EV仕様のベルランゴ、日本には入れないんですか?

F:なるほど。本国ではベルランゴのEV仕様があるのですか?

小:あります。

F:日本には入れないのですか?

小:需要があればもちろん入れますが……今のところ大きな需要は見込めません。あとはコストの問題ですね。どうしてもEVは高くなってしまうので。

F:では今のところ白紙状態。検討すらしていない?

小:ゼロではありませんが、「頭の隅にある」くらいの話です。

F:長く輸入車を扱っておられるプロからすると、今回の値下げでステランティスのクルマは「相当お買い得になった」と言えますか?

小:うーん、「相当お買い得か?」と聞かれれば、単純に「はいそうです」とは言えませんね。

F:例えば「ゴルフを買うのならシトロエンを買ったほうが得ですよ」、という言い方はできませんか?

「ピュアICEでディーゼル」なフランス車を買う最後のタイミングかも

小:そう言い切るのは難しいです。先ほど申し上げた通り、円安もありますし、輸入車全体がそもそも「お買い得」とは言い難い状況にありますから。

 ただ、今回フェルさんに乗っていただいたディーゼルは本当に良いです。プジョーのリフターにも同じエンジンが積まれていますが、あのディーゼルの完成度は非常に高いです。誇張ではなく、いま欧州最高、最強のレベルにあると思います。

 そしてこれから乗用車はどんどんマイルドハイブリッドに切り替わっていきます。これはウチだけではなく、欧州全体の流れがそうなっている。だから実は今買える「ピュアICEでディーゼル」というのはものすごく貴重だと思います。特にプジョーは。

千葉にあるけど「東京ドイツ村」でスパルタンレース, ヤマハの「サウンドマイスター」を取材。記事に乞うご期待!, 軽井沢のロードスターミーティングに参加, ベトナムの途方もないテーマパークへ, フランス車には珍しく「新規客ばっかり」なベルランゴ, 10万~50万円の大幅値下げ……なぜ?, 日本では、PHEVもEVも生半可なことでは売れない, EV仕様のベルランゴ、日本には入れないんですか?, 「ピュアICEでディーゼル」なフランス車を買う最後のタイミングかも, ライバルは「輸入車ミニバン」、はっきりいえば「カングー」, シトロエンよりもプジョーのほうが上, シトロエン、ブランドロゴでデザインコンテストを実施

今回お借りして試乗したディーゼル版ベルランゴ。重いオーディオを載せ、東京←→宮崎を往復した Photo by F.Y.

 欧州の「全てのクルマをEVに」というムチャな流れはいったん収まった感があるが、マイルドハイブリッドやPHEVを含め、電動化への大きな潮流は変わらない。もしかすると現行のベルランゴとリフターが、最後の仏製「電気の力を借りない純エンジン車」になるかもしれない。ICE好きの方は今のうちに仕込んでおいたほうが良いかもしれない。

ライバルは「輸入車ミニバン」、はっきりいえば「カングー」

F:国産の乗り買えからが多いとの話ですが、クレームは来ませんか。コンビニ袋をかけるフックがないとか、USBの穴が少ないとか……国産車に乗り慣れた人から、そういう細部のギミックに対する文句が出てきそうな気がします。

小:いや、ここがダメじゃないか、という話は全く上がってきませんね。そもそも電動スライドドアではないとか、そういう部分はみなさんしっかり理解されたうえで乗られているので。

F:SUV全盛の乗用車市場の中で、どのように戦っていかれるおつもりですか?

小:我々に「SUVと戦っている」という意識はありません。またラインナップにSUVがありますから、それはそちらを買っていただければ何の問題もありません。戦っているのは輸入車ミニバンです。有り体に言えばカングーです。もともとカングーは年間2000台くらいのマーケットだったのですが、それが今は5000台くらいにまで増えてきている。そこにいろんなメーカーがどんどん良いクルマを出してきたので、このカテゴリーが広がってきているという印象がありますね。これから狙うべき相手は、既にたくさんの保有がある、そして大変な需要のある国産のミニバンです。そこを狙っていかなければいけません。

シトロエンよりもプジョーのほうが上

F:なるほど。今回はシトロエンの方に乗せていただきましたが、プジョーには兄弟車でリフターがあります。これはどのように違うのですか?昔のマークIIとチェイサーみたいなもので、バッジが違うだけですか?

小:差別化をしています。共有している部分もありますが、デザインを含め、世界観が全く違いますので。値段もリフターの方が高いですし、元々ブランドのポジションとしてプジョーの方が上の上位なんですね。シトロエンに対して。

F:シトロエンよりプジョーの方が上?

小:ブランドヒエラルキーというものがあって、プジョーのほうが上位になります。ですがコストレベルで見てシトロエンが低いかというと決してそんなことはない。ブランドとしては大衆向けにしていますが、シートはいいしエンジンももちろん良い。足回りも独特のこだわりがある。要するに大事なところにはしっかりコストがかかっている。

F:つまり、シトロエンはお買い得。

小:そうですね。ブランドヒエラルキーを作っていながらも、シトロエンはものすごくお得感がありますよね。ぼく個人としては本当にそう思います。

千葉にあるけど「東京ドイツ村」でスパルタンレース, ヤマハの「サウンドマイスター」を取材。記事に乞うご期待!, 軽井沢のロードスターミーティングに参加, ベトナムの途方もないテーマパークへ, フランス車には珍しく「新規客ばっかり」なベルランゴ, 10万~50万円の大幅値下げ……なぜ?, 日本では、PHEVもEVも生半可なことでは売れない, EV仕様のベルランゴ、日本には入れないんですか?, 「ピュアICEでディーゼル」なフランス車を買う最後のタイミングかも, ライバルは「輸入車ミニバン」、はっきりいえば「カングー」, シトロエンよりもプジョーのほうが上, シトロエン、ブランドロゴでデザインコンテストを実施

小川さんはステランティスジャパン フレンチブランド事業部の事業部長。ステランティスの仏ブランド、つまりシトロエンの日本におけるトップ Photo by A.T.

 以上、2回に分けてシトロエンのインポーターインタビューをお送りしました。前編にも書いた通り、小川さんはもともと日産で長年EV事業を行っていた人物であり、その後はルノー・ジャポンの社長としてベルランゴのライバル「カングー」を日本で売っていた方でもあります。そんな小川さんですが、今回のインタビューではかなりホンネの部分まで率直にお話しいただきました。

 試乗では1500キロのロングドライブを行い、途中ちょっとしたトラブルも発生しましたが、逆にサービスネットワークが非常に強固であることも確認できました。

 シトロエン、本当にいいクルマです。

「フランス車は怖い……」と恐れ慄く読者諸兄も、とりあえずは試乗してみてください。大丈夫です、多分。国産にはない魅力に驚嘆されること請け合いです。

 それではみなさま、また来週!

(フェルディナント・ヤマグチ)

 →シトロエン「ベルランゴ」インポーターインタビュー(前編)

 →シトロエン「ベルランゴ」試乗記

シトロエン、ブランドロゴでデザインコンテストを実施

 こんにちは、AD高橋です。

 ブランドの認知度を高め、他ブランドとの差別化を図る上で欠かすことができないブランドロゴ。どこの企業でも、ブランドロゴは厳格に管理され、使用方法などは厳しく規定されています。

 例えばダイヤモンド・オンラインのロゴを私が「かわいいから」と色やフォントを変えてしまったり、勝手にステッカーを作ってクルマに貼ったりしたら、ぶっ飛ばされるどころの騒ぎではなく、商標権の侵害で10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金となる可能性があります。

 それくらいブランドロゴは大切なものですが、シトロエン(ステランティスジャパン)は、「シトロエンの新世代のロゴ(2022年9月に新世代のブランドロゴが発表され、順次新しいモデルで使用されています)やシトロエンの新しいデザインをモチーフにしたアート作品を創って!」と日本のアーティストやクリエイターに呼びかける「ニュー・シトロエン・デザイン・アワード」を開催したのです。大切なブランドロゴを使って遊び心あふれる作品を募集する。非常にユニークな試みだなと感じました。

 6月5日にはグランプリ作品と優秀賞2作品を発表。これがどれもかわいくて、思わず笑みがこぼれてしまいます。ここではそんな3作品を紹介します。

【グランプリ】「彼女は、C4」(作者:冨谷 美朝子)

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 【グランプリ】「彼女は、C4」(作者:冨谷 美朝子)

 クールでエレガントな女性のイラスト。シトロエンのロゴ柄のイヤリングをしていますが、よく見ると他にも使われていますね。そう、白と黒で表現された髪飾りがシトロエンのロゴになっているんです。襟元はC4のグリル、そして眼鏡はC4のシグネチャーライト形状に。「もしクルマに心があるなら、きっと鏡の前でオシャレをする」。ファッションの国、フランスならではの優雅さを感じられるこの作品、かわいくないですか?

 ちなみに作品のモチーフであるC4はこちらです。

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写真:C4

【優秀賞】「Smile」(作者:曵原 航)

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 【優秀賞】「Smile」(作者:曵原 航)

 幾何学的な図柄を用いて笑顔の女性を表現したこちらの作品。シトロエンのブランドロゴを再構築したようなデザインと明暗のある色使いで不思議な魅力を感じさせてくれます。「乗るたびに自然と笑顔になる。そんな日々の体験をもとに、シトロエンの快適さと遊び心を表現」というコメントから、作者自身がシトロエンオーナーなのでしょう。乗るからわかるシトロエンでしか味わえない楽しさが伝わってくる気がします。

【優秀賞】「過去と未来をつなぐシトロエン奇景」(作者:竹内 啓)

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【優秀賞】「過去と未来をつなぐシトロエン奇景」(作者:竹内 啓)

 歌川広重や葛飾北斎を想起させる構図の中にシトロエンのブランドロゴを大胆に配置。そしてC4の後ろ姿を重ね合わせた作品。日本とフランスだけでなく、過去と未来、伝統と革新などさまざまなものの架け橋となるような存在であるというメッセージが伝わってくるような気がします。

 ブランドロゴという、企業を象徴するものを用いて自由な表現をしてもらう。シトロエンの懐の深さと、デザインや表現に対する思いの深さを感じるイベントだなと感じました。

(AD高橋)