厚生年金+国民年金【年間240万円超】もらっている人は全体の何パーセント?2025年度の公的年金は「前年度より1.9%増!」

年金から天引きされる税金や社会保険料が記載されている「年金振込通知書」をチェック!

【受給する年金の種類は?】公的年金制度は「国民年金・厚生年金」の2階建て!, 1階部分:国民年金(基礎年金), 2階部分:厚生年金, 【グラフ】厚生年金と国民年金の「平均月額」はいくら?, 「厚生年金+国民年金」平均月額, 「国民年金」平均月額, 厚生年金+国民年金【年間240万円超】もらっている人は全体の何パーセント?, 「厚生年金+国民年金」受給額ごとの人数, 年金から天引きされる税金や社会保険料が記載されている「年金振込通知書」をチェック!, 老後に向けて少しずつでも準備を進めていくことが大切

厚生年金+国民年金【年間240万円超】もらっている人は全体の何パーセント?2025年度の公的年金は「前年度より1.9%増!」

物価の上昇が続いているため、生活費の負担が生じているご家庭も多いのではないでしょうか。

帝国データバンク「「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2025年6月」によると、主要な食品メーカー195社における、家庭用を中心とした6月の飲食料品値上げは1932品目です。

なお、値上げ1回あたりの《平均値上げ率は14%》となっています。

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「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2025年6月

公的年金は老後の生活を支える重要な収入源ですが、実はそこからも税金や社会保険料が天引きされることをご存じでしょうか。

なかには、老後の準備に向けて「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」などでご自身の年金情報について確認されている方もいらっしゃるでしょう。

実際に受け取る年金の手取り額を考慮したうえで、老後資金の計画を立てられるように、年金から天引きされるお金について事前に理解しておくことが大切です。

この記事では、年金から天引きされる税金や社会保険料が記載されている「年金振込通知書」について解説します。

また、厚生年金+国民年金を「年間240万円超」もらっている人は全体の何パーセントいるのか、厚生労働省年金局の調査データをもとにわかりやすくご紹介します。

まずは、ご自身やご家族が受給する年金の種類について確認してみましょう。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

【受給する年金の種類は?】公的年金制度は「国民年金・厚生年金」の2階建て!

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国民年金や厚生年金などの公的年金の支給日は、「偶数月の15日」となっています。

もし15日が土日・祝日にあたる場合は、その直前の平日が公的年金の支給日になります。

日本の公的年金制度は「2階建て構造」になっており、1階部分には国民年金(基礎年金)、2階部分には厚生年金があります。

1階部分:国民年金(基礎年金)

・加入対象:日本に住む20歳以上から60歳未満の全ての人が原則加入

年金保険料:全員一律(※1)

・老後の受給額:40年間欠かさず納めれば満額(※2)

・被保険者:第1号~第3号に分かれる(※3)

※1 国民年金保険料の月額:2025年度 1万7510円

※2 国民年金(老齢基礎年金)の月額:2025年度 6万9308円

※3 第1号被保険者は農業者・自営業者・学生・無職の人など、第2号被保険者は厚生年金の加入者、第3号被保険者は、第2号被保険者に扶養されている配偶者

2階部分:厚生年金

・加入対象:会社員や公務員、またパート・アルバイトで特定適用事業所(※4)に働き一定要件を満たした方が、国民年金に上乗せで加入

年金保険料:収入に応じて決まり(※5)、給与からの天引きで納付

・老後の受給額:加入期間や納めた保険料により個人差あり

・被保険者:第1号~第4号に分かれる(※6)

※4 1年のうち6カ月間以上、適用事業所の厚生年金保険の被保険者(短時間労働者は含まない、共済組合員を含む)の総数が51人以上となることが見込まれる企業など

※5 保険料額は標準報酬月額(上限65万円)、標準賞与額(上限150万円)に保険料率をかけて計算される

※6 第1号は、第2号~第4号以外の、民間の事業所に使用される人、第2号は国家公務員共済組合の組合員、第3号は地方公務員共済組合の組合員、第4号は私立学校教職員共済制度の加入者

では、厚生年金と国民年金の「平均月額」はいくらでしょうか。

【グラフ】厚生年金と国民年金の「平均月額」はいくら?

厚生労働省年金局が公表した「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、厚生年金と国民年金の平均年金月額をご紹介します。

【受給する年金の種類は?】公的年金制度は「国民年金・厚生年金」の2階建て!, 1階部分:国民年金(基礎年金), 2階部分:厚生年金, 【グラフ】厚生年金と国民年金の「平均月額」はいくら?, 「厚生年金+国民年金」平均月額, 「国民年金」平均月額, 厚生年金+国民年金【年間240万円超】もらっている人は全体の何パーセント?, 「厚生年金+国民年金」受給額ごとの人数, 年金から天引きされる税金や社会保険料が記載されている「年金振込通知書」をチェック!, 老後に向けて少しずつでも準備を進めていくことが大切

厚生年金・国民年金「全体・男女別の平均年金月額」と「個人差」

「厚生年金+国民年金」平均月額

・男女全体:14万6429円

・男性:16万6606円

・女性:10万7200円

※ここでは、会社員など民間の事業所で雇用されていた人が受け取る「厚生年金保険(第1号)」の年金月額を紹介しています。

「国民年金」平均月額

・男女全体:5万7584円

・男性:5万9965円

・女性:5万5777円

国民年金の年金保険料は、全員一律となっています。

そのため、老後の受給額に大きな個人差が生じにくくなっており、国民年金の平均月額は「男女ともに月5万円台」です。

国民年金を満額を受け取れた場合は6万9308円(2025年度月額)となりますが、「年間240万円(月額20万円)」以上の年金額にはなりません。

一方で、厚生年金は国民年金に上乗せして支給されるため、国民年金のみを受け取る場合と比べ受給額が高くなるのが一般的です。

厚生年金保険料は収入などをもとに決まるしくみとなっているため、老後の受給額にも個人差が生じやすくなっています。

では、「月額20万円以上」の年金で、厚生年金+国民年金を【年間240万円超】もらっている人は全体の何パーセントいるのでしょうか。

厚生年金+国民年金【年間240万円超】もらっている人は全体の何パーセント?

現役時代の収入や年金加入期間によって、厚生年金の受給額には個人差が生じます。ここからは、厚生年金(国民年金部分を含む)の受給額分布を見てみましょう。

【受給する年金の種類は?】公的年金制度は「国民年金・厚生年金」の2階建て!, 1階部分:国民年金(基礎年金), 2階部分:厚生年金, 【グラフ】厚生年金と国民年金の「平均月額」はいくら?, 「厚生年金+国民年金」平均月額, 「国民年金」平均月額, 厚生年金+国民年金【年間240万円超】もらっている人は全体の何パーセント?, 「厚生年金+国民年金」受給額ごとの人数, 年金から天引きされる税金や社会保険料が記載されている「年金振込通知書」をチェック!, 老後に向けて少しずつでも準備を進めていくことが大切

厚生年金+国民年金の受給額ごとの受給権者数

「厚生年金+国民年金」受給額ごとの人数

・1万円未満:4万4420人

・1万円以上~2万円未満:1万4367人

・2万円以上~3万円未満:5万231人

・3万円以上~4万円未満:9万2746人

・4万円以上~5万円未満:9万8464人

・5万円以上~6万円未満:13万6190人

・6万円以上~7万円未満:37万5940人

・7万円以上~8万円未満:63万7624人

・8万円以上~9万円未満:87万3828人

・9万円以上~10万円未満:107万9767人

・10万円以上~11万円未満:112万6181人

・11万円以上~12万円未満:105万4333人

・12万円以上~13万円未満:95万7855人

・13万円以上~14万円未満:92万3629人

・14万円以上~15万円未満:94万5907人

・15万円以上~16万円未満:98万6257人

・16万円以上~17万円未満:102万6399人

・17万円以上~18万円未満:105万3851人

・18万円以上~19万円未満:102万2699人

・19万円以上~20万円未満:93万6884人

・20万円以上~21万円未満:80万1770人

・21万円以上~22万円未満:62万6732人

・22万円以上~23万円未満:43万6137人

・23万円以上~24万円未満:28万6572人

・24万円以上~25万円未満:18万9132人

・25万円以上~26万円未満:11万9942人

・26万円以上~27万円未満:7万1648人

・27万円以上~28万円未満:4万268人

・28万円以上~29万円未満:2万1012人

・29万円以上~30万円未満:9652人

・30万円以上~:1万4292人

国民年金を含む厚生年金で「月額20万円超」となるのは、全受給権者の16.3%です。

つまり、約8割以上の人は、月額20万円未満の年金を受給していることがわかりました。

また、上記は厚生年金(国民年金部分を含む)の受給権者の中での割合です。

国民年金のみの受給権者も含めた場合、ひとりで「月額20万円以上」の年金を受給するケースはさらに低くなるでしょう。

年金から天引きされる税金や社会保険料が記載されている「年金振込通知書」をチェック!

公的年金の金額は、物価や現役世代の賃金を踏まえて年度ごとに見直しがおこなわれます。

2025年度の年金額は4月分から改定され、前年度より1.9%増えました。

公的年金は前月までの2カ月分が「後払い」で支給されますので、増額率が適用される「4月」の年金は、「6月13日(金曜日)」に支給されています。

なお、金融機関への振り込みで年金を受け取っている人には、この支給タイミングに合わせて6月に「年金振込通知書」が郵送されてます。

【受給する年金の種類は?】公的年金制度は「国民年金・厚生年金」の2階建て!, 1階部分:国民年金(基礎年金), 2階部分:厚生年金, 【グラフ】厚生年金と国民年金の「平均月額」はいくら?, 「厚生年金+国民年金」平均月額, 「国民年金」平均月額, 厚生年金+国民年金【年間240万円超】もらっている人は全体の何パーセント?, 「厚生年金+国民年金」受給額ごとの人数, 年金から天引きされる税金や社会保険料が記載されている「年金振込通知書」をチェック!, 老後に向けて少しずつでも準備を進めていくことが大切

年金から天引きされる税や社保が記載される「年金振込通知書」

年金振込通知書には、以下の内容が記載されています。

ただし、各支払期に天引き(特別徴収)される額は変更となる場合があります。

(1)年金支払額

1回に支払われる年金額(控除前)

(2)介護保険料額

年金から天引きされる介護保険料額

(3)後期高齢者医療保険料、国民健康保険料(税)

※特別徴収される場合に記載される

年金から天引きされる「後期高齢者医療保険料」または「国民健康保険料(税)」

(4)所得税額および復興特別所得税額

年金支払額から社会保険料(※1)と各種控除額(※2)を差し引いた後の額に5.105%の税率をかけた額

※1 社会保険料:社会保険料とは、特別徴収された介護保険料、後期高齢者医療保険料または国民健康保険料(税)の合計額

※2 各種控除額:扶養控除や障害者控除など

(5)個人住民税額および森林環境税額

年金から特別徴収(天引き)される個人住民税額および森林環境税額

(6)控除後振込額

年金支払額から社会保険料、所得税額および復興特別所得税額、個人住民税額および森林環境税額を差し引いた後の振込金額

(7)振込先

年金が振り込まれる金融機関の支店名(※営業所、出張所などを含む)

(8)前回支払額

令和3年10月から、年金振込通知書に前回の定期支払月に支払った金額

年金見込み額は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認できますが、年金は「額面通りにはもらえない」点も心得ておきましょう。

年金振込通知書の送付は、原則として年1回。振込額や振込口座に変更がなければ、その後の支給月には送付されません。

老後に向けて少しずつでも準備を進めていくことが大切

今回は、現在の厚生年金受給者がどの程度の年金をもらっているのかを確認しましたが、いかがでしたでしょうか。

公的年金は毎年度見直されており、2025年度は前年度よりも1.9%増えています。

しかし、物価の上昇には追い付いていないため、公的年金が増額改定されたとしても、年金生活の負担が大きく軽減されるわけではありません。

今後も物価高が続く場合、今の現役世代の方が老後に年金を受給する頃には、さらに生活費が必要となっている可能性も考えられます。

家計収支を把握し、老後に向けて少しずつでも準備を進めていくことが大切です。

参考資料

・厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

・日本年金機構「年金の繰下げ受給」

・日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」

・日本年金機構「年金振込通知書」

・日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」

・帝国データバンク「「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2025年6月」